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【和歌山】開創1250年紀三井寺、あの可愛いパン屋さんにもまた行きたい

こんにちは、しのわずりです。
秋は月を見上げる機会が増えますね。
2年前の秋にお城の茶室でいただいた「名月」という名前の生菓子を思い出しました。満月を模した姿からの菓名だとはわかるのですが、その上にのっている小さな〇は何を意味しているのだろう?と、今でも謎なんです。

生菓子名月



【1250年、唐僧開基の寺】

2020年に和歌山市を旅したわけは、紀三井寺にお参りするためでした。
西国観音霊場第二番札所救世観音宗総本山紀三井寺は、奈良時代末期の770年、唐僧為光上人によって開基されました。
唐僧と言えば鑑真和上が有名ですが、為光上人も唐から生命を賭して海を渡って到来しました。
諸国行脚して仏教を広め、この地こそ観音慈悲の霊場と定め自ら彫った十一面観世音菩薩を安置するために建立した一宇がこの寺の起源です。

紀三井寺

寺名の由来は、寺に湧く吉祥水、楊柳水、清浄水3つ井戸によります。
表坂中腹にあるのが清浄水、それより南にあるのが揚栁水、山麓の古道沿いにあるのが吉祥水です。「紀三井寺の三井水」として日本名水百選に選ばれています。

表坂 結縁坂

三井水 清浄水

清浄水

揚栁水

吉祥水

表坂途中に生えている応同樹は紀三井寺だけに伝わる不思議な木。
開山の為光上人が竜宮の龍神からお礼に戴いた七種の宝物の内の一つで、この木の葉を煎じて飲むと病気に応じて薬に変ずる霊木だと言います。

応同樹

2020年は開創1250年。
これを記念して、50年に1度しか御開帳されない、大光明殿に安置されている秘仏本尊十一面観世音菩薩像が特別に公開され、同じ厨子に収められている秘龕仏千手観世音菩薩像も拝観することができます。
貴重な機会に恵まれました。

開創1250年記念ちらし

関西一の早咲きの桜で知られ、桜の名所100選に選定されている紀三井寺の記念品は、桜のバスソルトでした。
寺は日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」を構成する文化財の一つで、大きな観音様の仏殿を上ると和歌の浦の絶景を見ることができます。

大観音像

大観音像仏殿から見える和歌の浦

まぢかで見る大観音像

境内には寺カフェ「きみいでら天空カフェ」があり、窓際席で和歌の浦を眺めながら冷やしあめで一休みしました。

きみいでら天空カフェ

冷やしあめ

紀三井寺駅付近で見つけた庭のパン屋さん。
手ごね手仕込みで作ったパンを庭で販売していました。
日替わりでクリームが変わる本日のハリネズミは抹茶クリーム。
おやつに本日のハリネズミ、メロンパン、購入して和歌山市へ。

手ごねパンの店 庭のパン屋さん

動物パン



☘和歌山城へ

和歌山城は、徳川御三家の一つ紀州藩紀州徳川家の居城でした。
紀州家は徳川御三家の一つで、8代将軍吉宗、14代将軍家茂等を輩出しています。
数寄屋造りの茶室紅松庵は、和歌山市出身の松下幸之助の寄附によって落成したことから、紅葉渓の紅と松下の松をとって紅松庵と命名されました。

そして、2020年10月5日の上生菓子は名月でした。
上生菓子は和菓子職人が技術をくしして季節を感じる趣を取り入れて作り上げます。菓名の由来をご存知の方は教えて下さい。

和歌山城と御橋廊下



このしおりのライター

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