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2022-09-15

【東京】浅草穴場観光!奥浅草のパワースポットとおすすめグルメの路地裏散策

みなさんこんにちは。
突然ですが「奥浅草」というエリアはご存じでしょうか?


浅草と言えば、雷門や仲見世、浅草寺など、浅草観光のキーワードがいくつもでてくる、観光客で賑わうイメージですよね。

しかし浅草の北側、浅草観音堂裏エリアは「奥浅草」と言われ、週末でも落ち着いた雰囲気。

観光客の華やいだ声が遠のき、自転車がのんびり行き交う地元のかたの生活が垣間見える場所。

そんな奥浅草を歩いてみると、由緒あるお寺や、隠れ家的名店、地元で愛され続けるスイーツなど、路地裏探索が楽しいエリア。

今回は浅草の定番エリアからはずれて浅草の裏側「奥浅草」の散策を紹介していきます。


隅田川沿いのフォトジェニックなカフェ

まずは浅草駅から近く、隅田川沿いから。

浅草駅の繁華街を抜けて、助六夢通りの隅田川沿いに佇むお店、SUKE6 DINER(スケロクダイナー)。

朝の8:00からオープンしているので、観光スケジュールによってはここでモーニングをとってから散策したり、一通り散策したあと、ランチに利用するなど、その日の都合に合わせて利用できます。

店内に入るとスタイリッシュで吹き抜けの天井が高く、まるで海外のカフェに立ち寄ったみたいな雰囲気。

どの空間を切り取っても絵になる店内は、見渡しているだけでもすでに気分が上がってきます。

なお、店内がおしゃれなだけでなく、提供する食事は自家製で、野菜などの素材のほか、パンやソーセージ、ハムなど手作りにこだわったお店。

今回はアイスコーヒーとアボカドトーストをオーダーしてみました。
《かわいいだけじゃない!自家製にこだわった繊細な料理》

まずはアイスコーヒーが出てきて、喉の渇きを潤しているとアボカドトーストが運ばれてきました。

どうでしょう!カラフルでかわいいトースト!!

鮮やかなアボカドの上にみじん切りのフレッシュな野菜が乗ったトーストは食べてみると、爽やかな野菜の旨味の中にほんのりと甘みを感じます。

お店のスタッフの方にお聞きしたところ、この野菜の乗ったアボカドトーストには仕上げにはちみつを少しかけているそうです。

アボカドトーストのこういう食べ方があったのか!
新しくておいしい発見に喜びを感じました。

ポーチドエッグが乗ったトーストは塩・胡椒の味付けで、とろりと半熟卵の旨身を引き立てています。野菜のみじん切りが乗った、ほんのり甘いトーストとの味のコントラストが楽しい一品でした。

本来ならこちらのお店では3Fにベーカリーがあるのですが、残念ながら現在はクローズ中。
再開されたときにはぜひともパンを目当てに訪れたい!

現在はレジ横のガラスケースに陳列して、その日入荷された分のパンを販売していました。
ケースは大きいものではなく、入荷される量もそんなに多くはないので、気になるパンをみかけたら購入のチャンスですね。

待乳山聖天で個性豊かな参拝を楽しむ

次に紹介するのは、とても歴史のあるお寺、本龍院 待乳山聖天(ほんりゅういんまつちやましょうてん)へ。

江戸通りから約10分ほど、台東リバーサイドスポーツセンター方面に進むと緑の木々がこんもりと茂った寺院、本龍院 待乳山聖天(まつちやましょうてん)が見えてきます。

歴史は古く、推古天皇3年(西暦595年)に創建されたと言われています。

推古天皇と言えば、日本初の女性の天皇ですね。

その頃創建とは、聖徳太子がバリバリに活躍していた時代。
由緒あるお寺に歴史ロマンを感じます。

境内に入ると参拝客は見えますが、混雑はないのでゆったりと落ち着いた雰囲気。

自分のペースでゆっくりと参拝できるので心が和らぎます。

《他のお寺では見られない参拝を楽しめる特徴がたくさん!》

お寺のホームページを確認すると、ご本尊は大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)様をお祀りしています。

