「富士の樹海」と聞くと、“一歩迷い込んだら出られない” “自殺の名所” など、少し近寄りがたいようなイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。私もその一人でしたが、富士の樹海の中の「富岳風穴」へ行ってみて、そんなイメージが覆されました。
富岳風穴とは
富士山の麓、青木ヶ原樹海にある洞窟であり国の天然記念物にも指定されている「富岳風穴」。洞窟内は夏でも涼しく、平均気温は3度!そのため“天然の冷蔵庫”と呼ばれています。
横穴式の洞窟であるため子供や年配の方でも楽しめますし、比較的軽装で冒険気分を味わうことができます!
富士の樹海は、自然の芸術の宝庫!
車で青木ヶ原樹海へ向かい、観光客用の駐車場へ。駐車場の横はもう樹海の入り口です。富士の樹海って入ってはいけない場所のようなイメージを持っていたのですが、こんなにあっさり入ることができるんですね!
樹海には、わくわくするような自然の芸術作品が。
▲表面が固まった後、ガスが抜けて出来たガス孔の跡
▲押しよせるマグマがそのまま固まって出来た溶岩棚
説明書きもあり、学びながら楽しく樹海を散策することができました。
樹海とはいえ、舗装された道を数分まっすぐ進むだけなので心配無用!途中にチケット売り場がありますので、入洞料金(一般・大人:350円)を支払って富岳風穴へ進みます。
いざ、富岳風穴の中へ!
階段をおり、いよいよ富岳風穴の中へ。大きく開いた富岳風穴の入り口にはいくつもの氷柱がぶら下がっており、冒険心くすぐられます。
洞窟内には中腰で進まなければならない所もありますので、頭上には要注意!ヘルメットをレンタルすることもできるようです。
少し進むと、「氷の池」が現れます!
綺麗!!!
壁のようになっている氷は、天然氷を切り出して天然冷蔵庫として使用していた時代の文化を再現したものだそうです。神秘的な光景に、映画『センター・オブ・ジ・アース』を思い出さずにはいられません。
ちなみに、“天然の冷蔵庫”と呼ばれるくらいだから洞窟内はさぞ寒いのだろうと思っていたのですが、富岳風穴のこの日の気温は3度。外の気温が0度だったので、洞窟内は少しあたたかく感じましたよ!
さらに奥へ進むと、“天然の冷蔵庫”の棚が登場。
富岳風穴は養蚕にも活用されていたんですね。
洞窟内の壁や足元には、溶岩が冷え固まる過程で出来た不思議な模様が多数あります。
こちらはヒカリゴケ。確かに、暗闇でキラキラ光るものが見えます。“洞窟に住む目のない微生物の餌になる物” と説明が書いてありました。
よく見るとこの奥にも洞窟が続いているようですが、人間はここで行き止まり。神秘的な洞窟内に大興奮しながら、入り口のほうへ戻ります。
ハート型の入り口に注目!
入ってきたときは気付かなかったのですが、富岳風穴の入り口は洞窟内から見上げるとハートの形をしていました。ちょっとした発見に嬉しくなりながら、富岳風穴を後にします。
げんこつハンバーグを食べて帰ろう
せっかく富士山の方まで来たならば、ついでに静岡名物「さわやか」のげんこつハンバーグも食べていきましょう!店員さんが目の前で切り分け、ジューッと焼き上げてくれます。思い出しただけでもよだれが出そう...。
富士の樹海の洞窟「富岳風穴」で冒険気分を味わい、「さわやか」で絶品ハンバーグを食す。最高の旅になりました。
「日帰りでどこかに出かけたい!」「大自然の中を冒険したい!」という方におすすめのプランです。次の週末にでもいかがでしょうか。