前回は三次市の中心部にある高谷山展望台からの霧の海をご紹介しました。
今回は弘法山から眺める霧の海をご紹介します。
(霧の海が見られる時期や条件、霧の海を見に行くにあたっての注意点などは「高谷山編」で記載していますので、そちらの記事をご覧下さい)
弘法山からの霧の海をおすすめする理由
「高谷山編」でもご紹介の通り、三次市内には霧の海の観測ポイントが何カ所かあります。
今回ご紹介する弘法山もそのポイントのひとつです。
弘法山は三次市南東部の甲奴町にあり、お隣の府中市との境にあります。三次市の中心部からは高速道路も使って車で30分ほど。
甲奴町自体の海抜が約300mで、弘法山の標高は約600m。結構な高低差です。
高谷山もいいですが、弘法山から見る霧の海もまたおすすめです。理由は以下の通り。
一つ目は、町から近いこと。
弘法山はJR福塩線の甲奴駅からほど近く、車で行きやすいです。頂上への山道は少し狭くてくねっていますが、駅から10分ほどで着きます。
二つ目は、三方向の霧の海が見られること。
日の出(東)と日の入り(西)、そして南の三方向を同じ場所から同時に眺めることができます。高谷山だと日の出方向のみです。
三つ目は、人があまり来ないこと。
甲奴町はかなりの田舎町です。三次市の中心部から車で30分ほどかかります。山頂には山小屋や星を見るための天文台もありますが、普段は地元の人も含め雲海を見に来る人は少ないです。
僕が行った日も誰も来ておらず貸切り状態でした。
ただ、少し残念なこともあります。
展望台はあるのですが、周囲を木々に囲まれているため霧の海が見られる範囲がある程度制限されることです。展望台をもう少し高く作って、もっと広く見渡せるようになれば最高なのですが。
「霧の海」を見に行く
山頂には5時半頃に到着。まだ星が見えるくらいの暗さです。
しばらくすると東の方向が少し明るくなってきます。
空の群青色から山際の赤色までのグラデーション。薄暗い中でも雲海はしっかり見えます。
山際は時間が経つにつれて赤味を増していきました。
日の出直前はこんな感じ。
雲海がしっかり波打っています。
そして日の出。
西側は東側よりもさらに遠くまで海が広がっています。
島のように浮かぶ山々。
南側にも海が広がっています。
木々が少し気になりますが、雲海が広がる様子をしっかりと見ることができますよ。
昼間の景色がこちら。眼下には甲奴町の街並みが広がっています。
朝と昼でまったく異なる顔を見せてくれます。
こちらが展望台。
もう少し高くしてもらえると雲海がもっと広く見渡せるのですが。
山頂にあるこども天文台。
この辺りは、晴れて空気が澄んだ夜には天の川がはっきり見えるほどたくさんの星が見えます。
こんな感じです。
南の島にも負けないくらいの星空です。
霧の海を見終わった後、山を降りて町まで来ると、、、
「海の中」なので、当然こうなります。
日によっては午前中の遅い時間まで霧が晴れないこともあるようです。
まとめ
ゆったりと漂う雲海と、快晴の中で山際から昇る日の出。霧の海を見るには理想的な日だったと言っていいでしょう。結局1時間半くらい展望台にいました。
霧の海は今が一番いい季節です。
今年の冬は三次市のあちこちから霧の海を眺めてみるのはいかがですか。