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2018-01-21

【台湾】宜蘭(イーラン)エリアの主な見所 ~老街に老舗の味まで!頭城(トウチェン)編〜

宜蘭県の最北端に位置する頭城鎮。亀山島のホエールウォッチングは頭城の烏石港が起点となります。かつては宜蘭唯一の港があったことから中国大陸との交易で栄えていました。頭城には200年前の栄華を垣間見ることが出来る歴史的な古い街並みが残されています。


行き方

礁渓 からバスで20分程、電車ではローカル線で2駅です。どちらも本数が少ないので復路の時刻表は到着時にチェックしておくとよいでしょう。


頭城老街

商業貿易の重要な拠点だった頭城。和平街周辺に商家や倉庫が建ち並んでいました。この辺りが宜蘭で一番古く、最初に開発されたエリアです。


和平街両端、南北に福徳祠があります。これは頭城の商人たちが商業貿易の発展を願って建てたそうです。


南門福徳祠手前には煉瓦造りのアーチ回廊を持つ六軒の元商家が。頭城老街を代表する建造物です。


つるんとした石柱の建物三軒が源合成商号。


煉瓦柱の建物三軒が陳春記商号。


煉瓦造りの建物はしっかり残っているものの、他の観光老街とは違い土産物屋などが並んでいるわけではありませんのでひっそりとしています。


北門福徳祠方面に足を向けると「十三行」といわれる長屋が。大商家であった盧家の倉庫が連なっていた場所。盧家はその当時、最大の海運業社であったと伝えられています。


昔はこの近くまで海でした。船積み、荷降ろしができる桟橋があったため倉庫をここに設けたそうです。


内部は廃墟化している家屋がほとんどでした。


この先どのように保存していくのか、はたまたリノベーションされカフェなどに変貌していくのか、これからの頭城老街が楽しみです。






頭城といえばこのお店!

「阿宗芋冰城」は50年以上の歴史を持つアイスクリーム専門店。夏には行列が出来るほどの人気店です。


タロイモ、小豆、パイナップル、ピーナッツ、リュウガン、紫米(古代米)、6種の中から3種選んで40元。

素材を活かした昔ながらのアイスクリーム。オススメはやはり店名にも入っている芋頭(タロイモ)です!



宜蘭グルメを一気に食す!

宜蘭名物料理で気になっていたのが下記5点。

1. 卜肉 (豚ロースの天ぷら)
2. 糕渣 (スープコロッケと呼ばれる、鶏だしスープを固めて揚げたもの)
3. 三星蔥 (宜蘭のブランドネギ)
4. 温泉蕃茄汁 (温泉トマトを使用したトマトジュース)
5. 蜜餞 (キンカンの密漬け)

4,5は 礁渓にて実食済み。残り1~3は「老街懐旧食堂」にていただきました。


レトロな店内で雰囲気も抜群。


常連さんに盛んに薦められた香酥雞腿飯も一緒にオーダーしてみました。

▲ 右から卜肉、糕渣、三星葱油餅、中央は香酥雞腿飯

柔らかお肉の卜肉、ぷるんぷるんでくずもちみたいな食感の糕渣、葱の存在感がすごかった葱油餅、そしてパリパリ皮にふっくらジューシーな鶏腿肉。どれもとっても美味しかったです!



2度にわたる大洪水、大型船舶の座礁沈没事故により港は封鎖され、港湾事業は衰退の道を辿りました。衰退した街に残る歴史的建造物が語る栄枯盛衰。他の観光老街とは一味違ったひっそり感を味わいに足を運んでみてはいかがでしょうか。


このしおりのライター

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