映画「のぼうの城」や小説・ドラマ「陸王」の舞台となり脚光を浴びている埼玉県行田市は「埼玉県」という地名の発祥地であるとされています。歴史ある行田市の“天然記念物”に指定されている行田蓮(古代蓮)の見頃が6月下旬から8月上旬と聞き、古代蓮の里 へ蓮鑑賞に行ってきました。
行田蓮(古代蓮)
1971年、公園近くで行われた工事によって蓮の実が掘り起こされ、その後自然発芽しました。多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花した事は極めて珍しいとのこと。
花弁が少ない原始的な形態を持つ1400~3000年前の蓮であると言われています。
蓮の花は早朝咲き、9:00過ぎにはつぼみの状態になってしまいます。鑑賞は早起き必須です!
見頃は6月下旬から8月上旬ということですが、連日続く猛暑日で蓮の開花は早まったそうです。咲いている蓮もまばらでした。(7/22訪問)
驚いたのは高いものでは2Mは越えている蓮の背の高さ!
世界の花蓮
園内では42種類12万株の花蓮を見ることができます。
西光寺白蓮(さいこうじびゃくれん)~花弁数20~26枚の一重咲種
白万々(はくまんまん)~花弁数100~120枚の八重咲種
原始蓮(げんしばす)~花弁数25枚前後の一重咲種
八重咲種はまるで薔薇の様だな、と思いました。原始蓮は行田蓮と似ていますね。
古代蓮会館
園内駐車場利用、もしくはJR行田駅からのシャトルバス乗車券とセット券で入館割引となります。
1F展示室にはQA方式のパネルがあったり、蓮のナゾはこちらで学ぶことができますよ。
濃いピンクから白まで、花蓮一覧の展示は圧巻でした。
もう一つのお楽しみ
花蓮と合わせて楽しめるのが、地上50Mの展望タワーから望む世界最大の田んぼアート。
平成20年から始まり、今年で11年目を迎えます。初代のデザインはとてもシンプル。
昨年はメイン会場の南側にTBS日曜劇場「陸王」とのコラボアートも作られました。
役所広司さんが似すぎてびっくり!そして出演していた竹内涼真さんも田植えに加わったそうです。
今年のテーマは「大いなる翼とナスカの地上絵」、地上絵の代表的なハチドリとコンドルが描かれています。
硝子越しなので反射してしまうのですが、反射避けが準備されていますのでバッチリ撮影できます。
本来ならば黄色に色付く箇所もあったそうですがこの暑さにやられてしまったそうです。
田んぼアートの見頃はおよそ8月下旬頃までとのこと。古代蓮と合わせてまだ楽しますので、早起きしてお出かけしてみてはいかがでしょうか。なお、早朝とはいえ、かなりの暑さなので熱中症対策は万全に!