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2020-05-12

豊かな色彩の絶景に恍惚!“北海道の絶景色辞典”


どこまでも続く一面の花畑。生き物が寄り付かない裸の山。ロシアからの海を埋め尽くす氷の贈り物。

絶景の宝庫、北海道。

今回はそんな北海道の絶景を色別にご紹介します。



※新型コロナウイルス感染拡大に伴い、臨時休園やイベントの中止が決定している場所がございます。詳しくは各スポットの公式ホームページ等をご覧ください。





《桃》▶倶知安 羊蹄山×芝桜の庭園

倶知安町にある『三島さんちの芝ざくら庭園』

富士山のような綺麗な形をした山は、蝦夷富士とも呼ばれる美しい羊蹄山。一面をピンク色に染めているのは芝桜。
実は、この庭園は私有地。三島さんという倶知安町に在住している方がご好意でお庭を一般開放してくださっているんです。

見られる時期は5月中旬〜6月下旬。見頃は6月の中旬です。
札幌から車で約2時間。駐車場も徒歩5分ほどのところにあります。
蝦夷富士とピンク色の絨毯は、まるで絵を見ているようです。





《赤》▶網走 真っ赤に燃える湖

網走市の能取湖『卯原内サンゴ草群生地』

この赤色の絶景の正体はサンゴ草。天然記念物にも指定されている珍しい植物で、塩湿地といわれる塩分濃度の高い湿原でしか育ちません。
ここは、木道も整備されていて、絶景が間近に見られるようになっています。

時期は8月下旬から9月中旬。9月上旬には『能取湖さんご草祭り』も行われます。
女満別空港から車で30分ほど。
突然現れる陸のサンゴに感動すること間違いなしです。





《橙》▶釧路 世界屈指の夕日

道東の港町、釧路市の『幣舞橋』

世界三大夕日とも謳われる釧路の夕日。その秘密は緯度の高さと太陽の光の入射角の深さ。そして、澄んだ空気。
幣舞橋から見る、釧路川から太平洋に向かって落ちゆく夕陽の美しさは格別です。

特に空気が澄んでいる秋や冬がおすすめ。夏は霧がかかってしまうことが多いんです。
また、沈んだあとの楽しみが、このマジックアワー。
釧路空港から車で30分。
誰もが絶賛した、刻一刻と変わりゆく刹那の絶景です。





《黄》▶北竜 太陽の花の大地

日本一のひまわりの町『北竜町のひまわりの里』

たくさんのひまわりが辺りを埋め尽くします。その数、200万本。日本最大級の規模です。
青い空に黄色の笑顔のお花が夏を彩ります。
観光客と対面するように咲くため、200万本のひまわりが自分の方を向いて笑いかけてくれているようです。

ひまわりは7月中旬から8月中旬までみられますが、見頃は8月上旬。旭川駅から車で約1時間。入園料は無料です。
日本一の夏の絶景、黄色の笑顔に元気をもらいます。





《緑》▶知床 手付かずの深い森

世界自然遺産の原生林と幻想的な湖『知床五湖』

どこを見ても美しい緑に囲まれている知床。突然現れる大きな湖は、恐ろしいほどに静か。澄んだ空気に思わず深呼吸。
知床五湖を歩くツアーがあり、全長1.6㎞、徒歩約40分の小ループと、全長3㎞、徒歩約90分の大ループがあります。わたしのおすすめは、やっぱり五つの湖全てが見れる大ループ。木道があるところもあり、険しい道はなく、あっという間でした。

おすすめの時期は緑輝く夏です。しかし、頻繁に鹿やヒグマが出ます。
女満別空港から車で2時間で行ける世界遺産の原生林。
感じたことのない自然のパワーをたくさん身体に受け止めてください。





《青》▶美瑛 ミルキーブルーの人工池

言わずと知れた北海道の絶景『白金の青い池』

Apple社のMacの壁紙に採用されたことから、世界的に一躍有名になりました。ミルキーブルーの池に佇む枯れ木やが青い池について書いている旅のしおりがあるので、ぜひ参考にしてください。

四季折々、違う顔を見せる青い池ですが、青さが一層際立つ夏がおすすめです。旭川空港から車で40分。駐車料金もかからず、無料でアクセスできます。
神秘を感じる世界が絶賛した日本の絶景です。





《紫》▶富良野 五感で感じる花畑

ラベンダーのお花畑『ファーム富田』

見渡す限り続く紫色の絨毯。鼻の奥をくすぐる独特な香り。北海道の初夏の風の音を聞き、温かく優しい空気を飲む。まさに、五感で楽しむお花畑です。北海道でも随一のファーム富田のラベンダー畑は一生に一度は見たい絶景です。

ラベンダーが見られるのは7月。見頃は7月中旬です。
旭川空港から車で45分とアクセスもいいので、シーズン中は世界各国から大勢の人が訪れます。
まるで絵画のような世界に感動しますよ。





《灰》▶弟子屈 深い歴史と大地の呼吸

森と湖の町、弟子屈町の裸の山『硫黄山』

アトサヌプリ。それは、裸の山というアイヌ語の意味を持つ硫黄山。かつて、硫黄の採掘が行われ、弟子屈町は発展していきました。歴史が詰まっている硫黄山は、今もなお、噴火口が1500もある活火山です。

一年中見られますが、駐車場やレストハウスは冬季休業します。しかし、私のおすすめは、特に噴気が多くなる冬。駐車料金は乗用車一台500円かかりますが、休業中は無料開放されています。
女満別空港から約1時間。
地球の息吹を間近で感じられる荘厳な山です。





《黒》▶函館 100万ドルの夜景

北海道の玄関口の絶景『函館山』

世界三大夜景と称され、世界中の人々を魅了している函館の夜景。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで「わざわざ行く価値がある」という意味の三つ星がついています。右側が津軽海峡、左側が函館湾。このくびれが、函館山からの夜景の象徴とも言えます。漆黒の海が街明りを際立たせ、キラキラと瞬く光の粒が幻想的な夜を演出してくれます。

通年、美しい夜景が見られます。夜景だけではなく、函館山から見る朝日も格別。
車で新函館北斗駅から40分、函館空港から30分です。
いろいろな季節や時間帯で変わる、心揺さぶられる夜景です。





《白》▶網走 シベリアからの贈り物

真っ白の流れる大地『オホーツク海の流氷』

シベリアのアムール川の真水が海に流れ込んで冷やされ凍り、北海道にまで流れ着いた流氷。真っ白の絶景の中には、オオワシとオジロワシに出会えることも。どちらも天然記念物で出会えた時は感動します。
ごつごつとしていて、ほんのり青みがかった流氷が一面の海を埋め尽くします。

流氷が見られるのは2月。特に2月20日前後がピークです。
網走市の流氷クルーズ「おーろら号」以外にも、紋別市の「ガリンコ号」や、知床の斜里町の流氷ウォークなど、流氷を楽しめるスポットはさまざま。
死ぬまでに一度は見てほしい絶景です。





いかがでしたか?
一生忘れられない絶景。
いつか、見に行ける日を願って。



このしおりのライター

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