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2019-11-29

夜の無人島でアートと自然を体感!「猿島」のナイトアートイベントに行ってきた


東京湾に浮かぶ無人島・猿島で「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島」というナイトアートイベントが開催中。
通常、17:00(冬季は16:00)までしか入ることができない猿島。夜間に開放されるのは今回が初なんだとか!

夜の無人島を散策できる、しかもアートということでかなり人気が出そうなイベントにもかかわらず情報があまり出回っておらず、詳細は謎...。
とても気になったので、先週末に行ってきました!



夜の猿島で開催中の『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』

『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』は、11月3日(日)〜12月1日(日)の木金土日及び祝休日の18日間限定、夜の猿島で開催されるナイトアートイベント。

さまざまなアーティストが手がけた作品が島内の至るところに展示されており、それらを見て回ります。アート作品だけでなく、無人島ならではの自然を満喫できるのも魅力的!
島の夜の特性を活かした作品が多く、都会の日常生活ではなかなか味わうことのできない、自然と一体化したような体験をすることができます。




参加するには事前にチケットの予約必須

『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』は、ふらっと行けるイベントではなく、事前にインターネットでチケットを予約しなくてはいけません。今週末までなので、あまりチケットは残っていないかもしれませんが、キャンセルも出るようなので確認してみてください!

>>『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』チケット販売ページ

チケットを予約したらイベント当日、猿島航路発券所近くで受付をします。受付でスマホの画面上に出したチケットをスタッフに見せ、整理番号と島内マップをもらいます(スマホの充電がない場合、受付できないので要注意!)。




フェリーに乗っていざ猿島へ

夜にフェリーで無人島に向かうなんて、なかなかない経験!ドキドキしながら10分〜15分ほど乗船すると猿島に到着します。案外近いです。

天気が良ければ、デッキに上がって海風を感じるのも気持ちいいですよ。




まずは海岸沿いの作品を鑑賞

猿島到着後、フェリーに乗る前に渡された整理番号順に案内されます。私は受付するのが遅く、約200人中で180番目くらいだったので、案内されるまで30分ほど待ちました。なるべく早く案内されて鑑賞を始めたいという方は、早めに受付を済ませるといいでしょう。

私は案内されるまで、猿島海水浴場に展示されている作品を鑑賞して過ごしました。

▲ 「prism」/ 博展

猿島桟橋を渡ってすぐの砂浜にある作品「prism」。 砂浜に散りばめられている色とりどりのガラスキューブに鑑賞者が自らライトを当てて、煌めきを楽しむ作品です。その時々にしか見られない幻想的な光景が夜の砂浜に広がっていました。

▲ 「猿山の島」/ 菊池 宏子

さまざまな種類の縄や糸で作られた、ボールのような作品「猿山の島」。prismのように体験型のアート作品ではなく、見て感じる作品です。なんだか安部公房の『赤い繭』を連想させるデザイン!

島内には10以上の作品がありますが、撮影できる作品は猿島海水浴場に展示されているこの2点と「JIKU #004 SARUSHIMA」という猿島から真っ暗な海に向かって照射されているサーチライトの作品のみ。

というのも...


スマホは封筒にいれて封印

案内された管理棟のテーブルに封筒を発見。この封筒、なんとスマホをしまうものでした!スマホを入れて、両面テープで封をして、割印を押して封印。緊急の場合のみ取り出すことができますが、島内にいる間は基本的にスマホに触れることはできません

スマホと同様にカメラも使用禁止です。
画面やファインダー越しではなく、自分の目で見て感じることを大切にしている『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』らしい取り組みです。




夜の猿島の特性を活かした作品たち

前述の通り、ほとんどの作品が撮影禁止で夜の猿島やアート作品の写真がないので、昼間に行った時の写真でご紹介していきます。

▲ 昼の猿島・切り通し

イベント開催中、島内は一方通行で順路が決まっています。その順路で最初に通るのが、「切り通し」です。ここにはほとんど作品がないのですが、それには猿島を代表するスポットの切り通し自体を作品として感じて欲しいという意図があるのだそう。

ライトなどは全くなく、月明かりだけが頼りです。月明かりだけでも十分明るく、不自由なく歩けるということを再確認させられました。木々が風になびく音や動物の鳴き声を聞き、草木の匂いを感じながら暗闇を歩く。贅沢なひとときです。

▲ 愛のトンネルは昼間でもこの暗さ

切り通しを過ぎると、見えてくるのが「愛のトンネル」です。夜はトンネル内のライトが消され、明かりは数少ないろうそくのみ。暗いと距離感がわからなくなって、ずっとトンネルが続くような錯覚に陥りました。

島内は切り通しやトンネルのように整備・舗装されている場所だけではなく、足元が不安定な場所もあります。歩きやすい靴で訪れるようにしましょう!




第2回も開催して欲しい...!

たった数時間ですがスマホを手放し、無人島を散策する『Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島』は、自然もアートも楽しめる最高のイベントでした。次、開催することがあったらまた行きたい!




このしおりのライター

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