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【箱根】駅から一番近い日帰り温泉「かっぱ天国」に潜入!レトロな穴場すぎた…!

温泉地や観光スポットとして誰しもが知っている有名エリア「箱根」。
「もう何度も行っている」「知らない場所なんてない」という箱根マスターな人もいるかもしれませんね。

でも、そんな箱根マスターなあなたも、よく温泉に行くあなたも、見逃していませんか?
駅の目の前にあって、ホームからも見えるあの温泉を…。

今回はそんな知る人ぞ知る謎の温泉、「かっぱ天国」に潜入してきました。
レトロで温かくて、そしてちょっとデンジャラス…そんな「かっぱ天国」の世界をご堪能ください。


「かっぱ天国」とは

「かっぱ天国」とは、箱根湯本駅から徒歩3分で行ける源泉掛け流しのレトロ日帰り温泉施設です。(宿泊も可)

日帰り入浴料金は大人800円、子ども400円。リーズナブルな価格で自家源泉から湧き出る箱根の湯を、緑あふれる高台のなかの露天風呂で体験することができます。

周辺を歩いてみたり、Googleマップから確認したりする限りでは、この「かっぱ天国」が最も箱根湯本駅から近い日帰り温泉施設なのではないでしょうか。

日本を代表する温泉地のターミナル駅から最も近い温泉だなんて、行かないともったいない!きっとみなさん視界には入っているはずなのです。
しかしなぜか、直視して「行こう」とはならない…。その理由は「かっぱ天国」が放つ、ただならぬ怪しさではないでしょうか(笑)。

この記事はそんな「かっぱ天国」が「見て見ぬふり」されないように、「かっぱ天国」に一目惚れしてしまった私が全力でおすすめしていく記事です。
灯台下暗し、すてきな温泉は駅のすぐ近くにあるものですよ!


「かっぱ天国」に潜入!

夏のとある日。強めの雨が降って箱根はひんやり、いやちょっと寒いくらいの気温でした。
昨日までは半袖で十分だったのに、一枚長袖のカーディガンを羽織らなければ風邪をひいてしまいそうです。

そんな日は温泉がぴったり。
日帰りだし、そんなにお金もないし、リーズナブルにぱっと入れる温泉はないかなと探していると…

ホームから見える位置、目の前の高台にそびえ立っていました、「かっぱ天国」が。

あきらかに古びた渋い雰囲気、「野天風呂」という謎のフレーズ…一体どんな日帰り温泉なのだろうか…と少々おののきつつ、それでも夏の急な寒さには変えられまいと、温泉に向かうことにしました。

(ちなみにあとで調べてみると、「野天風呂」とは屋根がない野ざらしで自然な露天風呂のことを指すことが多いようですが、「かっぱ天国」には屋根がついています。明確な意味の定義はないようです!)

さて、「かっぱ天国」のある高台のふもとにやってきました。
このような目立つ色合いで、あちこちに看板が出ていましたので、迷うことはないでしょう。ここから急坂を登っていきます。

中腹まで高台を登ると、このような渡り廊下が。
しとしと雨が降るなか、苔むした石垣がしっとり静かな雰囲気を醸します。雨の日でも屋根があるのはありがたいですね。

渡り廊下を渡ってもまだ登りは続きます。石段と提灯と生い茂る緑は神社のお祭りに来たような、いや、河童の国に紛れ込んでしまったような、非日常感があります。

途中にはこんなオブジェのようなものと、小さな祠のようなものがありました。
清掃用のホースが新しいので、「かっぱ天国」の方が管理されているのでしょう。ホースのような日常的なものが現れると、ほんの少し安心します。

さらに階段を登り、着きました。

怪しげな外観にどきどきしていましたが、オレンジの暖かな電気の灯りと受付らしきものが見えて、心底ほっとした気分でした。

優しい受付の方の雰囲気も含め、どこか古き良き昭和を感じさせる入口です。入浴料の800円とタオルの150円の料金を払い、階段を上がって浴場に進みます。

このような温泉や銭湯は、備え付けのシャンプーやボディーソープがなく、別途購入しなければならない場合もありますが、「かっぱ天国」はシャンプー・ボディーソープ・ドライヤー完備なので、その必要がないのがうれしいポイントです。

浴場に続く階段を登り切っても、まだ渡り廊下が!

学校の廊下のようなつるつるの木の床と壁がみしみしと音を立て、スリル感がアップします。ほんとうに、温泉に着くまでいろんな坂道や渡り廊下を歩いてきたなあ…!ここまで来るだけで温泉に入る前に十分に思い出を作れます。

「ゆ」と書いてある場所がいよいよ浴場です。

浴場や更衣室には誰もいませんでしたので、1枚撮らせてもらいました。

シャワーと野天風呂だけというシンプルな浴場です。屋根がついているので雨でもびしょ濡れにはなりませんでした。

お湯はさすがの「自家」源泉。奥の方の岩肌を伝い、源泉がそのまま湧き水のようにこんこんと流れてくるのが見えます。

誰もいないのも相まって、まるで森の中で秘密の野天風呂を見つけてこっそり入っているような気分です。木々や雨の香りと音がして、それ以外の気配は感じません。駅前徒歩3分ということを一切忘れてしまうようなゆったりした時間が流れます。

Googleマップや各サイトのレビューには「古い」「汚い」などの言葉が見受けられますが、そんな言葉はまったくもってナンセンスだと感じるほど、特別な森林浴を味わうことができました。

できれば改装はせずこの雰囲気を今後も保ってほしいなと、いちファンとして思うのでした。
「秘密基地のような特別感が好き」「箱根の穴場を探している」「怪しげなスポット、珍スポットに行きたい」という人にはぴったりです!できれば平日の日中など、人の少ないタイミングを狙ってみてください。
駅前で贅沢に、あなただけの静寂の時間を過ごせるはずです。


このしおりのライター

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