千葉県の自然豊かな観光地「養老渓谷(ようろうけいこく)」は、遊歩道が整備されており、お散歩感覚で歩きながら自然を楽しむことができます。
見どころはたくさんありますが、今回は日帰りで「滝」と「二階建てトンネル」を巡ってきました!
養老渓谷で滝めぐり!
養老渓谷には「滝めぐり遊歩道」「中瀬遊歩道」「梅ヶ瀬渓谷遊歩道」などの散策路が整備されており、それぞれ入口付近に駐車場があります。遊歩道は台風や大雨の影響で通行止めとなっている箇所もあるので、事前に観光協会のサイトで確認しておくのがおすすめ。
この日は、粟又の滝側の入口から入って「滝めぐり遊歩道」を歩くことに。綺麗に整備された道を歩きながら複数の滝を見ることができる、人気のコースです。
滝めぐり遊歩道の入口(粟又の滝側)は、「滝見苑」という宿のすぐそばにあります!
階段をおりるとすぐ、「粟又の滝(養老の滝)」が現れました。
▲ 粟又の滝(養老の滝)
滑り台のような岩肌を流れる滝は、落差約30m。ちょうど雨が降ってきて迫力が増しています。
粟又の滝周辺は水遊びを楽しむ家族連れが多く混雑していたので、少し離れた場所から滝の写真を撮影しただけで退散。遊歩道を歩き、奥へ進みます。
粟又の滝から少し歩いただけでもう、誰もいません...! 先ほどまで降っていた雨も上がりました。
自然の音に耳を澄ませながらのんびり歩く、癒しのひととき。
▲ 万代の滝
1kmほど歩くと、遊歩道のすぐ横に滝が見えます。看板などは見当たらなかったのですが、おそらくこれが「万代の滝」。
滝の規模はあまり大きくありませんが、岩場を伝って流れ落ちる水が美しく、眺めているだけで癒されます。すぐそばまで近づくことができるのも良いですね!
通常は水月寺方面へ通り抜けられますが、この日は落石の影響で通行止めとなっていたため、このあたりで折り返して粟又の滝側へ戻りました。
不思議な「二階建てトンネル」
続いて向かったのは「共栄・向山トンネル」。2階建てになっている珍しいトンネルで、粟又の滝からは車で10分弱の場所にあります。
近くの有料駐車場に車をとめると、駐車場のおじさんが「トンネルはそこを右に曲がったらすぐだよー」と親切に案内してくれました。
入口は、いたって普通のトンネル。駐車場のおじさんによると、蛍光灯のあるあたりでカメラで写真を撮ると、幻想的な写真が撮れるのだとか。
トンネルの中を進んでいくと・・・
ありました! 出口が上下に2つ!!
カメラで写真を撮ると確かに、肉眼で見るよりも緑の光が幻想的。でこぼこした素掘りトンネルはとても味があって、別世界へ続いているような気がしてしまいます。
なぜ上下2つの出口があるのかというと、昔は上の部分がトンネルの出口だったのだそう。のちに、接続する道路への利便性をよくするためトンネルがさらに深く掘られ、下側の出口が完成。上の出口を埋めずにそのままにしたため、不思議な2階建て構造になったといいます。
トンネル内は暗く狭いので、通行する車の邪魔になったり事故に遭ったりしないよう注意して歩きましょう。
週末のプチトリップに!
今回歩いたのは養老渓谷のほんの一部ですが、美しい自然の中で身も心もリフレッシュできました。次に訪れるときは温泉も楽しみたいなぁと考えています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、日々状況が変化していますので、お出かけの際は自治体のサイト等で最新の情報をご確認ください。渓谷で“3密”の状況は発生しづらいとは思いますが、周りに人がいる場所ではマスクを着用する、なるべく人が少ない時間帯を狙って訪れるなど、工夫しながら楽しみましょう!