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2016-10-22

【小笠原】世界遺産『小笠原諸島・父島』の本当の魅力、島っ子が教えちゃいます!

こんにちは。
前回に引き続き今回も、私の故郷である
小笠原諸島『父島』 を島っ子の目線から覗いていきたいと思います。
実は小笠原の魅力は、雄大な自然だけじゃないんです。今回は行列のできる遊び場や、観光客と地元の人が一緒に盛り上がるイベント、そして何よりも心を掴まれる、島の1番の魅力をご紹介します!




行列のできる『青灯台』

夏の間だけ特別にPTAのブイが設置されて遊泳可能になる、島っ子たちの遊び場の定番がここ『青灯台』。この場所の人気の理由は、飛び込みです。

夏は毎日堤防の上に、飛び込みの順番を待つ子どもたちの列があります。もちろん下の海は深いので、どんなスーパーモデルの長い脚でも着きません。

飛び込み方には足から・頭からの他に、『ロビンフット』なんてかっこいい名前の技があることも、使い方を間違えればケガだってする遊び場だからこその、安全に楽しむために やってはいけないこと・やらなくてはいけないこと があることも、誰に教わったかは分からないけれど島っ子たちの間では常識です。




暑い夏には、熱いイベント!

夏には毎年、観光客に人気で島の人たちも大好きな『サマーフェスティバル』という様々なイベントが開催されます。夏前になると小笠原村観光協会のHPにイベントスケジュールが掲載されるので、チェックしてから滞在中のスケジュールを決めるといいかもしれません。

3日間にわたる『盆踊り大会』は、広場に屋台がずらりと円形に並び、その中心で島オリジナルの盆踊り「マッコウ音頭」にのって老若男女が汗を流しながら白熱して踊り、アンコールまでかかります。

その中日に開催される『花火大会』は、海岸に寝転んで真上に打ち上げられ る花火を信じられないくらい至近距離で楽しむことができる贅沢なイベント。


小笠原海洋センターで保護された卵から孵化した、アオウミガメの子どもたちの旅立ちを見送る『ウミガメ放流会』では、彼らにこれから待ち受ける長く厳しい旅路の無事を祈ります。海に向かって砂浜の上を一生懸命に進んで行く姿は、応援せずにはいられません。がんばれー!(写真は『子ガメの夜間放流』のときのもの)


海をバックに夜空の下で踊る、小笠原フラのイベント『フラオハナ』では、ハワイの曲だけではなく、小笠原で歌い継がれている古謡や島の自然や生活を歌った曲の数々が生バンドで演奏され、手作りの華やかな衣装で踊るフラに盛り上がります。
先ほどの盆踊りもそうですが、小笠原には最高にイケている音楽がいっぱい!古謡にもかわいい恋の歌があったりするので、気になる方はとりあえずYouTubeで!笑




小笠原の魅力No.1はやっぱり!

真っ青でキラキラの海や固有種あふれる亜熱帯雨林、クジラやイルカ。小笠原のいいところはキリがないくらい沢山あるのですが、実は私が島の中でいっちばーん好きなのは
『人』です。

そんな小笠原の『人』の魅力が観光で訪れた方に1番伝わるのは、本土に戻るおがさわら丸に乗船する際に体験することができる『お見送り』ではないかと思います。
そんな『お見送り』の感動ポイントがこちら!



①ねがい願いを込めて投げるレイ
小笠原では、仲良くなった人が本土へ帰る時や友人が本土に引っ越してしまう時などに波止場で手作りの首飾り『レイ』をプレゼントします。

そしてそのレイは、船が汽笛を鳴らして港から離れていく時に一斉に海に向かって放り投げられます。投げたレイが流れて岸に辿り着けば、また小笠原に戻ってくることができる。と言われているからです。

もちろん全部生花!
これが当たり前だと思って育ってきたけれど、よく考えたら一瞬で海に投げてしまうこのレイを、葉や花を摘んできて編む。という手間をかけて作ってくれる島の人はすごいなあ。と感じます。



②どこまでも追いかけてくる
と、書くと怖いですが(笑)、本当です。

沢山の人に波止場から手を振って見送られた後

小型船が次々と現れてきて、ずーっとずっと!どこまで来ちゃうの?!というくらい見送ってくれます。これ、毎回です。

そしてお見送りする人たちは「さようなら~!」なんて言いません。

「いってらっしゃ~い!」

お別れする気、ないです(笑)「ただいま。」って戻ってくる前提です。
ちなみに戻ってきて「お帰り~!」って言ってもらう瞬間が、めっちゃめちゃ最高に幸せです!!! これを味わうためには最低2回は小笠原を訪れる必要がありますが。



このように、小笠原には魅力的な遊び場やイベント、そして人がいっぱいです(^^)
移動時間は丸1日かかりますが、一生に1回は、いや2回でも3回でも!訪れる価値はあると思うので、ぜひ『小笠原』を次の旅行先にいかがでしょうか?



>>(関連記事)【完全保存版】出身者が教える!世界遺産「小笠原諸島・父島」への行き方と、島での楽しみ方


このしおりのライター

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