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【静岡】富士宮市にオープンした「富士山世界遺産センター」に行ってきた!

前回記事の「白糸の滝」へ行ったあと、気になっていた「静岡県富士山世界遺産センター」へ寄りました。昨年末オープンしたばかりのこの施設、いったいどんな場所なのかレポートしたいと思います!




「静岡県富士山世界遺産センター」とは

日本のシンボル「富士山」が世界遺産に登録されたことは、皆さんの記憶にも新しいかと思います。古来より日本人の宗教観や文化・芸術に影響を与えてきたことが評価され、「富士山ー信仰の対象と芸術の源泉」として、2013年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

2017年12月23日にオープンした「静岡県富士山世界遺産センター」は、世界遺産・富士山を保護、保存、整備し、将来の世代へ伝えるための拠点施設。学術調査機能も併せ持っています。
アクセスは、JR富士宮駅から徒歩約8分。大きな鳥居と独特な外観が目を引きます!




美しい「逆さ富士」のデザイン

「静岡県富士山世界遺産センター」は、一度目にしたら忘れられないデザイン。坂茂氏が設計を手がけた建物は “逆さ富士” をイメージした形で、風が穏やかなときは建物前の水面に “富士山” が現れます。

施設内にあった説明を読んで驚いたのは、建物前の水盤には富士山からの湧き水を使っているということ! 湧き水を施設の空調熱源として利用した後、建物前の水盤に流し込み、“富士の水の循環を建築的にも表現” しているそうです。

建物の中から見ても美しい・・・!
内部は1階〜5階まで緩やかなスロープで繋がっており、螺旋状に歩きながら展示ゾーンを巡る造りになっています。




バーチャル富士登山が体験できる!?

どんな展示が見られるのか、一部ご紹介します!

「静岡県富士山世界遺産センター」の観覧料は、大人300円、15歳以下・70歳以上は無料。高校生・大学生も学生証を提示すれば無料になるとのこと。

常設展示の一部エリア、映像シアター、企画展示は撮影が禁止でした。

1番の展示(登拝する山)を楽しみながら、他の展示ゾーンへ寄るスタイル。
タイムラプスの美しい映像を見ながら螺旋スロープを上っていくことで、バーチャル富士登山が楽しめます!

登山者らしきリアルなシルエットも映るため、一緒に登っているような感覚に。ゴツゴツした岩場や雲海など富士山の様々な表情が見られ、富士登山の経験者ならきっと懐かしい気持ちになると思います。

途中にある映像シアターでは、4Kの美しい映像が楽しめます。ここはぜひ覗いてみてほしい!

私は最前列に座って、「天の巻」を観ました。
富士山から眺める雲海やご来光、手が届きそうな満天の星・・・。吸い込まれるような映像美に、数年前富士山に登ったときの記憶を重ね、「この景色を見るためにまた登ってもいいかも」という気持ちになりました。(あんなに「もう二度と登らない!」と思っていたのに。笑)


最上階まで上がると、大きな窓から本物の富士山が・・・(見えるはずでした。)

このスペースには “逆さ富士” の形をしたベンチもあり、座って休憩することが可能。富士山が見える日には、窓枠に切り取られた絵画のような景色が楽しめることでしょう。





小難しい内容の展示が多いのかも、と思っていましたが、美しい映像たっぷりで想像以上に楽しめました。

活火山としての富士山、信仰対象としての富士山、芸術の源泉としての富士山・・・。古来より日本人に多くの影響を与えてきた富士山を知ることは、日本独特の宗教観や文化を改めて考えることにも繋がります。

日本人にとって「美しい日本一の山」以上の存在である富士山を、この機会に深く学んでみてはいかがでしょうか!



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store紹介した場所

静岡県富士山世界遺産センター

place

静岡県富士宮市宮町5-12
(GoogleMapで見るopen_in_new)
directions_transit
JR富士宮駅より徒歩約8分
access_time
9:00〜17:00(7・8月は 9:00~18:00)※最終入館は閉館の30分前
毎月第3火曜日休館(第3火曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館)

このしおりのライター

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