ポルトの美しい本屋さん「レロ書店」
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ポルトガル第2の都市・ポルトには、数々のメディアで “世界で最も美しい書店” と称えられている本屋さんがあります。店名は「レロ書店(Livraria Lello)」。「レロ・イ・イルマオン」とも呼ばれています。
今やポルトを代表する観光スポットとなっており、入場料を支払わないとお店に入ることができません。(※2019年3月時点。入場券は本を購入する際にバウチャーとして利用できるため、本を購入する方は入場料が実質無料です。)
『ハリー・ポッター』の作者も頻繁に訪れていた!
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レロ書店が世界的に有名になった理由の一つに、ここが『ハリー・ポッター』シリーズ作者 J.K.ローリング氏ゆかりの地であるということが挙げられます。
レロ書店でいただいた冊子『The world’s most beautiful bookshop VOL.Ⅱ』によると、1991年〜1993年(ちょうど『ハリー・ポッターと賢者の石』の原稿を執筆していた頃)、J.K.ローリング氏はポルトガルで英語教師として働いていたそうです。彼女はポルトに住んでいる間、このレロ書店を頻繁に訪れていたのだとか。
そのことから、レロ書店が『ハリー・ポッター』の世界観にも影響を与えたのでは?と噂になり、多くのファンが訪れるようになりました。
実はレロ書店以外にも、『ハリー・ポッター』の世界とポルトガルとの間に繋がりを感じられるものが多くあります。例えば、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒が身につけている黒いローブが、ポルトガルの大学の伝統的な制服にそっくりであることや、ホグワーツ魔法魔術学校の4人の創立者のうちの一人「サラザール・スリザリン」はポルトガルの独裁者「アントニオ・サラザール」がモデルとなっていることなど。
ハリポタファンなら、ポルトガルはぜひ訪れておきたい国ですね。
さてここからは、チケット購入方法やレロ書店の美しい店内をご紹介!
並ぶ前に、チケットを購入!
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レロ書店に到着すると、すでに長い行列ができていました。いきなりここに並んでも入店することはできません! まずは別の建物でチケット(5ユーロ)を購入する必要があります。
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「VOUCHER」と書かれた看板の矢印の方向へ進むと、
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お土産ショップがあり、この奥でチケットを購入できます。(オンラインでも購入可能。)
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▲ フォトスポットもありました!
建物内には無料のロッカーがあり、リュックなどの荷物はここで預けます。カメラや貴重品、チケットのみを持って、先ほどの列へ。
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チケットには、読書にまつわる格言が印刷されているようです。本を読むときのしおりにいいかも。
列はスイスイ進み、いよいよ店内へ足を踏み入れます。
まるで魔法の世界・・・!
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レロ書店へ入ると、まず中央の美しい階段に目を奪われます。ここが本屋さんであることを忘れそう・・・!
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壁には天井まで届く本棚。これは確かに、魔法の世界に迷い込んだような気分になりますね。
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吹き抜けになっており、1階からでもステンドグラスが見える造り。
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階段上部も美しい曲線を描いています。
吹き抜けになっている分、2階の通路は狭くなっており、歩くだけでも大変でした・・・。人が少なそうな朝のうちに訪れたのですが、それでもこの人混みです。
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2階から先ほどの階段を見おろすとこんな形。
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本棚の上のほうには小さな顔がたくさん・・・!『ハリー・ポッター』とは関係ないと思いますが、これもちょっと魔法界っぽくないですか?
入場時のチケットでお土産をゲット
すっかり観光名所となっていますが、店内の写真を撮るだけでなく、本をじっくり選んで購入している方が多いのが印象的でした。
入場時のチケットが本を購入する際のバウチャーとして利用でき、代金から5ユーロ引かれるので、「せっかくなら本をお土産として買って帰ろう」となりますよね。みんなが新しい本を読むきっかけにもなる素晴らしいビジネスモデル!
私はポルトガル語の本は読めないし、この人混みで本を選ぶのも大変だし、買うのは諦めようかなぁと思っていたところ・・・「どこから来たの? せっかくだからチケットを本と交換していってね!」と、親切な店員さんが声をかけてくださいました。
店員さんによると、チケットはレロ書店の歴史が書かれたパンフレットとも交換できるということで、その英語版をもらうことに!
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▲ VOL.Ⅰにはオープン当時のこと、VOL.Ⅱには “ハリー・ポッターの世界のようだ” と言われるようになった背景などが書かれていました。
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▲ こちらは今のレロ書店の建物ができた当時(1906年)の写真。まるで映画のワンシーンのようです。
レロ書店に行った記念! 嬉しい!
このパンフレットは1階入り口付近にありましたので、欲しい方はぜひ。チケット1枚で1冊と交換できます。
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レロ書店は、読書好き・本屋さん好き・ハリーポッター好きの方はもちろん、建築に興味がある方にもおすすめの場所です。ポルトを訪れた際はぜひ寄ってみてください。
あくまでもここが本屋さんであることを忘れずに、写真を撮影するときは他の人の邪魔にならないように配慮しながら楽しみましょう!