ヒンズー教のガネーシャと同様に頭が象のお姿で、男女1組の神様。

身体健全、夫婦和合、商売繁盛のご利益があると言われています。

こちらでは他のお寺では見かけない特徴がいろいろあります。

①お寺でのシンボルは大根と巾着。
大根は身体健全や夫婦和合を表し、巾着は商売繁盛を表現しています。

いたるところに大根や巾着のマークが見られますが、この図柄や色彩がポップでかわいらしい。

②待乳山聖天では大根を奉納することが有名。

売店にご供養用の大根が販売されていて、本堂には大量の大根が積まれている姿が見えます。
なお、前日に奉納された大根は、お持ち帰りが可能となっています。

③境内に小さなケーブルカーが稼働しています!

社務所の前でお寺の方に、「無料ですのでぜひご利用ください」とすすめられたので遠慮なく乗車させていただいた、赤くてかわいいケーブルカー。

「さくらレール」という名称で稼働中。
ボタン1つで操作して、ゴトゴトゆっくり揺られて1分ほどで本堂と下の駐車場まで行き来できます。

高齢者のことを考えた優しい設置ですね。

乗車している時間はほんのわずかでしたが、幼少期にデパートの屋上で乗った遊具やミニ遊園地を思い出し、懐かしく、ほんわかした気持ちになりました。

《忘れてはいけない美しい日本庭園》

社務所の隣に本当に控えめな表示で「成就橋」と書かれた入口があります。
そこを進むと小高い丘の綺麗な日本式庭園が広がります。

小さな丘の上の庭園ですが、池や藤棚などがあり緑が美しい。
桜も植えてあったので春になったら雰囲気が変わって違う魅力がでてきそう。

ただ、本当に日本庭園の案内が控えめなので、うっかり見逃してしまいがち。
私も危うく見逃すところだったので、待乳山聖天には庭園があることをお忘れなく!


おすすめ!隠れ家的和食店で大人のランチ

ここ最近、浅草観音裏では新しいレストランやお店がオープンし、グルメの街で話題になっているスポット。

路地裏散策が好きな方なら宝物さがしの感覚で、おいしいお店を発見できる場所ではないでしょうか。

千束通りから横路地に入ったところにひっそり佇む「浅草あさの」。

こちらは、今回の散策で偶然みつけた見つけたお店でした。

散策計画を立てていた時は当初、別のお店に行く予定でしたが、お店の前に行くと臨時休業・・・。

さてどうしたものかと周辺を歩いてみると、空腹で野生の勘が研ぎ澄まされたのか、「浅草あさの」の前で足が止まります。

白い上品な暖簾が木目のドアに優しく揺られ、洗練された日本料理店の趣。

銀座のお寿司屋さんにありそうな雰囲気なので、おそるおそるお店の前のメニュー表を覗いてみると、ビーフシチューのセットが1900円、週替わりおまかせ膳2100円など。

