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ベトナム北西部、中国との国境に程近いサパという町をご存じでしょうか?山間部にあり少数民族が多く暮らすこの町は、都市部の喧騒からは想像出来ないほど静かで豊かな自然に囲まれています。この記事では険しい山々に囲まれた美しい棚田が広がる秘境「サパ」の魅力をご紹介します。




サパってどんなところ?

首都ハノイから北西に約250㎞、車で約6時間ほどのところに位置するサパは、フランス統治時代に避暑地として開発された高原の町です。険しくも美しい山々、季節ごとに表情を変える棚田など豊かな自然を楽しめる他、モン族やザオ族など昔からこの地で暮らしてきた少数民族の暮らしぶりを肌で感じられます。

ベトナム最高峰のファン・シ・パン山に抱かれ、標高1600mに位置するサパは夏場でも涼しく、冬場は寒さが厳しく雪が降ることもあるほど。1年中暖かいベトナムのイメージとは違った一面に触れることができます。




サパの魅力①美しい棚田

サパの1番の魅力はなんといっても美しく広がる棚田の数々。険しい渓谷を彩る色鮮やかな田んぼに目を奪われます。田植え後の青々とした田んぼも、収穫前の黄金色の田んぼにも違った美しさがあり、どの季節に訪れても印象的な景色を見せてくれること間違いなし。

2017年には、国際的な旅行サイト『touropia』で「世界で最も美しい棚田11選」の1つに選ばれたサパの棚田。限られた土地、厳しい条件下でも工夫しながら稲作に精を出す地元の人々の知恵に感動します。運が良ければ田植えや稲刈りを見学することができるかもしれません。




サパの魅力②コロニアル様式の町並み

フランス統治時代の名残を感じる町並みもサパの魅力の1つ。カトリック教会やコロニアル様式の建物が残り、避暑地としての雰囲気をたっぷり感じられます。コロニアル様式の建物を活かしたプチホテルなども多いので、ぜひ宿泊先に選んでみてはいかがでしょうか?

町中心部の広場。奥に見えるのは石造りのカトリック教会です。

またそうした町並みを一望できるのがハムロン山。サパ中心部の石造りの教会からハムロン山の入り口までは徒歩10分ほどで到着します。入場ゲートから山頂までは更に30分弱歩くことになりますが、展望台からの眺めは一見の価値あり!


自然公園としても整備されていて、比較的歩きやすいですが勾配はきつめです。





サパの魅力③少数民族の暮らしぶり

このエリアには昔から少数民族の人々が暮らしてきました。今でもキン族(ベトナムの主要民族)の他、モン族、ザオ族、タイー族、ザイ族、サフォー族といった少数民族の人々が多く暮らしており、彼らの昔ながらの暮らしぶりを目にすることができます。
色鮮やかな伝統衣装に身を包み、自然と共存するその暮らしは多くの国が忘れかけている大切なものを思い出させてくれるような気がします。


サパ市街から3kmほどの所にあるカットカット村には黒モン族が住んでおり、伝統的な家屋の見学なども可能です。だいぶ観光地化はされていますが、本格的なトレッキングをしなくても日帰りで気軽に訪れることが出来るので時間のない方におすすめです。

サパ周辺の村ではホームステイをすることも出来ますので、時間に余裕のある方は検討してみてはいかがでしょうか?トレッキングツアーと併せてホームステイをすれば、より深く少数民族の人々の暮らしを知ることができますね。

自然素材だけで作られたロッジなどに宿泊が可能です。




トレッキングで棚田を満喫

サパを訪れたらぜひトレッキングをしてみたいところ。日帰りの気軽なものから宿泊を伴う本格的なものまで幅広いトレッキングツアーがあり、ツアー会社や宿泊先で申し込むことが出来ます。

わたしは宿泊先のゲストハウスで半日のトレッキングツアーを申し込みました。ツアーと言っても参加者はわたし一人、近隣の村に住む黒モン族の女性の案内のもと約4時間サパ周辺の村・棚田を回りました。

あいにくのお天気でしたが、青々とした田んぼの美しさに癒されました。ぬかるんだ道が多いので、履き慣れたしっかりめの靴で参加するのがおすすめです。

山の上の滝など自力では訪れるのが難しい場所も安心して回れる他、ガイドさんから伝統衣装の作り方など色々と教えてもらい、とても印象に残る時間を過ごすことができました。




少数民族の手仕事に触れよう

サパに着いて真っ先に目に留まったのが、少数民族の人々が身に着けている色鮮やかな伝統衣装の数々。各少数民族ごとに特徴のある伝統衣装は緻密な刺繍で彩られています。


サパ市場ではこうした刺繍を活かした雑貨を直接、少数民族の人々から購入することができます。実際に手に取ってみると、驚くほど細かく繊細な手仕事であると実感します。どんな風に作っているのか教えてくれたり、作っているところを見せてくれたりもするので、じっくりお気に入りの雑貨を探してみてくださいね。


雑貨を購入する前には大体の相場を把握しておきましょう。相場から大きく外れていないなら、むやみやたらに値切るのは避けたほうがいいでしょう。少数民族の方にとっては貴重な現金収入ですし、1つの雑貨を作るのにも大変な時間と労力がかかっています。心がけ1つで、お互い気持ち良く心に残る買い物ができるはず。





サパ観光の注意点

ハノイやホーチミンなどの都市に比べるとのどかで静かな印象のサパですが、戸惑うのが押し売りの数の多さ。強引に道案内を買って出たり、雑貨などを「買って!買って!」と押し売りに来る人が多いのですが、いらないと思ったら毅然とした態度でしっかり断るのが大事です。

また珍しいからといって、黙って少数民族の方の写真を撮るのはトラブルの元になりかねないのでやめましょう。どうしても撮りたい場合は一言かけることを忘れずに。




まとめ

いかがでしたでしょうか?バスや寝台列車などが整備され、ハノイからのアクセスも良いサパ。目覚ましく観光地化が進んではいますが、まだまだ秘境らしさが残りベトナムの自然をたっぷり感じられます。ぜひハノイ滞在と併せて旅行のプランに組み込んでみてくださいね。




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