神奈川県の西南端に位置する「湯河原」は、東京都内から日帰りでも楽しめる温泉地。
夏目漱石の作品に登場した滝や、最近新たにオープンしたティースタンド、日帰りで温泉が楽しめる話題の施設など、実際に行って良かったスポットをご紹介します。
万葉公園
まずは湯河原温泉街の中心部にある「万葉公園」へ。ここは、数多くの万葉植物(=『万葉集』収録の歌に詠まれている植物)を観賞することができる公園で、“日本の歴史公園100選”に選ばれています。
駐車場は有料(1時間100円)でした。駐車場横の「湯河原観光会館」には観光マップやパンフレットなどが置いてあるので、湯河原観光の始めに立ち寄ると良さそうです。
このトンネルをくぐって、公園内の散策スタート!
薄暗いトンネルの先には・・・
勢いよく流れ落ちる滝が待ち構えていました! ちょっとワクワクする演出ですね。
ここから、緑いっぱいの道を散策することができます。
▲ 写真右側が散策路。
せせらぎ沿いの「文学の小径」と名付けられた散策路には、湯河原ゆかりの文人による作品を紹介した歌碑がところどころに立てられており、自然と文学を一度に楽しめます。
狸福神社(万葉公園内)
万葉公園内を散策していると、身をかがめないとくぐれないほどの小さな鳥居を発見。こぢんまりとした神社ですが、その独特な雰囲気に心惹かれました。
鳥居をくぐり抜けた先には、可愛らしいタヌキが!
湯河原温泉は昔タヌキによって発見されたという言い伝えがあり、ここに「狸福(りふく)神社」として祀られているのだそう。万葉公園を訪れた際には、ぜひこの小さな神社を探してみてください。
独歩の湯(万葉公園内)
万葉公園の一番奥には、足湯施設「独歩の湯」があります。料金は大人300円 / 小・中学生200円。さまざまな効能を持つ9つの足湯に浸かりながら足つぼを刺激することができ、公園内を散策してちょっと疲れた足を癒すのにぴったり。
こちらは湯河原の湯を守る地蔵として建立された「湯かけ地蔵」。リラックスして座っているような姿がなんだか可愛らしい。
gensen cafe / The Ryokan Tokyo
続いては、The Ryokan Tokyo内の「gensen cafe(ゲンセンカフェ)」へ。現役東大生のホテルプロデューサー・龍崎翔子さんが手がける話題のスポットです。
ここへ行くには狭く急な坂道を上る必要があり、徒歩でも車でもちょっと大変。頑張って向かいましょう。
今回は日帰り利用ということで、事前に「手ぶらdeほっこりパック」を予約しておきました!
温泉入浴・タオルレンタル・色浴衣レンタル・ワンドリンクサービス・Yogibo席利用がセットで、料金は税込2,260円。2時間制とありますが、追加でカフェメニューを注文した場合は2時間を超えても良いみたいです。
日帰り利用でも可愛い色浴衣が着られるのが嬉しいですよね。
Yogibo席というのがこちら。“人をダメにするソファー” として知られるYogiboが置かれ、お風呂上がりには心ゆくまでのんびりくつろぐことができます。
ランチにはこちらで「おちょこ御膳」(1,860円・数量限定)をいただきました。12種のおちょこに入ったおかずと、湯河原名産の干物。美味しいものを少しずつ食べられて健康的な食事です。
温泉とチルな空間、そして美味しい食事。たった2時間ほどの滞在とは思えないくらい、身も心もリフレッシュできました。
不動滝
続いてはgensen cafeから車で5分ほどの場所にある「不動滝」へ。駐車場は無料でした。
夏目漱石の『明暗』に、主人公がこの不動滝へ行く場面があります。漱石自身も不動滝近くの旅館に滞在し、療養や執筆活動をおこなっていたそうです。
車を降りて1〜2分歩くともう滝に到着!
滝は高さ約15mと小さめです。
滝そのものよりも、この滝を囲むように「不動明王」「身代わり不動尊」「出世大黒尊」が祀られていることが、不動滝の見どころのような気がします。本当に滝のすぐそばに祀られているので、ぜひ3箇所ともお参りしてみてください。
サ行 TEA STAND SAGYO
最後は、湯河原駅近くに昨年オープンしたばかりのティースタンド「サ行」へ。お茶の国境やジャンル、作法を超えて、ボーダレスにお茶の愉しみを提案するティースタンドです。
こんなお茶見たことない・・・!
華やかな見た目の「トロピカル烏龍」(L 640円)は、とっても爽やかでゴクゴク飲んでしまう美味しさ。中のフルーツも食べられるようにとフォークを付けてくださいました。
他に「チーズクリーム烏龍」(S 420円 / M 480円)といった珍しいドリンクメニューも。湯河原に来るたびに立ち寄ってしまいそうです。
2〜3月は「梅の宴」も。
ちょうど今の季節には、湯河原梅林で「梅の宴」が開催されています。梅の見頃に合わせて湯河原を訪れるのも良いですね。
1日でもお休みがあればリフレッシュしに行ける湯河原温泉。さっそくこの記事を参考にして旅の計画を立ててもらえたら嬉しいです。