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2016-10-15

地中海クルーズ ~『冷静と情熱のあいだ』の舞台を歩く~

こんにちは、Sarah(沙羅)です。
はじめてクルーズ旅行に挑戦しました。

今回は、私の旅行のテーマとなっている「映画の舞台を訪ねる旅」フィレンツェ編です。
参考にした映画は『冷静と情熱のあいだ』(2001年)。

ラ・スペツィア入港

今日もコスタクルーズ寄港地ツアーを申し込みました。
「フィレンツェ自由観光ツアー9時間コース(英語・フランス語)」です。

 

港からフィレンツェ市内までの所要時間は約2時間。
9時間のツアーの約半分は移動時間です。

今日のガイドさんは英語とフランス語で説明をしてくれました。
彼女の話し方、特にフランス語はとてもエレガント。
流れるような口調と抑揚が耳に心地よく響いていきました。

フィレンツェ散策マップ。
フィレンツェの街は端から端まで歩いてもそんなに時間がかからないので4時間で十分堪能できます、と言われました。

フィレンツェ市内観光

アルノ川沿いでバスを降り、街の中心部まで歩きます。

 

素敵な外観の住宅を写真におさめながら歩いていきます。

外壁の塗装色
窓枠の色とデザイン
コーナーのアクセントタイルの色
どこを切り取ってもシックです。

路地には車がいっぱい。
小さめの車が多いイメージです。

サンタクローチェ教会

この建物が集合場所の目印、サンタクローチェ教会。
教会の前にある広場に3時に集合です。

石畳の広場。
周りには小さなお店がたくさん並んでいます。
お土産ものを扱うお店が多いです。

 

少し歩いて、額縁がセンス良く乱雑に積み重ねられたショップを見つけました。
一番小さいもので16ユーロくらい。
心惹かれましたが、木製のフレームはずしりと重く、持ち帰ることを諦めざるを得ませんでした。

 

『冷静と情熱のあいだ』と、ドゥオーモ

フィレンツェが主な舞台の邦画『冷静と情熱のあいだ』。
原作は江國香織と辻仁成の共著です。
一組の男女の10年間。その時間の積み重ねと変化を、女性目線と男性目線から丁寧に描かれていました。
原作を読んだ後、この映画を観ました。

“フィレンツェのドゥオーモは、恋人たちのドゥオーモ”

作品の冒頭は、主人公あおい(ケリー・チャン)の印象的な台詞から始まります。
なぜ恋人たちのドゥオーモと呼ばれているかは語られていませんでした。
あおいとジュンセイ(竹野内豊)は、10年後の2001年フィレンツェのドゥオーモで会うことを約束します。

映画のワンシーンを思い出しながら、ドゥオーモへの道を歩きました。

ドゥオーモに到着

フィレンツェのドゥオーモに到着しました。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
『花の聖母』という意味です。
ミケランジェロが建築に関わっていると聞きました。

お天気が良くて、明るくかつ健康的な佇まいです。
映画の中ではうっすらと紗がかかったようなイメージでした。

ドゥオーモ外観。

入口に向かって進んでいきます。

花の都と称されるフィレンツェはまた、街全体が美術館のようだとも言われています。
まさに百花繚乱。美しいという感嘆の連続です。

ドゥオーモ内部空間

いよいよ、ドゥオーモの内部へ。
映画の中では、教会の内部は映されていなかったと思います。
主人公たちが待ち合わせるのは、フィレンツェの街を一望できるドゥオーモの外部空間でした。

 

教会建築については、建築探訪講座で学んだことがあります。
写真を見ながらの講義はわかりやすく、何年経った今も覚えていることに驚きました。

 

建築工法で習ったフライングバットレスをはじめて目の当たりにし、興奮気味に写真を撮りました。

 

見上げると、色鮮やかに描かれた『最後の審判』。
ステンドグラスと絵画は仕事に関係することもあり、丹念に見ていきました。

 

フィレンツェでランチ

ドゥオーモ近くの路地で見つけたお店で、お昼ごはんをとりました。
フィレンツェと言えばステーキ。
「ビステカ・フィヨレンティーノ」

フィレンツェ風ステーキ、骨付きステーキ
ステーキという言葉をバスの中で連呼されました。単純だと思いつつ・・・

2人で1キログラムのステーキを注文しました。
Tボーンステーキです。付け合わせはフライドポテト。
1キログラムは多いかと思いましたが、とっても美味しくて完食しました。

フィレンツェの街並み

映画のワンシーンのような、ドゥオーモとサンジョバンニ礼拝堂。
高台の写真撮影ポイント、ミケランジェロ広場からの1枚です。

現実の風景にもかかわらず、
映画の中で流れていたチェロの音色が聞こえていた気がします。

夕陽の名残りが残る空。
空の美しさに感動することは、日本ではほとんどない気がします。
日々の忙しさにかまけ、空を見上げることさえ忘れているからではないかと思いました。

 

映画の中の景色は全編を通して薄く、色あせたイメージでした。
実際、絵の中に入ってみると建物も路地もすべてが饒舌でした。

映画のラストシーンはフィレンツェではなく、ミラノ駅の構内でした。 次回はフィレンツェから電車に乗ってミラノに行きたいと思います。

昨日と同じ手順で再び乗船します。
今夜のドレスコードは『カジュアル』。
ゆっくりと食事と会話を愉しみ、劇場に行く方々と別れ、今夜もスパに向かいました。
ジャグジーから眺める月の美しさ。船旅でしか味わうことのできない贅沢。

明日はサヴォナに到着予定です。

このしおりのライター

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