子どもから大人まで、まさに老若男女、幅広い層から絶大なる人気を誇るスタジオジブリ作品。
数々の名作に、心を震わせた経験のある人もたくさんいるのではないでしょうか?
そして、そんなジブリ作品との出会いを提供してくれているのが金曜ロードショーです。
1986年に『風の谷のナウシカ』が放送されて以来ずっと、スタジオジブリ作品を日本中に届けてくれています。
思えば私自身も、初めてのジブリ作品との出会いは子どもの頃に観た金曜ロードショーだった気がします。
そんな誰しもに愛されるジブリ作品の魅力を体感できる展覧会に行ってきましたので、ご紹介していきます。
(※今回、愛犬たちはお留守番です。愛犬との旅の記事はまた次回…♪)
京都市京セラ美術館
今回鑑賞してきた『金曜ロードショーとジブリ展』は、2023年6月の東京・天王洲の寺田倉庫を皮切りに、その次の富山県美術館に続いて、3つ目の巡回地となります。
平安神宮の大鳥居と共に、岡崎エリアのシンボル的存在として親しまれてきた京都市美術館が、2020年に『京都市京セラ美術館』としてリニューアルオープン!
建築家の青木淳さんと、西澤徹夫さんが改修を手がけ、長年愛されてきたレトロな姿はそのままに、現代的かつ機能的なアートな空間に生まれ変わったとのこと。
館内へと入り、エントランスから大階段を上がったところに広がるのが、白を基調とした開放感溢れる中央ホール。
こちらの螺旋階段は、写真映えするフォトスポットとして、SNSでもよく目にします。
中央ホールから、この螺旋階段を上がると…
いよいよ、『金曜ロードショーとジブリ展』の始まりです。
(※この中央ホールはなんと、開館時間内は無料で解放されているのです!美術鑑賞の目的のみでなく、自由に出入りができるなんて嬉しいですね。)
金曜ロードショーとジブリの歴史を辿る、タイムトラベル空間
まずは、フライデーおじさんにご挨拶♪
▲ “フライデーおじさん”は、金曜ロードショーのオープニング映像に登場していた撮影技師のキャラクターで、宮崎駿監督が生みの親&名付け親だそう。
これまでに日テレで放送された、ジブリ番組の一覧を眺めながら入口へと向かいます。
▲ 入口前では、トトロとメイちゃんたちがお出迎え♪
入場してすぐ目に飛び込んでくるのが、数々のジブリ作品の名シーンを、フィルム画にして吊るしたこちらの展示。
これらのイラストを見渡してすぐ、どの作品のどのシーンなのかがわかってしまうところに、ジブリ作品の存在の大きさを改めて実感します。
一気にわくわく感が高まり、先に進むと…
金曜ロードショーとスタジオジブリのヒストリーを辿るブースへ。
ここでは、各時代の記憶と記録を通じて映画の魅力が紹介されています。
金曜ロードショーで初回放送された『風の谷のナウシカ』から始まり、ほぼ全作品の絵コンテと、その年の日本に何があったかなどの時代背景や、その当時流行っていたものなんかも一緒に展示されていました。
(※こちらは写真撮影NGエリアとなっています。)
子どもの頃の記憶や思い出がジブリの作品と共に鮮明に蘇り、一つ一つが懐かしくてついついはしゃいでしまいます。
幻想的な光と音に包まれる、ジブリの幻燈楼
お次のブースは、フライデーおじさんが映し出す、ジブリの幻燈楼の部屋。
「幻燈」とは、フィルムや造形物などに強い光を当てて、レンズで幕などに拡大映像を投影して見せることができる装置。
床面、壁面、天井へ、ガラスの影を映し出しながら、全体がゆっくりと回転します。
ジブリ作品の人気キャラクターをモチーフとしたガラスに光を照射しながら、作品内で使われる音楽が心地よく流れる空間で、映画の世界観にどっぷり浸ることができます。
(※こちらのブースは、写真撮影はOKですが、動画撮影はNGです。)
主役はあなた?!ポスターの中に飛び込んで、なりきり写真が撮れるフォトエリア
幻燈楼のブースを抜けると、ジブリ作品のポスターが再現されたフォトスポットが登場!
用意されていたのは、
・魔女の宅急便
・千と千尋の神隠し
・猫の恩返し
・借りぐらしのアリエッティ
・もののけ姫
・崖の上のポニョ
のフォトブース。
(※崖の上のポニョ」のみ、出口すぐの場所にあるので注意。)
▲ 魔女の宅急便
▲ 千と千尋の神隠し
▲ 猫の恩返し
▲ もののけ姫( ↑ 血拭いてます。)
▲ 崖の上のポニョ
全てのブースに撮影スタッフさんが常駐してくださっているので、1人で参加していても安心です。
(※撮影はかなりハイテンポですので順番が来てから慌てないように準備しておきましょう。
※ポニョのブースはスタッフさんがいないので、周囲の人たちと撮りあいっこしました。)
そして、アリエッティだけ撮るのを忘れました…。笑
『風の谷のナウシカ』王蟲(オーム)の世界
金曜ロードショーとスタジオジブリのヒストリーの原点である『風の谷のナウシカ』。
この展覧会のラストを飾るのは、映画に登場する“腐海”をリアルに表現した空間。
作品内から飛び出してきたのかと思うほどのクオリティーで作られた、王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどが、まさに圧巻の世界となっていました。
腐海を抜けると、可愛いグッズコーナーへと続きます。
『金曜ロードショーとジブリ展』に訪れた記念に購入したくなる限定グッズが、充実のラインナップで揃っていましたよ。
ミュージアムカフェ『ENFUSE』
京都市京セラ美術館の1階には、京都の食材を取り入れたメニューが魅力的なカフェ
ENFUSE | 京都市京セラ美術館が展開されています。
▲ ポニョのテーブル席がかわいい。
▲ 壁にもポニョのフィルム画が♪
▲ “京の素材のおかずプレート”と“ナポリタン”ランチ。
美味しすぎました。
▲ スタイリッシュな流線型の窓から外の景色が見える、心地いい空間。
ランチの他にもスイーツやドリンクなども充実しており、岡崎エリアに持ち出しができるピクニックプランなんかも人気だそうですよ。
美術館でジブリの世界に浸ろう!
『金曜ロードショーとジブリ展』の京都市京セラ美術館での開催は、2024年6月29日(土)までとなっています。
こちらでの開催はあと少しで終わってしまいますが、今後は、
・広島展(2024.7.13~2024.9.23)
・秋田展(2024.10.12~2025.1.13)
・三重展(2025.1.31~2025.4.11)
・長崎展(2025年春)
と、巡回していく予定になっているようですので、お近くで開催される際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
(※チケットは日時指定制となっていますので、予めのご準備が必要です。)
思い返せば、いつも人生の一部として、そっと寄り添ってくれていたジブリの作品たち。
きっと誰しも、そんな作品がひとつはあるのではないのでしょうか?
あなたのナンバーワンジブリ作品は何ですか?
大切な人と、そんな話をするのも素敵ですね。