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【横浜】無料で見学できる!異国情緒あふれる フォトジェニックな山手西洋館巡り

馬のタクシーが公道を走るハイカラな街、横浜。
元町・中華街駅と石川町駅付近の山手エリアには、幕末から明治にかけて多くの外国人が移住し形成した街並みが今でも残っており、タイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。

 

無料で見学できる山手西洋館

神戸の異人館では入場料がかかるところが多いのに対し、横浜の山手西洋館は無料で館内を見学することができるんです!

山手エリアにある西洋館のうち、無料で館内を見学することができる横浜市所有の西洋館は全部で7館。港の見える丘公園の「横浜市イギリス館」・「山手111番館」、元町公園の「山手234番館」・「エリスマン邸」・「ベーリックホール」、山手イタリア山庭園の「外交官の家」・「ブラフ18番館」です。
今回はそのうちの5館をまわってきました!

 

【横浜市イギリス館】

元町・中華街駅からスタートし、まずは港の見える丘公園にある「横浜市イギリス館」へ。

 

イギリス館は1937(昭和12)年に建てられた旧英国総領事公邸であり、1990年には横浜市指定文化財に指定されました。モダンな雰囲気の建物によく似合う高く伸びた一本の椰子の木が、異国情緒を漂わせています。

イギリス館前庭の「イングリッシュローズガーデン」では綺麗なバラが楽しめ、写真スポットとしても人気。バラと西洋館のコラボが楽しめる5月頃が楽しみですね。

 

【山手111番館】

イギリス館のすぐそばにある、「山手111番館」。
1926(大正15)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として建設されたスパニッシュスタイルの洋館です。

 

現在、山手111番館にはこんな素敵なカフェ(「Cafe the Rose」)が併設されています。あたたかい季節になったら、テラス席で美しい庭園を眺めながら優雅なティータイムなんていかがでしょう。

 

【山手234番館】

港の見える丘公園を出て少し歩き、「山手234番館」へ。
このあたりは見学できる西洋館の他にも外国らしい建物が多く、カメラを持ってお散歩するだけでも楽しい!

 

個性的な色づかいの山手234番館は、外国人向け共同住宅として1927(昭和2)年頃に建てられました。横浜を離れてしまった外国人に戻ってきてもらおうという、関東大震災復興事業の一つだったそうです。現在この建物は、ギャラリー展示などに使われています。

 

【エリスマン邸】

続いて「エリスマン邸」へ。
こちらはチェコ出身の建築家によって設計され、1926(大正15)年頃に建てられました。

館内では、応接室や居間、サンルームなどが再現されています。

外国のおうちのディナーに招待されたような気分!

 

バレンタインシーズンということで、バレンタインをイメージした食卓にコーディネートされていました。

 

光が差し込む素敵なサンルーム。
開放的ベランダが内部化されたものと見られ、大正〜昭和にかけての洋館の一つの特徴だそうです。

 

こちらは「鹿鳴館」と呼ばれる、明治29年から使用された電話機だそうです。そばには “公衆電話です、ぜひご利用ください” の文字が。今でも使えるということに驚きました。

 

エリスマン邸の中には「しょうゆ・きゃふぇ」というカフェがあり、ぷるぷるの卵黄が乗った生プリンが大変人気なんだとか。この日も行列ができていました。私はまだ食べたことがないので次回こそは...!

 

【ベーリックホール】

エリスマン邸すぐ隣の「ベーリックホール(旧ベリック邸)」。庭が工事中でしたが、館内は見学できました。(庭園工事は2017年3月31日終了予定)
イギリス人貿易商ベリック氏の邸宅として1930(昭和5)年に設計されたこの建物は、戦前から山手エリアに今も残る外国人住宅の中で最大規模だそうです。

 

ベーシュの壁に緑色の窓枠、タイル装飾も可愛らしい。

ピアノコンサートのリハーサル中ということで、ベーリックホールには美しいピアノの音色が響いていました。

ピアノの音色に、この階段。なんだか事件が起きそうな予感...。(何も起きない)

 

こちらも素敵な食卓が再現されています。

パームルームやベッドルームなども再現されており、中でも最もテンションが上がったのは子供部屋。

外国の絵本に出てきそう!
当時ベリック氏の子息はすでに青年だったそうですが、子息用の部屋として設計されたという特徴を活かすために小さな男の子の部屋という設定で再現したそうです。

 

窓枠さえも可愛らしい。

 

こちらはベリック氏の書斎。
当時ベリック氏は商館の経営者として、横浜とロンドンを行き来していたそうです。

 

細かく再現された部屋でピアノの音を聞きながらぼーっとしていると、昭和初期にタイムスリップしたような気分になりました。

 

※写真撮影に関して気を付けること

山手西洋館の館内は写真撮影可能ですが、接写は展示品を傷つける恐れがあるのでNGです。また、他の方の迷惑になるような行為はしないよう気を付け、短時間でサクッと写真を撮りましょう!

 

他にも素敵な建物がたくさん!

ご紹介した無料見学可能な山手西洋館以外にも、山手エリアにはカフェやレストランなどとして利用されている素敵な洋館が建ち並びます。

▲︎山手十番館 レストラン&カフェ

 

▲えの木てい

 

▲山手資料館

 

山手エリアは朝から1日かけてまわっても楽しめます!特にカメラ好きな方は午後からでは時間が足りないかもしれません。山手西洋館の開館時間は、全て9:30〜17:00までですのでお気をつけ下さい。

 

予定がぽっかり空いた休日、でもお金はあまり使いたくない。そんなときにはぜひ、お気に入りのカメラ片手に横浜の山手西洋館巡りをしてみてはいかがでしょうか。

 

store紹介した場所

山手西洋館

place

神奈川県横浜市中区山手町
directions_transit
元町・中華街駅/石川町駅

このしおりのライター

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