谷根千(谷中・根津・千駄木)は、東京を代表する古社があったと思えば、その近くには現代アートのギャラリーがある、そんな伝統と新しい文化が混在するエリアです。
そんな谷根千の有名スポットと穴場スポットをおさんぽしてきました。
根津神社
谷根千エリアを代表するスポット「根津神社」は、1,900年以上前に創祀されたという東京を代表する古社。日本人だけでなく、海外からの観光客もちらほらおり、平日でも多くの方が参拝していました。
境内にある千本鳥居は、根津神社の見どころのひとつ。
ずらーっと朱色の鳥居が並んでおり、まるで別の世界につながっているトンネルのよう。
鳥居はあまり高さがないので、180cm以上ある人はちょっと前かがみにならないと頭をぶつけてしまうかも。
1706年に完成した、権現造りの本殿や唐門など7つの建物全てが現存しており、国の重要文化財にも指定されています。
細かい部分の装飾を見てみると、拝殿や唐門などに寺院のマークである「卍」の装飾があります。神社なのになぜ?と思いましたが、これは神仏習合の名残なのだそう。
根津のたいやき
根津神社からほど近い場所にある「根津のたいやき」に寄って、たいやきを買って食べ歩きするのも谷根千さんぽの楽しみ。 たいやきは1つ 170円(税込)。
並んでいる最中に、たいやきを作っているところを見ることができます。
目の前で焼きあがったたいやきをそのまま袋に入れて渡してくれるので、出来立てアツアツのたいやきをいただけます。
外はカリッと、中はモチっとした生地。生地自体もほんのり甘くて、生地だけ食べても十分美味しい!
生地の中にはつぶあんがたっぷりと詰められており、一口食べると、あんが生地からこぼれ落ちそうになります。
おばけ階段
上りと下りで段数が違う、不思議なスポット「おばけ階段」。都市伝説の類かな?と思いきや、文京区の公式サイトにも載っている区公認の珍スポットなんです!
どうして段数が違うのか? ヒントは「段差」です。上ってから下りるよりも、下りてから上ったほうが理由を発見しやすいかもしれません。正解は、実際に自分の足で歩いて確かめてみてくださいね。
上り下りしていてもうひとつ気になったのが、階段の一部が中途半端な位置で行き止まりになっていること。なんだかミステリアスな雰囲気じゃないですか?
ギャラリー猫町
野良猫が多い谷根千エリアは、“猫の聖地”と呼ばれているスポット。
そんな谷中にあるのが、“猫” をテーマに、絵画や写真などさまざまなジャンルのアートの個展を開催している「ギャラリー猫町」。ギャラリーという感じはなく、閑静な住宅街にある普通の一軒家のようです。
私が訪れた火曜日は休廊日(月曜〜水曜が休廊日)だったので、残念ながらギャラリーの中には入れませんでした。しかし、ギャラリーの外観がとってもキュートで、外観を見ているだけで楽しい!
ギャラリーまでの階段には本物そっくりの猫の置物や猫をかたどった作品が置かれています。
本物の猫がここでゴロゴロしている写真を撮りたかった...!
谷中のヒマラヤ杉
ギャラリー猫町から次の目的地まで歩いている途中に、異常に大きな木を発見!
たまたま見つけたこの木は、樹齢100年近い大木で、谷中のシンボルとなっている「谷中のヒマラヤ杉」。
谷中のヒマラヤ杉の下にあるのが、「みかどパン店」。すごくレトロな外観で、ここだけ見ていると今が21世紀だということを忘れてしまいそうになります。
SCAI THE BATHHOUSE
200年もの歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改装して作られた、現代アートのギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE(スカイ ザ バスハウス)」。外観は昔ながらの銭湯ですが、中は最先端の現代美術に特化したギャラリーになっています。
ガラガラと手動の引き戸を開けると、木札の鍵を使うレトロな靴入れがあり、その先には洗練されたギャラリーがあります。
銭湯らしいところといえば、天井が高いところくらいで、白を基調としたギャラリーはとても元銭湯とは思えません。
現代アートはなかなか理解するのは難しいですが、普段の生活では触れることのない面白いものと触れ合うことができますよ。
上野桜木あたり
SCAI THE BATHHOUSEから1分ほどの場所にある「上野桜木あたり」は、築80年ほどの日本家屋をリノベーションした複合施設。 家屋の外にはベンチがあり、開放的な空間が広がっています。
ビアホールなどの飲食店やショップなどが入っています。散歩に疲れたときにちょっと立ち寄るにはぴったりなスポットです。
谷根千は、古き良き伝統と新しい文化が混ざっている素敵なエリアでした。
休日にふらっとお散歩がてら、散策してみてはいかがでしょうか?