近年、日本でも知名度が上がってきているモルドバワイン。ワイン造りの歴史は古く、5000年前には葡萄栽培とワイン造りが始まったとされ、世界最古のワイン生産地のひとつといわれています。
「ワイナリー見学」をモルドバ旅のテーマに掲げ、“世界最大のワイン貯蔵庫”としてギネスに登録されているMilestii Mici Winery(ミレスチ・ミーチ・ワイナリー)に行ってきました。
ワインの泉
ワイナリーのゲートを越えてすぐ、我々を出迎えてくれるのは魅惑的なワインの泉。
赤白ありまして、偽物と分かっていつつも「飲みたい!」欲が沸々と湧き上がってきます。
ボトルから流れる大量のワインに否が応でもテンションが上がり、これから見学する“世界最大のワイン貯蔵庫”に期待が膨らみます。
天然蔵
貯蔵開始は1968年。元々この地下空間は鉱山でした。
総延長200km、地下30m~85m、人為的ではなく自然に保たれている温度(12~14℃)と湿度(80~85%)。これがワインを熟成させるために適した環境だったわけです。
『55kmにわたるワインセラー』と『150万本のビンテージコレクション』はギネスに記録されています。
見学方法
ワイナリー見学には各自クルマが必要です。キシナウからのオプショナルツアーに参加するか、レンタカーを借りるか、タクシーをチャーターするか、などの手段となります。ワイナリー専属ガイドによるツアーで、各ポイントまでクルマで移動し説明を受ける、といった形式です。
天然石灰岩のギャラリーと天然の地下滝、これが通年一定した温度と湿度を保つ秘訣のようです。
巨大地下空間のワイン貯蔵庫
いよいよセラー部分の見学です。
迷路のように通路が伸び、穴倉に眠るワイン達。
各棚にはぶどうの品種、製造年、ボトリング年が明記されています。
一画には年間200€で他社のワインも保管できるオーナー制セラーもありました。
ホコリを被っていますが、ここに保管されているワインはもちろん全て飲めるものです。
ガイドさんの誘導がないと本当に迷子になってしまいそう。それくらい長く、入り組んだ地下空間。
圧巻の貯蔵庫でした!
いよいよ試飲!
見学後のお楽しみ、このツアー最大の目的と言っても過言ではない、それは地下60mにある試飲室での試飲タイム!
しっかりつまみも準備されています。試飲中は音楽隊がテーブルにやって来て参加者の出身国の音楽を奏でてくれます。
スタンダードコースではデカンタのワインでしたが、ランチ付のコースを選べばさらにゴージャスな試飲が楽しめます。
驚きの価格!
最後は売店に立寄り。驚くのは価格の安さです。スタンダードなもので約300円!
※2019年7月現在MDL1=約6円
1986年もので約1300円!!
1975年ものは15万円弱、こちらはガラスケースに保管されていました。
スパークリングワインはプロモーションで約180円!!!
もう買い占めて帰りたいくらい、激安ぶりに驚愕です。約1時間の見学ツアーは見応えたっぷりで、ワイン愛がさらに増す結果となりました。
さらっと飲み易いワインはどの料理にも合う口当たりでお土産にも最適、そしてコスパ最強!だと思います。
歴史あるモルドバワインを味わう旅に出掛けてみてはいかがでしょうか。