オンネトーという湖を知っていますか?
神々しく、静けさを湛え、その神秘的な美しさから五色沼とも呼ばれています。
今回は、そんな神秘の湖、オンネトーの秘密に迫ります!
オンネトー
アイヌ語で『年老いた沼』『大きな沼』という意味のオンネトーは、道東に位置する阿寒摩周国立公園内にある、周囲2.5kmの湖。
▲ この日のオンネトーの湖色は深い青
オンネトーが五色沼と呼ばれているのは、季節や天候、見る日や角度によって湖面の色が変わるから。
朝の淡い水色や、晴れた昼の深い青、雲で翳った時は、エメラルドグリーンに見えたりします。
▲ 夜中のオンネトーは濃藍色
車で30分でまりもで有名な阿寒湖にも訪れることができます。阿寒湖周辺には温泉宿が立ち並び、レイクビューの絶景露天風呂を楽しんだり、観光船に乗ったりと、阿寒湖を満喫できます。そのほか、アイヌコタンという場所では、アイヌの歴史に触れることもできます。
▲ 阿寒湖周辺のアイヌコタン
観光地として賑わう阿寒湖ですが、今回ご紹介するオンネトーは、まだあまり知られていないので、観光客がたくさん訪れることは少ないんです。そのため、森の中にひっそりと存在し、神秘的な美しい姿を見せてくれます。
絶景ポイント
湖のすぐ脇を車が通れる道路が走り、ドライブしていても綺麗な湖を見ることができます。
その道沿いには木造の展望デッキがあり、『オンネトー』と書かれた看板と一緒に写真を撮ることもできます。
天気の良い日は、オンネトーの後ろに雄阿寒岳と雌阿寒岳が悠々と聳え立つ姿を見ることができます。
写真の真ん中に映る山が、雄阿寒岳で、左が雌阿寒岳です。アイヌの伝説も残る山で、自然の力強いパワーを感じます。
リフレクションを狙って
無風の時は湖の周りの木々が湖面に映り込み、オンネトーが鏡のようになります。実は、オンネトーはこの現象、リフレクションが有名な湖でもあるんです。
リフレクションは風があまり吹いていない時にしか見ることができないので、早朝に行くのがおすすめ。
写真は朝の7時前に撮ったものです。
朝日に照らされる雲が湖面に映り、空を上からのぞいているようでした。
11月上旬に行った時は、気温が5度もなく、めちゃくちゃ寒かったです!防寒必須!!
つんとする冷えた空気と、静寂。朝靄がかかり、異世界に迷い込んだかのような幻想的な空間。
夏は青々とした木々が湖に映り込みます。
天気だけでなく、季節によって移ろう四季折々の姿にまた、五色沼と呼ばれる所以を感じます。
上の写真は、11月上旬に行った時のもので、ほとんど紅葉は終わってしまっていました。私は紅葉のピーク時には行けたことがないのですが、紅葉の時期は特に美しいと評判ですよ。
例年10月上旬がピークで、10月中旬まで楽しめるそうです。
アクセス方法
オンネトーは最初にお話しした通り、阿寒湖から30分ですが、公共交通機関がないので、車で行かなければ行けません。
また、冬季は雪が積もりますが、除雪されないので通行止めになってしまいます。雪がない5月〜11月頃を目安に訪れてみてください。
▲ オンネトーに行く途中で出会ったエゾシカ
ただ、夏の時期はエゾシカやキタキツネなどの多くの野生動物がこの辺りに住んでいるので、車で訪れる際は注意してください。
絶景ポイントでご紹介したデッキの近くには5、6台停めることのできる駐車場があるので、ぜひ車で訪れてみてください。
いかがでしたか?
行く日や季節によって様々な表情を見せてくれるオンネトー。
美しい湖と、静かな空気感…北海道の大自然のパワーを感じるために、まだまだ知られていない神秘の湖に来てみてはいかがですか?