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【メキシコ】魔法の村「サンミゲル・デ・アジェンデ」で路地裏散歩を楽しもう



サンミゲル・デ・アジェンデってどんな街?

メキシコシティから北方面へバスで約4時間のメキシコ中央高原に位置する小さな街、サンミゲル・デ・アジェンデ。日本人旅行者の間ではまだあまり知られていないかもしれませんが、Pueblo Magico(魔法の村)と呼ばれ、街全体が世界遺産に認定されている人気の観光地です。

2017年と2018年には「Travel+Leisure」というアメリカの旅行雑誌の『旅行者が選ぶ世界の街ランキング』で2年連続堂々の第1位に選ばれています。近隣のグアナファトの陰に隠れがちですが、負けず劣らずとても魅力的な街です。





あたたかな色彩の世界遺産

サンミゲル・デ・アジェンデの一番の魅力は、なんといっても可愛らしい街並み!どこを歩いてもカラフルで美しいコロニアル様式の建物が並んでいます。

カラフルとは言っても、オレンジやレンガ色、ばら色、そしてひまわりのような黄色など基本的にあたたかな色で統一されているので、とても落ち着く街並みとなっています。タイムスリップしたような景色がどこまでも続く街並みは、世界遺産に選ばれたのも納得の美しさです。

ぜひ足を運びたいのが、街の南東部にある展望広場。美しい街並みを高台から一望することができます。街の奥に広がるメキシコ中央高原まで見渡すことができ、素晴らしい眺めを堪能できます。

街の中心部から歩いて15分ほどとアクセスも悪くありません。坂道が続きちょっと疲れますが、それだけの価値があります。





街を見守るサンミゲル教区教会

街の中心部、アジェンデ庭園の南側に建つのがサンミゲル教区教会。街の至るところから目にすることが出来、街を見守るシンボルとなっています。17世紀に建てられたこの教会は、1880年に地元の建築家「Zeferino Gutierrez(セフェティーノ・グティエレス)氏」の手によって今のネオゴシック様式の姿に改装されました。

メキシコ特有のピンクがかったサンドストーンが使われていて、まるでシンデレラ城のような美しさ。

夜はライトアップされ、がらりと雰囲気が変わり、幻想的な印象に。ミサなどがなければ内部も見学出来ますので、覗いてみてはいかがでしょうか?





お気に入りの路地を探そう

各種博物館・美術館など観光スポットももちろんありますが、個人的におすすめしたいのが目的地を決めずお散歩すること。大きな街ではないので、歩いても十分に見て回れます。地図を持たず気ままに歩いてみると、思いがけず素敵な景色に出会えること間違いなし!

少し進むごとに足を止めて、写真に収めたくなってしまいます。ぜひ自分だけのお気に入りの路地を探してみてくださいね。
ただ、サンミゲル・デ・アジェンデは坂道の多い街なので休憩をお忘れなく。おしゃれなカフェも街のあちこちにあるので一休みするのにぴったりです。





民芸品市場でお土産探し

メキシコらしい雑貨や手工芸品でも有名なサンミゲル・デ・アジェンデ。腕の良い職人さんが多く集まる街だそうで、質の良い手工芸品が沢山見つかります。特に、ブリキ細工とオイルクロスが有名です。

お土産を探すなら、中心部から歩いて10分弱のところにあるMercado de Artesanias(民芸品・手工芸品市場)を覗いてみましょう。中心部の雑貨屋さんよりもお手頃な価格の民芸品が見つかります。沢山の雑貨が並んでいて目移りしてしまいそう。
旅先でのお買い物、特に手工芸品は一期一会です。気に入ったものがあれば迷わず購入がおすすめです。





ローカル市場でメキシコグルメに舌鼓

民芸品市場はローカル向けの市場、Mercado Ignacio Ramirez(イグナシオ・ラミレス市場)にもつながっています。ここは野菜・花などの生鮮品の他、日用品などが揃った庶民の台所的な存在の市場です。ローカルの人々でいつもワイワイ賑わっています。

メキシコらしいサボテンも並んでいます。オクラのようにねばりがあり、コリコリしていておいしいですよ。機会があればぜひ食べてみては?

食堂や屋台などが並ぶ一角もあり、おいしいメキシコグルメを楽しむことが出来ます。ローカルに混じって食べるごはんは思い出に残るはず。

タコスやエンチラーダスなどメキシコ定番のお料理もいいですが、こんなワンプレートやスープなど「家庭の味」もおすすめですよ。





「死者の日」の時期の滞在もおすすめ!

なんでもない日でも特別な気分にさせてくれるサンミゲル・デ・アジェンデですが、タイミングが合えばぜひ「死者の日」の時期に滞在してみてください。街中が明るく浮き足立ち、歩いているだけでウキウキしてきます。

色鮮やかな飾りの他、どこかコミカルで憎めない可愛さの骸骨たちが街を彩ります。各家庭、各コミュニティなどでそれぞれ工夫を凝らした祭壇や飾りが街の至るところに飾られます。見ているだけで楽しい!

祭壇に飾る砂糖細工やろうそくなどの屋台も出店しています。繊細かつカラフルな飾りはじっくり見たくなる可愛さです。

夕方から夜にかけては、広場や街のあちらこちらでパレードやライブ演奏などのイベントも目白押し。治安も悪くないので、気を付けていれば旅行者も遅くまで楽しめます。

市場の花売りのおにいさんも、死者の日仕様で楽しそうにお仕事中でした!





おわりに

「魔法の村」の名前にふさわしく、不思議な魅力たっぷりのサンミゲル・デ・アジェンデ。筆者は3泊しましたが、それでも「歩き足りない、見足りない!」と後ろ髪を引かれる思いでした。
近隣のグアナファトから1時間半のところに位置し、日帰りで訪れることもできますが、1泊はしてほしいところ。メキシコシティからのアクセスも悪くないので、メキシコを訪れる際はぜひ足を延ばしてみてくださいね。





このしおりのライター

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