価格は、週末のお出かけランチとしては予算内だなと思い、入店することに。この偶然みつけて入ったお店が大正解でした。

《雰囲気良し!コスパ良し!のお店で極上ランチ体験》

店内に入ると白木のカウンター席のみ。先客はご夫婦1組のみで静か。「ここは浅草?」と思うほどシックでおちついた雰囲気。

改めてメニューを見ると、週替わりおまかせ膳(2100円)は下記2種類あり、そちらをオーダーすることにしました。

献立は下記の通り。

・戻り鰹のタタキ膳と野菜と豆腐の揚げ出し/お刺身/小鉢/ご飯/汁物/香の物/デザート

・鯛南蛮タルタルソース 小松菜・蓮根・しめじ・ブロッコリー/お刺身/小鉢/ご飯/汁物/香の物/デザート

それぞれ料理が運ばれてくると目の前には色とりどりの料理がズラッと並び一気に華やかな状態になりました。

お店のご主人は、簡単な下ごしらえの時以外はカウンターには出られずに奥の厨房に待機されるので、お店の方を気にすることなく気軽に食事を楽しむことができました。

カウンター越しにお店の方がいらっしゃると変に気を遣ってしまうもの。
そのあたりのこともわかっているお店なのか居心地の良い空間でした。

お料理は、メインの戻り鰹はクセもなく、刺身に添えられたツマもキチンと美味しい。副菜の揚げだし豆腐も品が良くゴマの風味が効いてとても好きな味でした。

同行者は鯛南蛮タルタルソースの献立を選択。鯛が表面カリっと中はふんわりの身に和風のアレンジされたタルタルソースがとても良かったとうれしそう。

これはもう、再訪決定です。

料理のお皿が片付いたところで、食後のデザート、カットフルーツが登場。

上品できれいに盛り付けされたフルーツに、やさしい甘さのシロップがほんのりかけられ、涼やかでほっとする味。

この日は朝から蒸し暑く、あたりを白く反射させるような夏の陽射しでしたが、「浅草あさの」のランチでほっと安らぎ、心もお腹も十分満たされた午後でした。


奥浅草に洋菓子と和菓子の名店発見

おいしいランチでパワーチャージしたあとは、足取り軽くまだまだ散策を続けられる元気がでました。

奥浅草にはレストランだけでなく、スイーツのお店もたくさんあります。
今回は洋菓子のお店と和菓子のお店に行ってみました。

《商店街の中にある本格的スイーツの店》

千束通り商店街沿いに建つスカイブルーのかわいいお店「スイーツスタジオベルノート」。

お店のホームページを拝見すると、ベルギー在住18年のシェフがオープンしたお店だそうです。
ベルギーといえばワッフルやチョコレート!

こちらでは、やはりベルギーのスイーツが自慢でした。

店内はかわいらしいケーキのほか、焼き菓子やチョコレートなどスイーツに溢れているので甘いもの好きならテンションが上がりそう。

お店のディスプレイはピアノやギターなどが飾られて楽しい雰囲気。

常にお子さんを連れたご家族がお店に入っていくので、地元で愛されている洋菓子店だと感じられます。

今回購入したのは「ベルギーワッフル」。

自宅で包み紙を開けてみるとフワーっとバターの香りが広がりました。

少しレンジで温めるとモチモチな生地が本当においしい。
余計な飾りが無い分生地のおいしさが十分引き立ちます。

夏の暑さが落ち着いたころにチョコレートやケーキも試してみたいお店でした。
《きんつばで有名な老舗和菓子屋さん》

歴史を感じる日本式建物で風情のある和菓子店、徳太楼( とくたろう)。

言問い通りの奥、先ほど紹介した「スイーツスタジオ ベルノート」からも近い場所にあります。

綺麗に整えられた松に紫の暖簾が粋で思わず立ち寄ってしまいました。
店内には品よく並んだ和菓子のショーケース。
老舗の風情を感じます。


見渡すと甘いものだけでなく、おかきやおせんべいなどしょっぱい系のお菓子も陳列されていました。

お店の方は感じよく、落ち着いてどれにしようかお菓子を選ぶことができます。

こちらの人気商品は「きんつば」なので、きんつばと上用まんじゅうをお土産に。

きんつばは、皮はうすくてもっちり。あんこは上品な甘さに小豆のホクホク食感。
老舗和菓子の技術を感じました。


奥浅草はほかにも見どころあり

今回歩いたエリアは浅草観光のメインとなる場所からはずれたエリアなので、そんなに広い地域ではないのですが、見どころがたくさんで、まだまだ紹介していない魅力的なお店や由緒あるお寺などが点在します。

奥浅草の細く入り組んだ道に、老舗のお店と新しいお店がうまく混じり合い、粋な下町情緒が味わえる楽しい散歩道。

ちょっとした休日に奥浅草を歩いてみてはいかがでしょうか?


このしおりのライター

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