六本木が、都内屈指のアートの街だということをご存知ですか?
事実、六本木には国立新美術館や森美術館などの大きな美術館からビルの一角に入る小さなギャラリーまで、アートに関わる施設がひしめき合っているんです。
今回は、そんな六本木に数多くあるギャラリーの中から、5つの無料ギャラリーをご紹介します。
PERROTIN TOKYO
世界各国に点在する名門ギャラリー「PERROTIN」が東京に開設した「PERROTIN TOKYO」。ギャラリーとしては珍しいガラス張りの外観で、ギャラリーに入らずともガラス越しに作品を鑑賞することができます。
私が訪れた時は、ベルギー人アーティストであるピーター・ヴェルメッシュ氏の個展(2018年7月11日(水)〜9月12日(水))が開かれていました。大理石やキャンバスに油絵の具が塗られた、質素かつ洗練された作品がずらりと並んでいました。
Y K G Yutaka Kikutake Gallery
絵画、写真、彫刻、映像などの現代美術が展示される「Y K G Yutaka Kikutake Gallery」。現代美術の表現がますます多様化している現在の潮流に合わせて、新しい表現を切り開くアーティストたちの展覧会が開催されています。
私が訪れた時は、小左誠一郎氏の個展「谺せよ、UPO」(2018年7月7日(土)〜8月4日(土))が開かれていました。抽象絵画を描く小左誠一郎氏が「UPO(=未確認描画物体)」と名づけた作品たちは、シンプルな絵画ながら見れば見るほど目が離せなくなる不思議な魅力がありました。
LONDON GALLERY
六本木のギャラリーは現代美術を扱っているものが多い中、古美術を専門で扱っている「LONDON GALLERY」。古美術の中でも日本や中国、韓国など東洋の古美術を専門に扱っており、仏教美術を中心に屏風や掛軸、陶磁器、工芸品などを展示しています。
私が訪れた時は特に個展などは開催されておらず、常設の美術作品が展示されていました
。どれも日本史の教科書で目にしたことがあるような作品で、日本史好きの私は時間を忘れて見入ってしまいました。
OTA FINE ARTS
都市や社会の諸問題を美術を通して考える、歴史や地域を美術で考えるという視点で活動している「OTA FINE ARTS」。従来のコンセプチュアル路線に加えて、絵画や新しい映像表現や工芸など広い領域の美術表現を取り上げています。
私が訪れた時は次回の個展の準備をしており、中に入ることはできませんでした。次回の個展は久門剛史氏の個展「トンネル」で、2018年7月20日(金)〜 9月1日(土)の期間、開催される予定です。久門氏の生み出す微細なズレ、モノの“気配”や“不在”を感じられる展示になっているそうです。
WAKO WORKS OF ART
ヨーロッパの現代美術を中心に展覧会を開催している「WAKO WORKS OF ART」。若手から巨匠まで、日本で紹介されていない重要なアーティストを積極的に紹介しています。
私が訪れた時は次回の個展の準備をしており、中に入ることはできませんでした。次回の個展はドイツ人アーティストであるアンドレアス・スロミンスキー氏の個展で、2018年7月21日(土) 〜 9月1日(土)の期間、開催される予定です。
Zen Foto Gallery
中国を中心とするアジア諸国の写真を専門に扱う「Zen Foto Gallery」。日本と中国の架け橋となることを目指しているこのギャラリーでは、両国の古典的・現代的かつ、稀にしか鑑賞できない刺激的な作品が展示されています。
次回の個展は架菜梨案(カナリア)氏の絵画展「虹の架かる庭」で、2018年7月20日(金) 〜 8月4日(土)の期間、開催される予定です。油彩画や陶器の立体作品だけでなく、90秒ほどのアニメーション作品も展示されるそうです。
アートに触れると普段の生活では見えなかったものが見えてくるかも知れませんよ。たまには六本木のギャラリーで日常を忘れ、アートの世界にどっぷり浸ってみてはいかがですか?