春が終わりに近づき、また暑い夏がやってきますね。
そんな初夏におすすめのお出かけスポット「上高地」は長野県にある人気の観光地。
河童橋から見える景色は絶景ですが、初心者でも楽しめるハイキングも魅力の一つです。
今回は、そんな上高地のハイキングコースの見どころをまとめたので、上高地へ遊びに行く際の参考にしてみてくださいね。
見どころ
まずは見どころをハイキングコースの順番でご紹介!大正池をスタート地点として徳沢までのコースです。
① 大正池
上高地ハイキングのスタート地点になることが多い「大正池」。

のちほど紹介する焼岳の噴火によって、火山泥が川を堰き止め、たった一夜で生まれた池です。
雨が降るたびに土砂が流れ込み、枯れ木は倒れ、現在この大正池はどんどん小さくなっているんです。
大正池のバス乗り場で降りて、来た方向へ5分ほど戻るとビュースポットがありますよ。
② 焼岳
青い空によく映えるのは、先ほどご紹介した「焼岳」。
この活火山は、標高2455mもの高さで、日本百名山の一つ。登山家にも人気の山です。

手前の枯れ木が幻想的な雰囲気をつくり、絵画のような美しい景色です。
秋は色とりどりに紅葉して、また違った顔を見せてくれるのだとか。
季節ごとに行ってみたいですね。
③ 田代池

森を進んでいくと突然現れるのが「田代池」。
その静寂と黄金色に包まれた池の周りには湿原が広がり、独特の雰囲気を湛えています。

池自体がとても浅いことと、水の透明度が高いことから、イワナが黄金色の水の中を泳いでいるように見えました。
神秘的な空気が立ち込めており、個人的にはかなり好きな場所でした!
④ 穂高連峰と梓川
絶景を堪能しつつ河童橋の方へ歩いていくと、上高地らしい風景が目の前に広がってきます。
圧倒的な存在感を放つ荘厳な山々は、「穂高連峰」。日本が誇る美しい景色です。
初夏では、この山々にまだ雪が残り、美しい姿を見ることができますよ。

「梓川」は槍ヶ岳を源流とし、河童橋の下を通っている川です。
透明度が高く、コバルトブルーに輝きます。
川底の石が白いことも、梓川が青く見える理由の一つと言われています。
⑤ 河童橋
上高地といえばこの絶景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
青々と輝く梓川に木造の橋がかかる景色はまさに絶景。

観光地としても有名な上高地の河童橋周辺にはお土産屋さんやレストランなどが並んでいます。
ここでお昼休憩をするなら、ぜひ「五千尺キッチン」へ。
長野県名物の山賊焼を、美しい上高地の景色を眺めながら食べることができますよ。

パリパリ、ザクザクの衣とプリプリで肉汁が溢れ出す鶏肉。ニンニクが効いていて絶品でした!
⑥ 岳沢湿原
河童橋から徒歩20分ほどで着くのが「岳沢湿原」。
河童橋より奥へ進むと人が少なくなり、神秘的な雰囲気が増します。

規模としてはそんなに大きくはない岳沢湿原ですが、水の中に藻が陰影を作り、上高地の水の透明度を際立たせます。
この日は天気が良かったので、水の色がより美しい碧色に輝いていました。
⑦ 穂高神社 明神池 一之池
岳沢湿原から約1時間歩いたところに、穂高神社の奥宮が鎮座しています。
厳かな雰囲気のある神社でしたが、神社周辺は登山帰りの方々の休憩スポットにもなっていて賑わっていました。
穂高神社奥宮の奥にある明神池は境内地とされているので、拝観料500円を払って進みます。

明神池はひょうたん型をしており、大きい方が「一之池」、小さい方が「二之池」と呼ばれています。
波風がほとんど立たず、水の底まではっきりと見えます。
山の中に突然現れる池と鳥居は神々しく、時間が止まっているかのような感覚になりました。
⑧ 明神池 ニ之池
ニ之池は、ひらけた一之池とはまた異なり、浅い池の中に立ち枯れた木々や岩が点在しています。
趣のある景色は、まるで日本庭園のようでした。

上高地の冬は厳しく、氷点下25℃にもなるそうですが、御神体である明神岳からの豊富な伏流水で、明神池は凍結しないんです。
あたりに満ちているのは、とても神聖な空気で、パワースポットであることを肌で感じました。
⑨ 明神橋
コバルトブルーに輝く梓川にかかる吊り橋が明神橋です。
長さは50mほどと河童橋よりも長く、細いので想像以上に揺れます!
スリルを感じながら、橋の下を流れる美しい梓川や目の前にそびえる明神岳を眺めることができる圧巻のスポット。

河原に降りて、明神橋と梓川を一緒に眺めても絵になる風景でした。
⑩ 徳沢
上高地の奥座敷と呼ばれる徳沢は、アクセスに時間がかかるため、かなり観光客が減り、より一層神秘的な雰囲気に包まれます。

5月中旬には、静寂な森の中にニリンソウという白い小さなお花が咲き誇り、春の訪れを告げてくれます。
妖精がふわふわと飛んでいるのでは、と思うほど幻想的な場所です。
ハイキングの注意点と所要時間
ハイキングは、激しいアップダウンはなく、初心者の私でも問題なく楽しむことができました!
道自体も木道など、比較的歩きやすく舗装されていました。
ただ、私が行った日は前日が雨だったせいか、たまに水たまりがあったり、ぬかるんで歩きづらい場所があったりしたので、トレッキングシューズがおすすめです。
また、5月の初夏に訪れたときは、やや肌寒く、マウンテンパーカーを着てちょうどいいかな、といった具合だったので、寒さ対策は必須です!

所要時間は、休憩時間も含めて、大正池から河童橋までが1時間30分ほど。
河童橋から明神池まで約1時間、さらに徳沢までも約1時間かかります。
今回は、大正池から河童橋を通り、徳沢まで行きましたが、大正池から河童橋だけのコースや、河童橋から明神池、もしくは徳沢までのコースなど、ご自身のスケジュールや体力に合わせて選ぶことができます。
ハイキングや観光は、半日あれば十分楽しめますが、朝から夕方まで時間があればグルメやお土産選びまでゆっくり堪能できると思います。
上高地へのアクセス方法
上高地は冬季通行止め、さらに夏季も基本的にマイカー規制が行われています。
そのため、車でアクセスした場合は、長野県側の沢渡(さわんど)、もしくは岐阜県側の平湯の駐車場に止めて、バスやタクシーに乗り換えなければいけません。

どちらもシャトルバスは30分に1本のペースで運行しており、上高地まで約30分です。
上高地は初夏がおすすめ!
豊かな自然が美しい上高地は、どの季節に行っても絶景ですが、雪解けの水によってさらに透明度が増す初夏がおすすめです。
また、上高地から見える穂高連峰の雪化粧をした姿が見られ、山々の雄大な姿に感動します。
ぜひ初夏のハイキングを楽しみに、上高地へ足を運んでみてくださいね。