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2016-08-30

地中海クルーズ ~チビタベッキアに向け航海中~

こんにちは、Sarah(沙羅)です。
はじめてクルーズ旅行に挑戦しました。 3日目の今日は、終日航海日の様子を船内の写真中心にご紹介していきます。

深夜の船尾

航海二日目の夜、船内劇場でのショーの後、ホワイトパーティで盛り上がる船内からデッキに出てみました。西地中海を静かに滑るように進んでいく様子を、記憶と記録に残しました。

『クルーズ CRUISE』の語源は、「海をジグザグに航行する」という意味。
ラテン語の「Cruz(十字架)」、英語の「Cross(横切る)」などは類縁語です。
また、ラテン語の「Crusus(流れ)」が語源と言う説もあります。

船尾に連なる波の様子を眺めながら、流れているイメージが一番しっくりときました。
走るでもなく、進むでもなく、流れる。
流れに身を任せる旅のスタイルは、クルーズでしか味わうことのできない醍醐味ではないでしょうか。

部屋に戻ると、昨夜とは異なるタオルワークのうさぎが出迎えてくれました。
メガネをかけているところがお茶目で、作った彼のセンスを感じさせます。

バルコニーからの眺め

昨日パルマ・デ・マヨルカ(スペイン)を出航し、チビタベッキア(イタリア)に向けティレニア海を北東にナビゲーションルートをとっていきます。

今日は一日中、海の上です。
船内新聞では、今日の海は大いに荒れる模様だとか・・・

ダイヤモンド婚記念の旅

朝7時、10階のブッフェではなくシーティング席の朝食に出かけました。
船内新聞には7時オープンと書いてあったにもかかわらず、7時半からだと言われ、デッキを散歩することにしました。

デッキで日本人のご夫妻とお会いしました。
千葉からいらしたA様ご夫妻は、結婚60年目ダイヤモンド婚記念の船旅だとおしゃっていました。
7時半にレストランに行くと偶然お隣の席に案内されたため、ご一緒させていただくことにしました。

朝食はメニューからスタイルで選びます。
夫はノルウェースタイル(スモークサーモン)
私はアメリカンスタイル(エッグベネディクト)
A様ご主人さまはスペインスタイル(スパニッシュオムレツ)
A様奥様はメインなしで果物のみ

食事を楽しみながら、ゆっくりとお二人の旅のお話を伺いました。
今回が結婚して64回目の海外旅行。
人生の範として敬うことの多いお二人でした。

ジャグジー

A様ご夫妻との楽しい朝食の後、今日もスパで過ごすためガウンに着替え11階へ。

ジャグジーを覗くとすでに先客でいっぱいでした。 何かの本で読んだのですが、日本人は外国人でいっぱいのジャグジーにはなかなか入れないそうです。
確かに昨日も今日も、アジア人は私たち二人だけです。
しばらく誰かが出るのを期待しましたが誰も出る気配はありません。
仕方なく、隙間を見つけ「Excuse me,Excuse me.」と言いながら入っていきました。

大好きなジャグジーで雲の流れを追いながら、たっぷり1時間堪能しました

昼食のテーブル

昼食も朝と同じシーティング席のレストランに行きました。
レストランは船の最後尾にあります。
窓ガラス越しに波と雲が静かに流れていきます。

昼食のテーブルは8人席。
お隣にはフランス人のご夫妻とお母さま、その向こうにスペイン人のご夫妻と5歳くらいの男の子。男の子は私のすぐ隣に立ち、窓ガラスに顔を押し付けていました。
フランス人の方にはフランス語を、スペイン人の方にはスペイン語を教えていただきました。
フランス語はささやくように、スペイン語はお腹からの力強い発声だとおおまかに理解できました。

フォーマルナイト

昼食の後、翌日の仮面パーティ用に仮面を買いました。

ディナー3日目、ドレスコードは「フォーマル」。
最もドレスアップが求められる日です。
今回の船はカジュアル船だからと「フォーマル」を軽んじていたことに後悔しきりです。

さてフォーマルナイトですが、こんな機会だからと、思いっきり楽しまれている諸先輩方に人生の前向きな楽しみ方と余裕を教えていただきました。

夫はブラックスーツ
  白いシャツ
  白地に小さな黒いドット柄のタイ
  紺地に白い小さなドットのポケットチーフを花のように挿してみました。
私はシルクシフォンのワンピース
  黒地にこげ茶のレオパード柄
  白シリーズのアクセサリー一式
  リアルパイソンのクラッチとバングル

食事のたびに着替える日々も三日目です。こんな非日常を楽しむ旅もいいねと夫。

席に案内される途中、A様ご夫妻をお見掛けしました。奥様は華やかな真っ赤なドレスに、昨日マヨルカ島でご主人様からプレゼントされたとお話しされていたパールのネックレス。美しい白い髪に赤いドレスはとてもよく映えます。
そのお隣には、紫地色の着物をお召しになられたご婦人が座っていらっしゃいました。
やはり今夜は華やぎが昨日とは全く違います。

60代の美しいご姉妹はフルレングスのドレスに小さなティアラがとても華やかでした。昨日は紺色のドレス、一昨日はレースの美しいグレーのドレス。ヘアスタイルまできちんと気をつかわれていました。彼女たちのドレスアップは毎晩楽しみで、食事に華を添えていらしていました。

旅行は自分が楽しむことが1番だと思います。
楽しみ方は人それぞれ。
ただ、その方々がいることにより、思い出に奥行きがでることも事実です。

美しく装い、パーティを楽しまれている姿は
幸せという空気感とともに、大人の余裕を私たちに教えてくださいました。

明日はいよいよイタリアに初上陸します。

このしおりのライター

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