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2021-11-21

埼玉のちょっとDeepな魅力を発見する旅はいかがでしょう(いも街道~多福寺~多聞院)


江戸時代に農地開拓された埼玉県西部の川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町の5市町は、「三富(さんとめ)地域」と呼ばれています。
三富地域の特産品であるサツマイモは、落ち葉を集めて堆肥を作る「落ち葉堆肥農法」で栽培されています。
開拓当時の江戸時代から、「栗よりうまい十三里」と謳われるほど美味しい「富の川越いも」を求めて、三芳町の上富地区にある「いも街道」を訪れてみました。



「いも街道」とは!?

埼玉県三芳町の「けやき並木通り(埼玉県道334号三芳富士見線)」が、今回ご紹介する「いも街道」です。
街道沿いにはサツマイモの直売所が何軒も軒を連ね、三富地区の特産品「富の川越いも」の他、地域で採れた新鮮野菜を購入できます。

そんな「いも街道」にある「むさし野自然農場」さんの敷地内に、富の川越いもを使ったお料理やスイーツを提供する「おいもカフェ」があるとの噂を聞きつけ、リサーチしに行ってきました。


むさし野自然農園さんにももちろん、美味しいサツマイモの直売所があります。
おうちで蒸かして食べても美味しそう!


敷地内にある古民家風の建物が、おいもカフェです。
とっても人気のあるカフェなので、休日に訪れる場合は予約をしておいた方が良さそうですよ。


店内はソファー席が並び、ついつい長居してしまいそうな居心地の良い空間です。
ランチの時間帯なら、コッペパンプレートや野菜カレーなどのフードメニューもいただけます。
ワタシが訪れたのは夕方で、フードメニューの提供は終了していました。残念!


スイーツメニューの中から注文したのは、「冷やし焼き芋」と「スイートポテト」です。
冷やし焼き芋は、「こんなにしっとりとした焼き芋があるなんて!」という、衝撃の食感。
スイートポテトはアイスが乗っかった焼き芋で、これまた美味。
そしてかなりお腹いっぱいになります。
小食の方は、2人でひとつ注文するくらいがちょうど良いかも。

冷やし焼き芋は、2時間以上かけてじっくりと焼き、冷熟成させることで、蜜がたっぷりのあま~い焼き芋になるのだそう。
焼き芋というよりはもはやスイーツな冷やし焼き芋は、いも街道に来たなら必食です。



多聞院と多福寺

おいもカフェから徒歩30分ほどの場所に、「多聞院(たもんいん)」と「多福寺」という、2つのお寺があります。
どちらもとっても素敵なお寺なので、いも街道と併せて訪れてみましょう。


まずは多聞院から。

多聞院は、江戸時代の元禄9年に、当時の川越藩主・柳沢吉保によって建立されました。


多聞院の境内には、小さなトラの置物がたくさん奉納されています。
このトラは「身代わり寅」といって、病や災いから身を守ってくれるそう。


身代わり寅は、境内にて購入可能です。
一体300円。
お手頃価格で心の安定を手に入れられますよ。


境内には他にも、力士が力比べや力自慢のために奉納するようになったと伝えられている「力石」や、開運を祈願しつつ的目掛けて瓦を投げる「かわらけ当て」などの見どころがあります。
かわらけ当ての瓦は1枚100円。
的に当てるのが案外難しいので、集中して挑んでみてください。


多聞院のお隣には、地域の総鎮守・神明社があります。
神明社は江戸時代から、三富地域の祈願所として親しまれてきました。


拝殿のお隣には「いも神様」を祀る社殿が。
さすがサツマイモの産地!


多聞院と神明社を参拝した後は、徒歩数分の場所にある多福寺へ。

多福寺も、多聞院と同時期に柳沢吉保によって建立されました。
建立以来、地域の菩提寺として親しまれてきた多福寺は、紅葉の名所でもあります。
静かな禅寺の雰囲気と紅葉は相性ぴったり。
これからの時期にオススメのお出かけスポットです。



埼玉県三芳町のちょっとDeepなスポットをご紹介しました。
また素敵な穴場スポットを発見したら、リサーチしてお届けします!



このしおりのライター

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