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【北海道】温泉地「登別地獄谷」で自然の神秘を感じよう!絶品ソフトもおすすめ

北海道・登別(のぼりべつ)は、日本でも有数の温泉地です。
その源泉が湧き出るのは、1万年以上前の火山活動によって生まれた「地獄谷」。人々を癒す温泉には似つかわしくない、恐ろしい名前ですが……実は雄大な景色で自然の神秘を感じさせてくれる場所でした。

今回はそんな地獄谷の魅力をはじめ、間欠泉を間近で見られる泉源公園や、絶品ソフトクリームが食べられるスポットもご紹介します。



札幌からも行きやすい!豊富な泉質で「温泉のデパート」と呼ばれる登別

登別は、札幌から車で2時間弱で行ける温泉地。新千歳空港からは1時間と、広すぎる北海道のなかでは比較的近い距離にあります。

登別温泉の特徴は、「温泉のデパート」と呼ばれるほどいろいろな種類の温泉が湧き出ている点です。日本でもっとも多い食塩泉や、定番の硫黄泉をはじめ、鉄泉、重曹泉、ラジウム泉など、実に10種類もの泉質を楽しめます。
これほど多くの種類の温泉を楽しめる場所、日本にもそうそうないのでは?

そんな登別温泉の源泉が湧く地獄谷は、1万年以上前に近くの山が噴火してできた火口です。その面積は約11ヘクタールと、とても広大。
熱湯が泡をたてて煮えたぎり、湯気が立ちのぼる様子が「鬼の住む地獄のようだ」と称されたことから、地獄谷という名前がついたそうですよ。


まるで鬼の住む地獄? 湯気や煮えたぎる温泉が見られる

地獄谷は登別温泉街の中心部からほぼ一本道で、徒歩10分ほどで行けます。
到着して早々、いきなりこのようなビュースポットが。あちこちに温泉の吹き出し口があるため、湯気がもくもくとあがっていました。
山の斜面がところどころ杭のように隆起している様も、たしかに地獄を連想させます。

白い煙と、露出した茶色の山肌、そして奥に広がる北海道の豊かな森林……。自然の大きさと、大地に眠る底知れない生命エネルギーを感じずにはいられません。

地獄谷には長い遊歩道が設けられていて、山の周囲をぐるっと散策できます。長さは568mと、10分もあれば回れる長さです。

遊歩道を歩いていくと、むき出しになった山肌の谷に、温泉が川のように流れていく光景が見えました。
ところどころが黄色くなっているのは、硫黄のせいでしょうか。
地獄谷では、温泉が1日1万トンも湧き出ているといいます。この源泉がここから登別各地の温泉に運ばれ、人々の心身を癒しているのですね。

遊歩道の終点には「鉄泉池」がありました。
なんと湯温は80℃もあるそう。ちなみに鉄泉とは、鉄を多く含む泉質のことです。
保温効果が高くて体の芯から温まるので、冷えが気になる人におすすめ。登別温泉では、「登別グランドホテル」や「登別温泉郷 滝乃家」などの温泉宿で鉄泉に浸かれますよ。


勢いよく噴き出す間欠泉が見られる!「泉源公園」もチェックしよう

地獄谷から徒歩約10分、車では約1分のところに「泉源公園」があります。
ここは地獄谷から流れる温泉の川から噴き出す間欠泉を、間近で見られるスポットです。

間欠泉が噴き出すのは3時間ごと。
時間になると、「ブシュー!」という迫力ある音とともに間欠泉が噴き出し、湯気がもうもうと立ちのぼってきました。
間欠泉の温度は80℃。柵越しのこの距離でも、湯気が熱いと感じるほどです。
噴出する高さは8mとのこと。

8mも下から噴き出してなお、これほどの勢いがあるなんて……。
自然の圧倒的なパワーに驚いてしまいます。


地獄谷から10分!「のぼりべつ酪農館」の絶品ソフトクリームも食べてみて

地獄谷を満喫したら、車で10分ほどの距離にある「のぼりべつ酪農館」も訪れてみてください。
ここは閉校した札内小中学校の建物をそのまま使った酪農ショップです。登別近郊で搾った、フレッシュな生乳使用のソフトクリームが堪能できます。

店内はかわいらしい装いですが、扉などには小中学校だったころの面影が残っています。 ショーケースには牛乳・プリン・チーズや胆振ホエー豚のソーセージなど、地元ならではのおいしい酪農グルメがたくさん。
ジャムやドリンクなども幅広く扱っているので、お土産探しにもぴったりです。

絶品と噂のソフトクリームはこちら。
手に取ったそばからうっすら溶け始めるのは、乳脂肪分がたっぷり含まれた良質な生乳を使っている証拠です。ひとくち食べると、ミルク感が口の中いっぱいに広がります。

濃厚な味わいがおいしく、ペロッと食べてしまいました。


鬼神が住む街・登別。あちこちにいる鬼にも注目しよう!

登別地獄谷には、薬湯を護る鬼神が住むという言い伝えがあります。
そのため登別ではたくさんの鬼を見ることができます。ご利益がありそうな「湯かけ鬼蔵」、大迫力の巨大な「閻魔堂(えんまどう)」などもあるので、登別の街を歩く際はぜひチェックしてみてくださいね。


このしおりのライター

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