本×旅のヒント
「殉狂者」
~武装訓練を受けるため過激派組織〈バスク祖国と自由〉に身を置く事となった日本赤軍メンバーの一人。
裏社会で〈バスクの英雄〉となった彼がテロの過程で謎の死を遂げる。彼の隠された任務は組織内の裏切り者を見つけることだった…。
彼の遺した息子はバスクの旗を背負いオリンピック出場手前まで進み表舞台で〈バスクの英雄〉となる。
スペインバスク地方を舞台に、父子二人が主人公となり、二つの時間軸で並行して謎を明かしていく物語~
バスク地方とは
スペイン北部とフランス南西部にまたがる大西洋岸地域。
そこに住む人々はバスク人と呼ばれ、ヨーロッパの他の地域とは異なる言語を持ち、独特の文化を育んできました。
古来からのバスク語を話せるのは、フランス15%、スペイン80%だそうです。
バスク地方では非バスク語化が進行し、バスク人の伝統的価値観や規範が脅かされつつあります。
フランスバスクには目に見えるバスク文化(バスク風建築の家々)が残り、スペインバスクには目に見えないバスク文化(言語)が残っているという印象を受けました。
美食文化
ミシュラン3ツ星レストランをはじめ、たくさんのグルメレストランが軒を並べ『美食の聖地』と称されるようになったサン・セバスチャン。
海や山の豊かな恵みによる、個性的で多彩な郷土料理がたくさんあります。
ピンチョス(一口サイズの軽食)発祥の地としても有名です。
ピンチョス発祥の店
ピンチョス文化発祥の老舗バル「Bar Bergara」は旧市街から少し離れたグロス地区にあります。
カウンターに並ぶピンチョスは、もはや芸術作品!
老舗の人気店にも関わらずスタッフの応対はフレンドリー、店内には大きなテーブルが3つあり、ゆっくり座って食べることもできる、居心地の良いバル。
どのピンチョスもハズレがありません!
バスクの銘酒
本にもたくさん登場した「チャコリ」。これが飲みたくてバスク行きを決めました!と言うのは大げさですが。
チャコリはスペインバスクの限られた地域でしか生産されていない微発泡の白ワイン。
瓶を高い位置からグラスに向かって注ぐ、ちょっとしたパフォーマンスが見ものです。
泡を立てるために高い位置から注ぎ、泡が弾けるとともに香りが立ち、口当たりが良くなることで酸味も和らぐそうです。
同じ微発泡の白ワイン、カヴァより、口当たりがよく飲みやすい!(ちょっと薄味…)
アルコールが苦手という方はMosto(モスト)というノンアルコールの葡萄ジュースをオーダーすれば、ワインを飲んでる風にバル食が楽します。
数多あるバルそれぞれが特徴を持ち、斬新でクオリティ高い料理を提供しています。
食に誇りを持ち、食で歓迎してくれる街。
私の胃袋もガッツリつかまれてしまいました!(バル巡りの記事は後日、お楽しみに!)
>>(次の記事)【スペインバスク】バルの聖地サン・セバスチャンで Let’sピンチョスハンティング!