タイの首都バンコクから北へ約700km。人気の観光都市チェンマイがあります。
僕は今回初めて街を散策しましたが、おしゃれなお店が多いのに驚きました(特に中心部である旧市街の西方に位置するニンマーンヘーミン通り周辺には、雑貨屋さん、ブティックなどたくさんのお店が立ち並んでいます)。
カフェもあちこちにあってどこに行こうか迷ってしまいますが、せっかくならご当地ならではのカフェ、「アカアマコーヒー(Akha Ama Coffee)」に行ってみませんか?
「アカアマコーヒー(Akha Ama Coffee)」とは
アカアマコーヒーは、チェンマイのお隣の都市、チェンライの少数山岳民族であるアカ族出身のリーさんという方が、村に恩返しをしたいという思いで開いたカフェ。
そのため、コーヒー豆はもちろんアカ族が栽培したものを使用しています。品種も、他の品種に比べて風味と味わいに優れるとされている100%アラビカ種です。
本店と2号店の2店舗あり、2号店は旧市街の中にありますが、今回は本店に行ってみました。
アカアマコーヒー本店への行き方
本店は旧市街の北側に広がるサンティタムエリアにあります。
旧市街の北西の端のところから、北へ延びる道路沿いに15分ほど歩き、少し横道に入ったところです。旧市街中心部から少し離れているので、暑い時期にはソンテオが便利かもしれません。
竹の装飾でお出迎え
お店の前には竹を組み合わせて作られた装飾があります。半年ほど前に改装したそうです。
入り口の手前にはテラス席がありました。天井には竹を割って板状にした「竹板」が、日よけ雨よけとして敷き詰められています。
入口側の窓にはアカ族衣装の男性がロゴとして描かれています。2010年から開業されているのですね。
木造インテリアと竹のインテリア
レジカウンターは入り口とはうってかわり、木造のシンプルでおしゃれなインテリアになっていました。
レジカウンターの部屋から自動ドアを隔てて、テーブル席の部屋があります。こちらの方はまた竹のインテリアとなっていました。
GW明けの平日だったからか、店内は意外と空いていました(2号店は旧市街にあるので結構混雑することもあるようです)。
店内はとても静かです。Wifiも使用でき、PCを開いて作業している人もいました。リモートワークするのにもおすすめですよ。
アカアマコーヒーの装飾はどうして竹なのか?
それは、アカ族が竹で家を建てる民族だからです。
アカ族は周辺に生えている竹を利用して、山の斜面などに自らが住む家を建てます。
数種類の竹を、それらの特徴を巧みに活かして適した箇所に用い、数人がかりで、なんとたった数日で建ててしまいます。
例えばこんな感じです。
入り口の天井に使用されている竹板もオリジナルな作り方がされていますが、その竹板作りにはアカ族の建築技術が使われています。
実は僕はこのカフェに来る前々日まで、チェンライの山岳地域でアカ族の「竹で家を建てる技術」を学ぶツアーに参加してきたばかりで、アカアマコーヒーの存在もチェンマイに来てから偶然知り、縁があるなと思って訪ねてみたのでした。
アカ族ブランドのコーヒー。オリジナルドリンクも
メニューにもたくさんの種類がありましたが、コーヒーそのものの味を知りたいと思い、いわゆるブラックコーヒー(ホット)を注文しました。料金も40バーツ(約140円)とリーズナブルなお値段です(豆の種類を選んで淹れてもらう「ドリップコーヒー」も70バーツで飲むことができます)。
酸味が利いた、しっかりした味わいのコーヒーでした。
また「ブラックジュース」は長時間かけて抽出された水出しコーヒーです。ビール瓶のような小瓶に入っていました。
アカアマコーヒーではオリジナルドリンクも飲むことができます。
「マニマナ」はエスプレッソにオレンジピールとハチミツを入れたドリンク(アイス)です。
ハチミツも普通のハチミツではありません。アカ族の栽培したコーヒーの花の蜜を集めたハチミツが使われています。
お土産にもおすすめのコーヒー豆
コーヒー豆も販売もされていました。お土産にも喜ばれそうですね。
お徳用のような大袋から小さな袋まで。フルシティーローストやイタリアンローストなど、焙煎度合いの異なる豆が売られています。
よく見ると中段のあたりには袋ごとに異なるデザインの豆袋がありました。
なんとコーヒー農園ごとの豆袋に農園主さんの名前とイラストが描かれていました。
個々の農園の豆をそれぞれのブランドとして販売する。生産者の顔が見え、コーヒー豆にもより愛着が湧きそうですね。
コーヒーのお茶もありました。
「Coffee Blossom」。コーヒーの花のお茶です。コーヒーのお茶というのは初めて聞きました。
お土産として購入しました。中身はこんな感じです。
まとめ
アカアマコーヒーはアカ族を大切にする店主の強い思いが伝わってくる素敵なカフェでした。
チェンマイでしか飲めないアカ族ブランドのご当地限定コーヒー。アカアマコーヒーでアカ族に思いを馳せながら至福の一杯はいかがでしょうか。