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2023-04-14

江戸情緒が残る佐原の街並みとパワースポットで有名な香取神宮の旅


みなさん、こんにちは。
千葉県香取市の佐原に情緒あふれる街並みがあることをご存じでしょうか?

江戸時代から利根川水運の中継地として栄え、小野川沿いには歴史を感じる商家や蔵などが並び趣のある街並み。
また、近くには香取神宮がありこちらは関東を中心として全国にある香取神社の総本社。

東京からも簡単にアクセスできるので、佐原観光について紹介したいと思います。


◆東京から佐原までのアクセス

東京から香取市佐原地区までは電車で2時間ほどですが、高速バスを利用すれば乗り換えなしで到着できるので、気軽に佐原観光が楽しめます。

今回は東京から高速バスを利用して旅の計画を立てました。

佐原の町でランチをして、街並み散策。その後香取神宮へ参拝です。

☆☆この旅で利用したバスのルート☆☆

往路:東京八重洲口9:50発 → 忠敬橋11:07着。
復路:香取神宮15:06発 → 東京駅日本橋口 16:40着。

※片道料金:現金大人1900円。ICカード大人1750円。

交通系ICカードなら、バスに乗車して車内清算すれば現金より安くなり、カードを清算口でピッとかざすだけで簡単なのでオススメ。

さて、東京駅を9:50に出発すると香取神宮の停留所までバスはノンストップで走っていきます。


佐原の水郷の街並みから観光するには佐原駅より一つ前の「忠敬橋」の停留所で下車すると観光に便利です。


忠敬橋の停留所にはちょっとした休憩所や清潔なトイレもあったので、バスを降りてからトイレ休憩など観光準備を整えてから歩きだすのにちょうどよいスポットでした。


◆江戸時代に水郷の町として栄えた佐原

香取市佐原の小野川沿いと香取街道は、江戸時代から水運を利用して栄えた商家の街並みが残る場所。

現在では歴史ある日本家屋がレストランやカフェになっていたり、昔ながらの造り酒屋や醤油店が伝統を守りながら営業している様子が見られ、雰囲気のある落ち着いた町を歩くことができます。


また、日本地図を作った伊能忠敬のゆかりの地として有名で記念館や旧家があり、小野川には小さな観光船で鑑賞することもできます。

まずはランチをとろうと、バスの中でいろいろお店を検討した結果、懐石料理のお店「佐原 千与福」に決定。


バスを降りた忠敬橋停留所からもすぐ近く。
粋な日本料理店の雰囲気が、街並みにマッチした店構えです。

外観は日本家屋ですが、店内に入ると天井の高いモダンな空間。
窓から見えるちょっとしたお庭の風景に趣があって素敵。


メニューはお肉2種とうなぎの3種類のランチ定食の中から選択でしたので、うなぎ定食に決定。久しぶりのうなぎ。旅先の贅沢なランチに気分が上がります。

宮崎県産のうなぎが、うな重ではなく、ご飯と別に出てくるタイプ。
ご飯は1グループつき1つの釜で、炊き立ての状態で提供されます。
また、ランチ定食にはソフトドリンクのドリンクバー付きでした。


うなぎが焼きあがる間に最初に煮物が提供されます。
しっかりと出汁の旨味がしみ込んだ煮物をいただいていると、香ばしく焼きあがったうなぎが登場。

うなぎのふんわりとした食感に幸せ。肝吸いも良いアクセント。


釜炊きご飯のおこげの香りと、うなぎのタレの香りが組み合わさって美味しさ倍増です。

お腹がいっぱいになったところで、小野川沿いを散策することにしました。

古い町屋がきちんと手入れされて、美しい景観を作り出している街並みをゆっくり散策していきます。


川には、手漕ぎ船の観光船がのんびり浮かんで風情があります。
川沿いに残る白壁に黒い瓦の町屋が並んでいる姿が、古き良き日本の風景を生み出していました。

ふと川をのぞくとなにやら白い物体がみえます。
何だろうと近づいてみると、なんと白鳥!


まさか千葉で白鳥に出会えるとはびっくり。思ったより大きい!

実は佐原は白鳥が飛来する場所でもあり、近くの水辺には冬の時期には白鳥のグループを見ることができるそうです。


◆関東で有名なパワースポット香取神宮へ


佐原の街並みを歩いた後は香取神宮を目指すことにしました。

佐原駅から香取神宮まではバスで10分ほど。自転車をレンタルして観光している観光客も見られました。


歩くと40分くらいかかるので、バスか歩きか悩みましたが、この日は冬の晴天。
やわらかな陽射しが出ていて、比較的暖かい午後だったことと、香取神宮までは平坦なまっすぐな道を進めばたどり着けるので歩いてみることに。

香取神宮は、全国にある約400社の香取神社の総本山。
日本書紀に登場する「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」をお祀りし、関東で有名なパワースポットでいつも賑わいをみせる人気のスポットです。

佐原の街並みを出発して20分ほどで車道に大きな鳥居が建っています。
そこから香取神宮までは2キロほど先ですが、一本道を歩き続けます。

のどかな田園風景を眺めつつ、ひたすらまっすぐ進んでいくと「歓迎」のアーチとともに香取神宮と仲見世の姿が見えました。


40分ほど歩いた先に見えた「歓迎」のアーチはゴールにたどり着いたという達成感がわいてきました。

歓迎アーチの先は厄落とし団子の店やお土産屋、食事処、カフェなどが並び、参拝客でいっぱい。
その先に香取神宮の赤い立派な鳥居がでてきました。


本殿に進む道からちょっと横道にそれたところに「要石」と案内された細く長い石段が続いています。


その先には石の柱で囲われた要石。地震を鎮めると言われているパワースポット。

表面に見えている石はほんの一部で地中には掘り出せないおおきい石が隠れているとか。


神秘的なパワーを感じながら参道に戻って本殿・拝殿へ。
黒を基調とした落ち着きのある建物は荘厳な雰囲気。
仕事運や開運、厄払いなどにご利益があると言われているそうなので、初詣の時期はだいぶ過ぎていますが、参拝客で行列ができるほどの人気。

また、香取神宮の中にある木はどれも大きい!樹齢何年だろう?という大木に囲まれ、昔から大切に管理されてきた場所だと感じました。

なお、巨大な木々のなかには、こんな松もあります。
中が空洞になった大木ですが、幹が太くて、空洞に大人がすっぽり入りそうなサイズ。


清々しい空気の中、たくさんの木々や自然に触れ合いながら広い境内の中を歩いていると 気分が晴れやかになりました。


◆観光の最後にはお土産に草だんご


香取神宮のすぐ近くに東京行きの高速バスの停留所があるので帰りも楽です。

東京に戻る前に香取神宮前の参道商店街で草だんごをお土産に購入しました。

参道商店街にはいくつかお団子を販売しているお店があり、いろいろ迷いましたが、今回は梅乃屋本店さんの草だんごに決定。


ふわふわやわらかなヨモギだんごにスッキリとした甘さのこしあんと素朴な風味がうれしいきなこの2種類の味が楽しめます。


江戸情緒を感じる佐原の街並みと、由緒ある荘厳な香取神宮散策を思い出しながらいただく草だんごの味は、また格別です。

このしおりのライター

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