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2020-07-19

【山形県】これはもはや修行なり!「山寺」!

「山寺」の通称で知られている山形県の「立石寺(りっしゃくじ)」は、松尾芭蕉の「奥の細道」にも登場する歴史ある寺院です。

「山寺」は、その名の通り山の上にあるお寺です。
頂上付近にある「五大堂」からの眺望が素晴らしく、絶景を見られる寺としても有名な「山寺」。
山門から頂上に辿り着くまでには800段ほどの石段をのぼらなければなりません。
運動が苦手なワタシ、果たしてのぼりきることができるのでしょうか!?



いざ、修行の道へ!

こちらが頂上へ続く石段のスタート地点です。
数々の修行僧ものぼったとされる800段あまりの石段。
既に難儀な予感が頭をかすめます。


本堂までは難なく辿り着けました。
石段を登っている人々の中には高齢のグループやご夫婦も多く見られます。
手を繋いでゆっくりと石段を上る老夫婦を見かけ、歳を重ねても仲が良いのは羨ましいなぁ、こういう老夫婦になりたいなぁと羨望の眼差しを送りつつ先を急ぐ。



本堂から先が本格的な修行の道!

さて、本堂を過ぎたこのあたりから、過酷な修行の道の本番です!
とっても神聖な雰囲気が漂う石段を、これでもか!これでもかっ!というほどのぼって行くのです。
ところどころにある小さな広場で一休みしつつ、ひたすらのぼります。

山寺の石段は、一段のぼるごとに煩悩が一つずつ消えていくと言われています。
まさに修行ですね!


こちらは600段ほどのぼったところにある「仁王門」です。
立派な佇まい。
海外からの観光客も多い山寺ですが、欧米人はこの過酷な石段を「アメージング!」などと思いながらのぼるのでしょうか。
日本人のワタシはもう脚がプルプルで、余計なことは考えられません。

もうダメだ!
そろそろ限界だよ!
でもここまで来て頂上までのぼらないのはどうなの!?
と自問自答し始めたあたりで、


やっと「開山堂」に到着しました。


振り返ると、切り立った崖の中腹にお寺の建物があるのが見えます。
「奥の院」まで行くには、ここから更に石段をのぼります。
ここまで来たら無の境地です。
「開山堂」の素敵な佇まいを見て少し気持ちに余裕が出てきたところで、「奥の院」目指してもう少しがんばってみることにしました。


そして、やっとの思いで辿り着いたこちらが「奥の院」です。
ここは、悪縁切りのパワースポットなのだそうです。
幸いなことに今現在、ワタシのまわりには断ち切りたいほどの悪縁は存在しません。
なので、「病との縁を切る」という意味もこめて「健康」を祈願してみました。



「山寺」イチの絶景スポット、「五大堂」へ!

絶景がみられる「五大堂」は、「奥の院」から少し下った辺りにあります。
断崖に突き出すようにして造られている「五大堂」からは、山寺やその周辺を一望できるのです。


こちらが、「五大堂」から見た山寺周辺の街並みです!
絶景ですね~!
ここまで登ってきた甲斐がありました!

五大堂からの絶景を堪能し、しばらく休憩してから下山することに。
地上へ帰るためにはここから800段の石段を下って行かなければ。
さらば山寺。
下りは余裕!と思っていたら、自分でもびっくりするくらい脚がプルプルして、途中何度か転がりそうになりました。
山道は下りの方が脚にくる、ということを実感。



修行のご褒美は・・・

のぼりも下りも大変な思いをして参拝を終え、少しは煩悩が消えたのかしら・・・?
と思ったところで発見したのが、山門近くの売店の美味しそうな抹茶ミルクかき氷!
思わず飛びついたところで、修行の成果が全くなく、煩悩のかたまりであることに気付く 笑

仏教の教えでは、男性より女性の方が煩悩の数が多いそうです。
ワタシの煩悩が消えることはなさそうである。



まとめ

山寺は宮城県との県境付近にあり、仙台の奥座敷「作並温泉」とセットで訪れるのもおすすめです。
想像以上に大変な石段でしたが、頂上に到着した時の達成感は素晴らしく、一生に一度はのぼってみる価値あり!と感じました。
山寺付近にはサクランボ畑がたくさんあったので、6月から7月のサクランボが旬の時期に訪れたなら、お土産に買って帰るのもおすすめです。


このしおりのライター

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