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2020-06-20

【滋賀】近江商人のふるさと「近江八幡」を上(山頂)から、中(地上)から、下(川面)から眺めてみよう

近江八幡の旧市街は映画「るろうに剣心」、朝ドラ「あさがきた」、時代劇「鬼平犯科帳」など、多くの映画やドラマのロケ地となった場所。町を歩いているだけで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。そんな近江八幡を上から、中から、下から眺めてみましょう!




まずは上から

豊臣秀次(秀吉の養子)が城を築いた八幡山からは、琵琶湖や八幡城下が一望できます。標高283Mほどなので歩いて登ることも可能です。

日牟禮八幡宮付近からロープウェイでアクセスできます。


残念ながら現在は石垣を残すのみですが、本丸跡には秀次菩提寺の村雲御所瑞龍寺(むらくもごしょずいりゅうじ)が京都から移築されています。


それにしても立派な石垣!


西の丸址からは琵琶湖が望めます。

湖畔の平野部は元は琵琶湖で戦後に埋め立てられたとか。古代湖の一つである琵琶湖。むかーしむかしはもっともっと大きな湖だったことでしょう。


北の丸址からは安土城跡と観音寺城跡が望めます。

ここから「里山ハイキング八幡山縦走コース」を歩けば百々神社へと抜けることができます。次はしっかり歩く準備をしてハイキングに来ようと思います。


山頂を一周してロープウェイ乗り場に戻ってきました。


展望台には展示館もありますので、こちらで秀次の、近江八幡の、歴史を学ぶと良いでしょう。


東に鈴鹿山脈、南に水口丘陵、近江の大地が山々に囲まれて広く横たわっていることが分かるそんな眺望です。




そして中から

八幡山城の城下町として開町された旧市街は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。


特に「新町通り」は商家町としての近江八幡の美しさが凝縮されたような一角で、剪定された立派な松、出格子(でごうし)や犬矢来(いぬやらい)などの特徴的な町家建築に目が奪われます。




最後は下から

近江八幡といえば水郷ですね。


お堀巡りは欠かせないアクティビティです!


日本三大水郷のひとつ「八幡堀」は、城を守る水堀であったと同時に、琵琶湖から物資を城下へ運ぶ交通網(運河)としての役割がありました。


この道ウン十年というベテラン船頭さんが舵を握る手漕ぎ和舟でゆっくりゆっくりお堀を巡ります。


船頭さんが幼少の頃はまだこのお堀も「物資の運搬」として利用されていたそうです。「八幡堀」の歴史を面白おかしく案内してくださいました。


船荷を積み下ろしするために使う階段がある船着場はよくドラマの撮影で使われる箇所です。

電線がなければまさに時代劇の世界です。


手漕ぎの心地よい揺れと爽やかな風、そして見事なくらい静かな川面。まるで天然ベットのような気持ちよさでした。




おまけの内から

内(胃袋)からも楽しみたい!ということで、滋賀県のブランド牛「近江牛」をいただきました。

写真の奥にちょろっと写りこんでいるのは赤身の握り。赤身の握りをおかずにご飯が食べれるくらい、肉の味がしっかりしていました。
いやもう、言葉はいらないですね。どちらも美味しさ1000%でした!



歴史的情緒漂う城下町近江八幡には“古き良き”が溢れています。
どこから見ても美しく奥ゆかしい、そんな景観を堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか。


このしおりのライター

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