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2019-03-11

【ブラジル】ローカル感をリアルに味わう!サンパウロ「ピニェイロス」のカーニバルに潜入

ブラジルのカーニバル

「リオのカーニバル」は世界的に有名なサンバのお祭りですが、実はカーニバルが行われるのはリオデジャネイロだけではないのです!
規模は様々ですが、ブラジル各地でカーニバルが行われていて、バイーアやレシフェのカーニバルも規模が大きくて有名です。地域ごとにカーニバルにも特徴があり、サンパウロでもカーニバルが開催されます。

▲ Anhembi - São Paulo (現地に行った友達から写真をお借りしました。)

>>開催時期
年によって日にちが変わるイースター(復活祭)ですが、カーニバル(謝肉祭)はイースターから計算して約40日前までに行われます。だいたい2〜3月初旬にあたり、真夏の夜に4日間かけて開催されます。

>>カーニバル(謝肉祭)とは?
スーパーの広告にあるような「お肉感謝デー」みたいな字面ですが(笑)、カーニバルは元々カトリックなどの西方教会の文化圏でみられる四旬節の前に行われるキリスト教に関する祝祭です。ただ、現代のカーニバルは宗教的な意味合いは薄れ、“お祭り(騒ぎ)”となっているようです。




カーニバルに参戦!

ブラジルに住んでいるわけだし、せっかくなので一度くらいはカーニバルを見てみたい!と、嫌がる旦那を説得して、いざ会場へ!
普段は車移動がメインですが、この日は電車(地下鉄)に乗りました。切符は券売機ではなく窓口で買うのですが、「帰りの切符も予め購入するように!」と書かれたポスターが貼られていました。


会場へ向かう電車の中ではすでにお祭り騒ぎ!大きな声で歌を歌っている集団がいたり、お酒を飲んで盛り上がっていたり。華やかな“衣装”を着て、顔や肌をキラキラさせた人達で電車はギューギュー。

このすごさを伝えたい!と駅構内の写真を撮ろうとしたのですが...、これで精一杯でした(笑)





現地会場に到着?

会場はサンパウロのPinheiros(ピニェイロス)、地下鉄4号線のFaria Lima(ファリア リマ)という駅で下車しました。テンションの高い盛り上がりに圧倒されつつ、地上に出て真っ先に目に止まったのが厳戒態勢でズラっと並ぶ警察官。治安面で不安だったこともあり、これにはホッと安心しました。


見渡す限り、人人人...。とにかく騒いで奇声をあげている人が多すぎて恐怖すら感じます。笑


でも、一向に煌びやかなサンバ隊は現れず、おかしいな〜と。。
私の中では「カーニバル=サンバ」のつもりだったのですが、ブラジル人の旦那に聞くと、「カーニバルは決してサンバだけではない」とのこと。ここまで来て、衝撃すぎる事実に唖然...。


サンパウロのサンバカーニバル会場はAnhembi(アニェンビ)という別のエリアで開催されているのですが、こちらPinheirosのカーニバルは昨今騒がれている渋谷のハロウィンに近いものを感じます。


シュラスコ(ブラジル風BBQ)やビールなどを売る屋台が少し並んでいました。時間帯によって何か催しがあったのかもしれませんが、私達が行った時間には特に何もなく、騒ぎを傍観して一本裏の通りへ向かうことに。


音楽に合わせて腰を振りまくって踊り乱れる若者...。少しすると人集りも大きくなっていました。





ジェラート屋さんで休憩 - 「Sorvete Fiesta」

楽しみにしていたサンバのカーニバルを見ることができず、やるせない気持ちになっていたところにポップでかわいらしいジェラート屋さんを発見!気分を変えるため(?)に入ってみることに。


ジェラートの種類は10種類以上もあって選ぶのに困ってしまいましたが、マカダミアナッツとチョコレートをチョイス!お値段はダブルでR$8,50(約250円)。コーンも選べるのですが、カップを選んだためにあまり絵にはなりませんが...カーニバルを楽しんでいた女の子達をバックにパチり。笑


それほど大きなお店ではないですが、食べ終わる頃にはお客さんでいっぱいになっていました。ジェラートの美味しさはもちろん、かわいらしい店内に気さくなスタッフもいて、偶然見つけたお店ですが、大人気なのも納得でした!





突然の豪雨...

サンパウロの夏は雨が多く、この日も天気が急変して夕方から豪雨に襲われました。雨が降り始めた頃、私達はバーで休憩していたので雨には濡れずに済みましたが、雨から逃れるように入ってきたカーニバル客は店内でもずーっと楽しそうに踊っていました。


豪雨のおかげで帰る頃にはまっすぐ前に進めるほど人は減っていましたが、駅にはたくさんの人。改札には警察官が何人も配備されていて、なんだか危険地帯に侵入したかのような雰囲気すら...。





今回のカーニバルでは、煌びやかなコスチュームでサンバの音楽に合わせて踊るダンスチームや山車を見ることはできなかったのですが、「カーニバルといえばリオデジャネイロ!」という今までの認識を良い意味で覆されたというか、ローカル感をリアルに味わえたカーニバル初体験!!

ガイドブックには載っていないローカル感満載のカーニバルもレアで良い体験になるのではないでしょうか。ちなみに、カーニバルの時期は街中(ブラジル中?)がお休みモードなので、いつになく明るく陽気な雰囲気が漂っていて、イメージ通りの「ブラジル」を肌で感じられると思います。




このしおりのライター

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