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【北海道】活火山・有珠山の展望テラスで絶景を堪能! ヒグマに会える熊牧場も

北海道南西部にそびえる有珠山(うすざん)は、20世紀に4回の噴火が観測された活火山です。周囲は温泉に恵まれ、すぐ近くには火山が生みだした洞爺湖(とうやこ)などの美しい観光地があります。

有珠山では、ロープウェイに乗って展望テラスから絶景を眺める、山頂から火口を観察する、ふもとの熊牧場でヒグマにエサやり体験をするなど、楽しみ方もいろいろ。今回は北海道在住ライターが、有珠山周辺の見ごたえあるスポットや、近隣にあるジェラートがおいしいファームなどをご紹介します!



まずはロープウェイに乗り、展望テラスからの眺めを満喫!

札幌から車で2時間ほどの距離にある有珠山は、数十年ごとの噴火によってまわりの景色が変わる、まさに「変動し続ける大地」。山頂からは洞爺湖や昭和新山が一望できるなど、北海道の雄大な自然を楽しめます。
山頂に向かうには、まずこちらのロープウェイ山麓駅を訪れましょう。


こちらは有珠山のすぐ近くにある昭和新山。火山活動によって麦畑が隆起してできた山で、国の特別天然記念物に指定されています。


ロープウェイのゴンドラは2020年にリニューアルしたばかりで、広々としていて快適な乗り心地でした。ガラス面が広く360度を見渡せるつくりのため、大パノラマを楽しめますよ。


登っていくと、昭和新山も見えてきます。

ロープウェイはわずか6分で山頂駅に到着。山頂には2021年にオープンした「Mt.USUテラス」があり、広い展望デッキからの景色を堪能できます。左には洞爺湖、右には昭和新山をいっぺんに見下ろせる贅沢な眺めです。


テラスにはソファ席があり、カフェも併設されています。洞爺湖と昭和新山を眺めながらコーヒーで一服したり、北海道の食材を使った軽食で小腹を満たしたりと、優雅な休憩が叶いますよ。

そして、早朝のテラスからは雲海が見られることも!有珠山ロープウェイのホームページでは、山頂ライブカメラで雲海の有無を確認できるので、雲海を見たい方はそちらをチェックしてから行くことをおすすめします。



「火口原展望台」では、今なお煙が上る火口が見られる

山頂の展望テラスからさらに山の内側へと進むと、有珠山の火口を間近に眺められる「火口原展望台」があります。展望テラスから片道7分で行ける場所なので、散歩がてら足を運んでみましょう。
整備された歩きやすい道とはいえ、上り坂や階段が続くので、徒歩7分でもなかなか遠く感じられました。


大きくへこんでいる部分が有珠山の火口です。写真ではわかりませんが、実際に目にすると火口から白い煙がもうもうと立ち上っているのが見えました。
火口原展望台の先には、片道徒歩40分程度の遊歩道があり「外輪山展望台」につながっています。こちらの展望台からは洞爺湖・羊蹄山・太平洋が見渡せるので、体力に余裕があれば訪れてみるのもよいでしょう。


有珠山のふもとにある「火山村」は、博物館やお土産ショップ、ラーメン屋などが入った施設です。
ここには有珠山の噴火が音・光・映像で再現された、噴火体験室というゾーンもあります。火山のパワーを臨場感たっぷりに味わえて、入場無料なのでぜひ入ってみてください!



近くの「昭和新山熊牧場」では、エサやり体験でヒグマに大接近!

火山村のすぐ隣には、ヒグマにエサやりができる「昭和新山熊牧場」があります。クマ科でトップクラスに大きいヒグマは、日本では北海道のみに生息。北海道民が恐れるあのヒグマを、近くでじっくり見られる機会はなかなかありません。有珠山に来たら熊牧場も訪れて、ヒグマの迫力を体感してみてくださいね。

まずはこの入口でチケットを購入します。クマ用のりんごやクッキーも売っているので、クマにおやつをあげたい方はここでゲットしておきましょう。


場内に足を踏み入れると、ヒグマの低音のうなり声やおやつを巡ってケンカする声が響き、姿を見る前からその存在感が伝わってきました。

昭和新山熊牧場はいくつかのゾーンに区分けされていて、若いオスのクマ、若いメスのクマ、まだあどけない子どものクマ、芸達者なベテランのクマなどが分かれて暮らしています。各ゾーンの中には遊具があり、クマたちがすべり台で遊ぶ姿や水浴びする姿が見られることも。


クマが大きなりんごを口で直接キャッチする姿には、観客から歓声が上がっていました。


こちらがクッキーを持っていることがわかると、ちょいちょいと手招きしてアピール。野生のヒグマとは絶対に遭遇したくないけれど、おねだり上手な熊牧場のクマはちょっぴりかわいいと思ってしまいます。

また「人の檻」と呼ばれるゾーンでは、室内からクマの様子を観察できますよ。エサの投入口もあり、そこにスタンバイしているクマは大迫力!ヒグマの大きさを間近で感じ取るにはもってこいの場所です。



ジェラートがおいしい「レークヒル・ファーム」もおすすめ

有珠山から車で20分ほどの場所には、ジェラートや牛乳を使ったスイーツが自慢の「レークヒル・ファーム」があるので、有珠山エリアの行き帰りに寄ってみるのがおすすめ。洞爺湖を望む高台に位置し、「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山(ようていざん)も眺められる絶好のビュースポットです。


ピザやカレーなどのメニューもありますが、やはりイチオシはファームの牛乳をたっぷり使ったジェラート!フレーバーは約20種類と豊富なラインナップで、どれにしようか迷ってしまいます。この日は秋らしいかぼちゃジェラートをチョイスしました。


羊蹄山をバックにたたずむヤギの姿も見られます。ファームのまわりには色とりどりの花が咲き誇るガーデンもあり、ジェラート片手に散歩するのも楽しいでしょう。



洞爺湖とあわせて訪れるのがおすすめ

有珠山からは、車で10分ほどで洞爺湖にもアクセスできます。洞爺湖では遊覧船に乗ったり、湖に浮かぶ無人島を散策したりできるので、ぜひ有珠山とあわせて行ってみてください。有珠山・洞爺湖の両方を巡るコースは、1泊2日の小旅行にもうってつけですよ。


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このしおりのライター

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