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ドイツ・ヴュルツブルクは見どころたくさん! 世界遺産に要塞、教会、大聖堂も!


こんにちは、元ドイツ在住者のフリーライター、松本マユです。

私は2019年の夏、念願のヴュルツブルクを訪れてきました。

中央ドイツの都市・ヴュルツブルクには、世界遺産の「レジデンツ」をはじめ、要塞、教会、大聖堂などの見どころがたくさんあります。旧市街の街並みも美しく、地元のおいしいワインが魅力的な街でしたよ。




圧倒的な美麗さ……世界遺産の「レジデンツ」

旅の一番の目的は、18世紀に建てられたヴュルツブルク司教の宮殿である「レジデンツ」。世界遺産でもあり、階段ホールの天井画や、絢爛豪華な「皇帝の間」「白の間」で有名です。


特に吹き抜けの階段ホールは必見。四大陸を表現したフレスコ画が、圧倒的な美しさで出迎えてくれます。

細部まで描き込まれた躍動感ある絵はもちろん、そのまわりに飾られた彫刻が、まるで絵の一部かのように生き生きして見えました。


残念ながら内部は撮影禁止なので、写真は紹介できませんが……。

このレジデンツを見学しただけでも、「ヴュルツブルクに来てよかった!」と思えたほど。




マルクト広場の赤い教会「マリエンカペレ」

念願のレジデンツ観光を終え、向かったのは街の中心部・マルクト広場。レジデンツからは徒歩10分ほどの場所にあります。

赤い外観が目を引くのは、中世に建てられた教会「マリエンカペレ」です。


淡い朱の縞模様が入った柱が印象的な、明るく落ち着いた雰囲気です。ヴュルツブルクには教会や大聖堂がいくつもありますが、マリエンカペレは「やわらかい女性的な教会」という印象でした。

教会や大聖堂ごとに違いを感じられるのも、この街ならではの楽しみ方といえそう。


祭壇に飾られた美しい絵、ブルーを基調としたステンドグラス……。心が洗われるような、壮麗な空間が広がります。




白を基調とした内装が美しい「ノイミュンスター教会」

マリエンカペレから少し歩くと、今度は「ノイミュンスター教会」が見えてきます。


上品な白の中に浮かぶ、きらびやかな祭壇。あまりの美しさに息をのみました。

内装が白で統一されていてシンプルな分、天井画や身廊に飾られた絵がいっそう際立っています。マリエンカペレとはガラッと異なる雰囲気です。


こちらの絵は、油絵のような独特のタッチで存在感がありました。一般的な教会に飾られている宗教画とはまた違った印象。

まるで自分が美術館にいるかのように錯覚しそうになりました。




美しい祭壇や彫刻は必見!「聖キリアン大聖堂」

ここまででも大満足なヴュルツブルク観光でしたが、素敵なスポットはまだまだあります。

ノイミュンスター教会を出るとすぐに、ヴュルツブルクの守護聖人・聖キリアンをまつる「聖キリアン大聖堂」が見えてきました。


11~12世紀に建てられた、長い歴史を持つ大聖堂です。中は一見シンプルですが、そこかしこに彫刻やモニュメントが飾られていて見飽きません。

広々とした空間に何体もの彫刻がズラリと並ぶ様は、まさに圧巻。


まばゆいほど華やかな大理石の祭壇もありました。金色の十字架があしらわれた豪華な造りで、見ているだけで厳かな気持ちになってきます。




マイン川を臨む「マリエンベルク要塞」

旅の最後に、小高い丘の上に立つ「マリエンベルク要塞」に向かいます。マルクト広場からは歩いて20分ほどの距離。

橋を渡ると、急な階段や険しい山道がひたすら続きます。暑い夏の日、汗を流してヘトヘトになりながら登っていくと……?


ヴュルツブルクの街を一望できるフォトスポットにたどり着きました!

視界が開け、この景色が目に飛び込んでくる瞬間は感動もの。疲れが一瞬で吹き飛びます。マイン川の向こうには、先ほどまで訪れていたマリエンカペレや聖キリアン大聖堂の姿が。


再び長い階段を上り、門をくぐると、ようやくマリエンベルク要塞に到着です。ヴュルツブルクの歴代司教が使っていた要塞らしく、堅固な石造りの壁がそびえ立っています。

ブルク(Burg)と呼ばれる防衛用の城や要塞好きの身には、このどっしりとした重厚感がたまりません!


石造りの塔は約40mもあり、近くで見ると大迫力!

敷地内には「マインフランケン博物館」などの見どころも多いため、ゆっくり楽しめるでしょう。




夜はヴュルツブルクの料理が楽しめるレストランへ

さて、旅の醍醐味といえばグルメですよね。せっかくヴュルツブルクに来たら、この地方の名物グルメを味わってみたいもの。

今回訪れたのは、市庁舎の地下にある「ヴュルツブルガー・ラーツケラー」というレストラン。郷土料理もありながら、値段も手頃なお店です。テラス席は地元のドイツ人らしき人々でいっぱいでした。


ドイツといえばビールのイメージが強いですが、ヴュルツブルクはフランケンワインの名産地。すっきりとして飲みやすい、やや辛口のフランケンワインを頼みました。


ウエイトレスにおすすめを聞くと、「この地方の料理が食べたければヴルストザラート(Wurstsalat)がいいよ」と教えてくれました。

ヴルストザラートとは、ハムのような薄いソーセージを細かく刻んでのせたサラダのこと。ビネガーのドレッシングやピクルスの酸味が強く、すっきりした白ワインによく合いましたよ!


バイエルン州の名物、シュバイネハクセ(Schweinshaxe)も頼んでみます。こちらは長時間煮込んだ豚のすね肉を、表面がカリッとするまでローストした料理。肉はトロリと柔らかく、とてもこってりしていました。

3人でシェアしたものの食べきれないほどボリューミーだったので、残りは包んでもらってお持ち帰りに。




見どころいっぱいなのに1日で回れる! ヴュルツブルクは観光にぴったりの街

小腹がすいたらテラスでジェラートを食べたり、地元民に人気の焼きソーセージをほおばったりしつつ、ヴュルツブルク観光を存分に楽しめました。

見どころの多い街ですが、規模が大きすぎないため1日あれば十分に見て回れます。落ち着いて旅行できる環境になったら、ぜひドイツ・ヴュルツブルクに足を運んでみてくださいね!


このしおりのライター

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