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2019-06-27

都内では見られるのはここだけ!「黄金色に輝く小さな池」がある実篤公園に行ってきた


東京・調布市にある、知る人ぞ知る「実篤公園」。
それほど大きな公園ではないですが、園内に一歩足を踏み入れると、都心にいることを忘れてしまうような自然たっぷりのスポットです。

そんな実篤公園に「黄金に輝く小さな池がある」というウワサを聞いたので、半信半疑で行ってきました。




実篤公園があるのは仙川の住宅街!

実篤公園は、京王線の「仙川駅」「つつじヶ丘駅」から徒歩でおよそ10分。
仙川駅からだと改札口を出て、線路に沿って西の方角へ歩いて行き、突き当たりを左へ曲がります。kewpieが目印です。

線路沿いから離れると住宅街。看板なども出ていないので、土地勘がないとたどり着くのは難しいです...。ここからは地図アプリに頼りましょう!




都会とは思えない緑の空間!

さっきまで住宅街を歩いていたのに、いきなり緑の空間が広がります!
入り口にはチケット売り場のような受付があったので、「えっ!?入園料かかるの?」と思いましたが、入園料は無料でした。

公園に入ってすぐのところに「ヒカリモ →」という案内標識を発見!
どうやらこの「ヒカリモ」というのが、黄金に輝く小さな池のことのようです。園内のいたるところに、この「ヒカリモ →」の標識があるので、迷う心配はありませんよ。




坂を下ると見えてくる「旧実篤邸」

入り口近くの坂を下っていくとなにやら家のようなものが・・・。これは登録有形文化財の「旧実篤邸」。読書好きの人なら「実篤」という名を聞いてピンときているかと思いますが、ここは武者小路実篤が晩年の20年を過ごした邸宅です。

土・日・祝の11:00〜15:00(雨天中止)には内部公開をしているので、一般の観光客でも旧実篤邸の中に入ることができます。

裏側に回ると、書斎やテラスなどを見学することもできます。
遺品が展示されている場所もありますが、ほとんどが武者小路実篤が暮らしていた当時のまま保存されています。




トンネルを通り抜けたら黄金に輝く小さな池はすぐそこ!

旧実篤邸を過ぎるとトンネルがあるので、ここを通り抜けます。
なんだか冒険みたいでワクワクしませんか?

トンネルを抜けると、目の前には青々とした竹林が広がっています。自然豊かな公園だとは思いましたが、竹林まであるなんてびっくり!
ここにも「ヒカリモ →」という標識がありました。

木道沿いの菖蒲園の先に、黄金に輝く小さな池があります。




黄金に輝く小さな池に到着!

本当に水面が黄金色に輝いています!
しかし、なぜ水面が黄金色になっているのか不思議に思いませんか?
この水自体が黄金色なわけでも、金粉を入れているわけでもありません。黄金色の正体は「ヒカリモ(光藻)」という微生物なんです。群生して水に浮かび、光を反射する事で黄金色に光って見えるんだとか。

ヒカリモはきれいな水がある洞窟や日陰の池で育つ、とっても貴重な微生物。都内で見られるのはここ、調布市だけなんです!

ヒカリモは、5月〜10月頃まで見ることができます。強い雨や強風のあと、猛暑の時期などは見られないこともあるようなので、訪れる際は天候を事前に確認しておきましょう!




ヒカリモ以外にも見どころたくさん!

ヒカリモを見終わったあと、園内をぶらぶら散策していたら、ヒカリモにも負けない素敵なスポットをたくさん見つけました!

竹林

お寺にあるような見事な竹林!東京で見事な竹林を見られるスポットは少ないので、穴場竹林スポットを見つけられて大満足。



下の池

なんだかとても風情のある下の池。
池の水面にホコリがかぶっているようで、あまり綺麗ではないな...と思ったのですが、ホコリだと思っていたものはなんと「ヒカリモ」。ヒカリモがいるのに下の池が金色に見えないのは、周囲が明るすぎるからなんだとか。



菖蒲園

黄金に輝く小さな池の周りには花菖蒲が咲き乱れていました。花菖蒲の見頃は6月の第1〜2週なので、また来年の見頃の時に訪れてみてくださいね。



上の池

上の池には水源となる湧水があるので、池の水がかなり澄んでいます。別名「ニジマス池」とも呼ばれており、池にはニジマスが生息しています。水が澄んでいるから泳いでいる姿がよく見えますよ。




黄金に輝く小さな池は本当にありました!
木道の上からだと少し遠くて見づらいですが、人間が近くに近寄りすぎると周囲の環境のバランスが崩れ、黄金色が見られなくなってしまうそうです。そのため、必ず木道の上から見るようにしましょう。アップで見たいという人は双眼鏡を持っていくことをオススメします!




このしおりのライター

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