close
2021-02-06

関西はラーメン戦国時代!? 至極の一杯を提供する名店3傑

今や昔ながらの「ラーメン」という括りを逸脱し、各々の店がチャレンジングな一杯を作り上げ、ラーメン業界は戦国時代の様相!こだわり抜いた素材、麺、そしてスープを駆使して、新店が台頭しては消え、自らの地位を確立したラーメンが武名を挙げています。

その中で、関西は群雄割拠の様相を呈し、非常にレベルが高いエリア。各々の武器を研ぎ澄まし、麺好きの舌を唸らせる、関西の英傑が作り上げる実力派の一杯を食べ歩いてみませんか?



関西を代表する名店「和dining清乃」(和歌山県有田市)

食べログ全国ランキング上位をキープし続ける、関西を代表する名店「和dining清乃」。従来、紀伊国・有田に本陣を置いていましたが、近年その人気ぶりから大阪へ進出し、いよいよ関西での地位を確立しようと名乗りを上げました。

元々、和食出身の店主が得意とするのは、濃厚ながらも繊細な独自のスープ!例えば「こってり和歌山ラーメン」は口に入れた瞬間、醤油に引き立てられた鶏の旨味が押し寄せ、焦がしの効果で極微量な苦味を感じた後、最後にスープの甘みが余韻として残る唯一無二の味付けとなっています。

凄いのはこの完成度のスープを他に3種類(角長しょうゆ匠、紀ノ国地鶏 塩、有田ブラック)も有していること!名店と言われるお店は、絶対的人気を誇る一杯で勝負することが多いのですが、このお店は4種類すべてが看板級の美味さを誇ります。


<和dining清乃の基本情報>
住所:和歌山県有田市野696
電話番号:0737-83-4447
アクセス:JR紀勢本線(きのくに線) 箕島駅から徒歩約16分、阪和道 海南IC 有田方面に25分、湯浅御坊道路 有田IC 和歌山方面に15分
※定休日は土曜、日曜、祝日、月曜。火曜~金曜の11:00~14:00営業



唯一無二の重厚さが売り!「麺屋極鶏」(京都府京都市左京区)

関西で最も激選区となっていると言っても良い京都市左京区の「一乗寺エリア」。巷ではラーメン街道と命名され、多くの店舗が軒を連ねます。そんなこのエリアでは店の入れ替わりが激しく、定着するのは難しいですが、それを成し遂げたお店は名実ともに「人気店」の称号を獲得できます。

今や一乗寺のラーメンを語るときに、外すことのできない「麺屋極鶏」もその一つ!「まるでポタージュ」と形容すらされる鶏をまるごと煮込んだ特濃スープを武器に、ダイレクトかつ重厚な鶏の旨味を堪能できる一杯を提供し、多くの麺好きを唸らせています。

麺を食べ終われば、ほとんどスープが残らないほど麺にスープが絡みつくのが特徴です。スープが絡んだ麺でご飯が食べたくなる程の強烈な旨みは恐るべし!もはや中毒と言わざるを得ない病み付きのラーメン。長蛇の列ができるので、お昼のピークを外すか、開店時間に余裕を持ってお店に向かうようにしましょう!


<麺屋極鶏の基本情報>
住所:京都府京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7
電話番号:075-711-3133
アクセス:叡山電鉄本線「一乗寺」駅より徒歩5分、京都市バス31系統(東山通、1時間1本程度)にて「一乗寺北大丸町」下車、東大路通りを北に向き左手。
※定休日は月曜。火曜~日曜は11:30~22:00営業(スープが無くなり次第終了)



極上の鶏白湯を駆使する実力派!「ラーメン家みつ葉」(奈良県奈良市)

京都ラーメンの覇者・俺のラーメンあっぱれ屋で修行した店主が、奈良で営む「ラーメン家 みつ葉」。あっぱれ屋名物の塩とんこつをベースにしながら、独自で改良を施した鶏白湯を武器に、今や奈良を代表する名店の一角となりました。

ラーメンは「豚CHIKIしょうゆラーメン」「豚CHIKIしおラーメン」の2種類!名前通り、豚骨と鶏のダブルスープの旨味を軸に、調味料で少し味の差を出しています。

大きな特徴は「スープの泡立ち」です。素材を長時間炊きながら、その間に何回も撹拌作業を繰り返すことで、旨味たっぷりの泡立った特製スープが完成。そして、そのスープが加水率の高いモチモチっとした麺とよく絡むことで、インパクトとクリーミーな余韻を両立しています。

醤油ベースは、醤油のストレートさも感じられ、程よくこってりとしているので、苦手な人でも美味しく頂けるはず!また、特製炊き込みご飯の「みつ葉飯」もラーメンとよく合うので、セットで注文するのがオススメですよ。


<ラーメン家みつ葉の基本情報>
住所:奈良県奈良市富雄元町3丁目3-15-1
電話番号:0742-51-0328
アクセス:近鉄奈良線『富雄駅』(出入口1)より徒歩約6分、奈良交通 富雄団地循環60号系統『富雄元町3・4丁目停留所』より徒歩約1分
※定休日は日曜・祝日。月曜~土曜の10:30~14:00営業



関西のラーメン戦国時代を自らの舌で感じよう!

今や国民食の一つとして市民権を獲得したと言って良いほど普及している日本のラーメン文化。従来のスタンダードなラーメンやご当地ラーメンという枠から逸脱し、独自の武器を磨き上げて、チャレンジングな一杯を提供する店が台頭しています。

そこには人気店になりながら、さらに進出を目論む者・自分の主戦場であるエリアで確固とした基盤を固める者・そして下克上を狙う新進気鋭のホープなど、実に様々な実力店が切磋琢磨しています。戦国時代を迎えながら、進化し続ける関西のラーメンをぜひ自らの舌で味わってみてくださいね!



このしおりのライター

このライターのしおり