ニュージーランド最大の都市、オークランド市内中心部から車で約5時間半ほど北上すると、ニュージーランド最北端の地、ケープ・レインガ(Cape Reinga)があります。
ケープ・レインガは、先住民マオリ族に語り継がれる伝説と深い関わりがある場所です。
1泊2日もあればオークランドから訪れることができますので、ニュージーランド観光中、時間に余裕のある人はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
パイヒアでひと休み
ケープ・レインガまでは、オークランド市内からだと約5時間半という長旅。
もしどこかで1泊できるのであれば、オークランドから車で約3時間、中間地点のパイヒア(Paihia)がベスト。ノースランド地域にあるパイヒアは、北島屈指の人気リゾート地の一つです。
こじんまりとした小さな街ですが、晴れの日には素晴らしい景色を見せてくれます。
水上にちょっぴり突き出した形のカフェ&レストランは、広大な海を眺めながら朝カフェするのにぴったり。日本でも一時期流行ったエッグベネディクトが絶品です!
パイヒアからさらに北上
パイヒアからさらに北上していくと、ニュージーランド最北端の街、カイタイア(Kaitaia)に着きます。
ここでちょっと休憩するも良し、そのまま突き進むも良し。
そこからまた1時間半ほど進むとケープ・レインガに到着となりますが、近くにガソリンスタンドはありませんので、不安な人はカイタイアで満タンにしておくと安心です。
個人的経験談として、日本と同じ感覚で「ギリギリになったら入れよう」と思っていると、後々ドキドキすることに!
ケープ・レインガまであと5分という所。
車のCMのワンシーンのように、延々と道が続いています。
ここから振り返ると、進行方向にはこんな景色が。
すでに美しい光景ですが、さらなる高みを求めてもっと前へ!
絶景を眺めながら散策
本当の最北端に行くためには、ケープ・レインガの駐車場に車を停め、舗装された道を歩きます。
駐車場から最北端までは徒歩10分ほど。体力に自信がないという人でも安心して挑戦できます!
一定の間隔でベンチなども用意されていましたので、休憩がてらきれいな景色を背景に写真撮影、なんていうこともできますね。
雨の後だったりすると、こんな風に虹が出ていたりして。
自然に恵まれたニュージーランドで虹が出るというのはそう珍しくもないのですが、このように開放的な空間で見る虹はなんだか特別な感じがします。
最北端に「TOKYO」!?
写真に写っている灯台がある場所が、ニュージーランド国内で一般人の立ち入りが許可されている最北端の地。
どこまでも続く水平線に、真っ白な灯台…。
日本ではあまり見ることができない光景に、思わず息をのんでしまいます。
灯台の足下までやって来ると、ケープ・レインガから世界の主要都市までの距離が書かれたサインが立っています。日本代表は、もちろん「TOKYO」! ケープ・レインガから東京都までは、どうやら8,475キロあるようです。
ほかにも、ロンドンやバンクーバー、南極、ロサンゼルスなどとの距離を見ることができます。
魂が旅立つ場所
ここ、ケープ・レインガは魂が旅立つ場所として知られています。
崖の所にポツリと一本のポフツカワ(Pohutukawa)の木が佇んでいて、死者の魂はその木の根を通ってマオリ族の先祖の故郷として知られているハワイキの島に旅立っていくのだそうです。
そんな伝説がある場所。
また、海流と海流がぶつかる珍しい場所でもあります。
写真だと分かりづらいかもしれませんが、太平洋とタスマン海の海流がぶつかり合う様子を実際に自分の目で確認することができるんです!
歩きながら海を眺めて、ジッと目を凝らしてみてはいかがでしょうか?
自然とマオリ文化に触れる
ニュージーランドならではの自然と先住民マオリ族の文化・歴史に触れられるのが、ここケープ・レインガ。
車がないという人でも、オークランド、もしくはパイヒアからツアーが出ていたりもしますので、一度参加してみては?