山梨県の市川三郷町には、「四尾連湖(しびれこ)」というちょっと変わった名前の湖があります。
豊かな自然の中でキャンプが楽しめるほか、これからの時期は美しい紅葉が見られるスポットです。
標高850mの山上湖「四尾連湖」
「四尾連湖(しびれこ)」は、標高850m・周囲1.2kmの、山の上にある静かな湖。4つの尾を連ねた龍が住んでいるという言い伝えが、名前の由来なのだとか。
江戸時代には富士山信仰(富士講)において霊場の一つとされ、現在の富士五湖(山中湖・河口湖・西湖・精進湖・本栖湖)や浮島沼・明見湖とともに「富士八海」に数えられていました。人々は富士山登拝だけでなく、富士山を取り巻くこれら8つの湖の巡礼もおこなっていたそうです。
穏やかな湖畔でのんびり過ごす
四尾連湖を目指して、車でどんどん標高の高い場所へ。こんなところに湖があるなんて、ちょっと不思議なかんじ。
駐車料金は400円。ここから蛾ヶ岳(ひるがたけ)の登山も楽しめるみたいですね。
駐車場から歩いてすぐ、四尾連湖が目の前に現れました。
周囲の木々の深い緑が湖面に映り、神秘的な雰囲気。
湖畔はキャンプ場になっていて、この日はすでに数組のお客さんがいらっしゃいましたが、それでもとっても静か。豊かな自然に囲まれて、穏やかな湖を眺めながらのんびりと過ごすことができます。
四尾連湖は、キャンプを題材にした漫画・アニメ作品『ゆるキャン△』に登場したことでも知られる場所。作中に出てきた湖畔の風景や山荘が実際にあって、ちょっとした感動を覚えます。
「水明荘」さんのホットチャイを飲んでひと休み。
湖のまわりはこんなふうに歩けるようになっていて、少しだけ散策してみました。緑のトンネルを見つけてパシャリ。
紅葉の名所
秋は紅葉の名所としても知られている四尾連湖。
もう紅葉しているかな?と少し期待しながら訪れたこの日(2019年10月下旬)、周囲の木々はまだまだ緑色でした。
例年の紅葉の見頃は11月とのこと。
紅葉が四尾連湖の湖面を鮮やかに染める絶景、いつか見てみたい...!
まとめ
ちょっと変わった名前の湖「四尾連湖」は、山の上にひっそりと存在する神秘的な場所でした。これからの紅葉シーズン、豊かな自然が残る湖畔でのんびりと過ごす休日はいかがですか?
※湖畔一帯はキャンプ場の敷地です。ルール・マナーを守って過ごしましょう。