お猿が温泉に入る姿が見られる場所として数多くのメディアでも紹介されている地獄谷温泉。特に外国人観光客から大人気のスポットで、交通の便が決して良い場所ではないにも関わらず連日多くの人が訪れます。
お猿が入浴するのは冬の寒い時期だけ。
でももしかして混浴できるかな?と少しの期待を込めて足を運んでみました。(5月上旬)
山奥の一軒宿
宿泊は、地獄谷温泉唯一のお宿、1864年創業の後楽館、一択しかありません。
地獄谷はこの周辺の温泉の熱源になっていて、宿向かいには高く噴きあげる渋の地獄谷噴泉が見られます。何百年もの間噴きあげ続けている噴泉は国の天然記念物になっています。
トイレ、水場は共同、昔風情の建物ですが、良く磨かれた階段は黒光りしていて味があります。お風呂数も多く(露天2、内風呂4)、湯花が浮く温泉はとろんとした触感で皮膚疾患や神経痛、リウマチに効果があるそうです。
渋温泉からの林道の終点にあり、一番近い駐車場から徒歩10分。遊歩道的に整備はされているものの、滑りやすい箇所もあるので歩きやすい靴で行くのがベター。そして街灯などがない道なので、お宿への到着は明るいうちに!
地獄谷野猿公苑
猿専用に作られた露天風呂があるのは有料施設の地獄谷野猿公苑 = SnowMonkeyPark。
お宿を見下ろす高台にあります。
はい、見えましたね。
渓流沿いにある解放感ありすぎの露天風呂、あそこがお宿の混浴露天風呂。女性専用の時間は暗くなってからの1時間だけ。お猿が入りに来て混浴できる可能性があるお風呂です!
暖かくなるとお猿は入浴しません。野猿公苑では餌付けして入浴を促しているそうなので、ほっこり表情のお猿たちが見たければ本当に寒い時期に行くしかありません。
ついにお猿と?!
夕方は姿を見せなかったお猿たち。朝になると山から次々と降りてきて、屋根からもドンドンというお猿の足音が聞こえてきます。部屋の窓からも木から木へ、そして屋根へ渡り歩く元気なお猿たちの姿が見え、やっと会えたニホンザルにテンションあがります!
お猿が降りてきたので露天風呂を覗いてみると・・・
いました! 温泉飲んでます!
お宿の方から注意されたのは
餌を与えない
目を合わさない
よって、静かに、しばし露天風呂にてお猿の動向をうかがっていました。
ぞくぞくとお風呂に近づいては来るものの、やはり入浴するお猿はいませんでした。
可愛いお猿たち
お宿周辺はもう猿だらけ。そして多くの観光客。
人慣れしているのか、多少近づいてもお構いなしにくつろいでいます。
やはり可愛いのは子猿。葉っぱをもぐもぐ噛みながら自分で木を揺らして遊んでいました。この子が一番可愛かった! 姿勢や仕草、お猿の動作が可愛くて、何時間見ていても飽きません。
秘湯での滞在、そしてお猿との出会い、都会では得られない癒しを得ることができました。
地獄谷温泉で非日常体験はいかがですか?