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横浜市内で、縄文時代にタイムスリップ!? ゆずも訪れた「三殿台遺跡」

横浜市内に、縄文〜古墳時代の遺跡があることをご存知でしょうか。
「三殿台(さんとのだい)遺跡」という場所で、復元された竪穴住居の中に入ることもできるとか。気になったので、さっそく行ってみました!




入場無料! 横浜市磯子区にある「三殿台遺跡」とは

横浜市磯子区岡村にある「三殿台(さんとのだい)遺跡」は、縄文時代から古墳時代にかけてのムラの跡。
小高い丘に位置し、周辺には数カ所の貝塚が点在しています。これらが明治30年代に発見され、「屏風ヶ浦岡村貝塚」の名称で学会誌に掲載されたことをきっかけに注目されるようになったそう。

▲「三殿台考古館」前にも貝塚跡がある。

その後、研究者や地元住民らによる大規模な発掘調査が行われ、縄文時代・弥生時代・古墳時代の竪穴住居跡が見つかりました。その数およそ250軒!
原始・古代のムラの様子を知ることができる大変貴重な遺跡であるとして、1966年には国の指定史跡に。翌年には「三殿台考古館」が建てられ、遺跡とともに入場無料で公開されています。

そして実はここ、横浜出身の国民的アーティスト「ゆず」の聖地としても知られている場所。アルバム「すみれ」のブックレットに三殿台遺跡で撮影された写真が使われたことから、多くのゆずファンがこの地を訪れているようです。




「三殿台遺跡」のアクセス・開館時間

◼︎電車・バスでのアクセス
・市営地下鉄「蒔田」駅 南口から徒歩約20分。
・JR「磯子」駅前から市営バス9・78系に乗車、「天神前」バス停で下車し徒歩約10分。
・市営地下鉄「弘明寺」駅前から市営バス219系(弘明寺~三殿台公園循環)に乗車、「三殿台公園」バス停で下車し徒歩約3分。

◼︎開館時間
4月〜9月 9:00〜17:00
10月~3月 9:00~16:00

◼︎休館日
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始


三殿台遺跡へは、最寄りの駅からバスを利用するか20分ほど歩く必要があります。 あまりアクセスが良い場所とは言えませんが、その分、駅から離れて落ち着いたエリアで非日常感が楽しめました。

ここからは、三殿台遺跡を実際に見学してみて「すごい!」と思った点をご紹介します。





ポイント1: 縄文時代・弥生時代・古墳時代それぞれムラがあった

三殿台遺跡のスゴイところは、縄文時代、弥生時代、古墳時代という3つの時代のムラが一つの場所にあること!
諸説ありますが、弥生時代だけでも1,000年以上続いたと言われています。こんなに長期に渡ってムラがあったということは、それほどこの場所の住み心地が良かったということでしょうか。

竪穴住居跡の多くは埋め戻されていますが、そのうち形が分かるものは擬木で輪郭が示されています。重なり合っているものもあり、数の多さに圧倒されました。




ポイント2: 掘り出したままの遺構が展示されている

体育館のような建物の中を覗いてみると、地面にいくつもの穴がボコボコと空いています。
実はこれ、掘り出したままの住居跡!
前述したように住居跡の多くは埋め戻されているのですが、こちらの建物(保護棟)では、発掘当時の姿が崩れないように科学的な処理が施された住居跡が展示されているんです。

歴史の授業で “竪穴住居は地面を掘り下げてつくられた家” と習いましたが、ここではそれを実際に目で見て確認することができ、ちょっとした感動を覚えました。
また、「炉跡」や「火災にあった住居跡」などの説明書きもあり、「そんなことまで分かるんだ・・・!」とびっくり。解説もぜひ読んでみてください。




ポイント3: 憧れの「竪穴住居」に入れる!

先ほどの保護棟の裏手にまわると、3つの竪穴住居が展示されています。
これらは、縄文時代(中期)・弥生時代(中期)・古墳時代(後期)それぞれの時代の住居が復元されたもの。違いを探してみるのも面白いかもしれません。

竪穴住居の中へ入ってみました!
入り口には石の階段。地面が掘り下げられているので、内部は意外と天井が高くて広々としています。

老朽化のため、中へ入れないものもありました。
三殿台遺跡の復元住居は、今年建て替えが予定されているそうです。(今のところ日程は未定。) 建て替え作業の様子も公開されるようなので、見てみたい方は公式サイトでのアナウンスを待ちましょう!

>>「復元住居の建て替え」(三殿台考古館公式サイト)




ポイント4: 本物の縄文土器が触れる

展示室では、三殿台遺跡から出土した遺物を中心に展示されています。中には、“ほんものの土器や石器にさわってみよう!!” と書かれたコーナーも!

歴史の教科書で見た「縄文土器」の破片が触れるなんて・・・!

展示室は決して広くはありませんが、ぜひ立ち寄ってみてください。




ポイント5: 様々な体験ができる

子どもたちが夢中になって遊んでいたこちら。
弓矢のようなものを使って、遺跡で “狩りの疑似体験” ができるんです!

また、「勾玉作り体験」(5名〜・1人300円)や「火起こし体験」(1名〜・1人100円)、縄文時代後期の土器をモデルに作る「土器作り教室」など、様々な催し物も用意されています。お子さんの体験学習にも良さそう!
詳細は公式サイトからご確認ください。





まとめ

竪穴住居に入ることができたり、本物の縄文土器に触れられたりと、入場無料のわりには充実していました! 静かでのんびりとした雰囲気も、タイムスリップ気分を味わうにはうってつけ。
歴史好きにはたまらない「三殿台遺跡」。古代ロマンを感じに、ぜひ訪れてみてください!


このしおりのライター

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