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2021-08-21

写真映え間違いなし! 札幌のアートパーク「モエレ沼公園」


札幌のはずれにあるモエレ沼公園をご存知でしょうか?この美しい建築物がSNS映えするんです。

北海道は冬季休業が多い中、ここは春夏秋冬一年中楽しめます。今回はそんなモエレ沼公園をご紹介します!



モエレ沼公園とは?

モエレ沼公園は、北海道札幌市の東区というところにあります。

270万tの廃棄物を埋め立てて作られたアートパークで、日系アメリカ人のイサム・ノグチがデザイン設計を手掛けたことでも有名です。1982年に着工し、完成は2005年と、完成までに23年もの歳月を要しました。

▲ 公園内のモニュメント

春夏秋冬楽しめるのは北海道の公園ではかなり珍しく、地元民からも重宝されています。
春は桜が咲く中のサイクリングが最高。夏はモエレプールで水遊び。秋は紅葉が美しく、冬はクロスカントリーができる施設です。



ガラスのピラミッド

モエレ沼の象徴的な建築物といえば、こちら。
ガラスのピラミッド。
ガラスのため、四季折々の公園内の表情を映し、毎日違う表情に変化します。夏は新緑と青空を映し、冬は真っ白な雪原を映します。

▲ 夏のガラスのピラミッド

ただ、ガラスと言っても透明ではなく、透き通る碧を刷いたような色をしています。それがまた美しさを際立たせていて、思わず写真を撮りたくなるスポットですよね。

▲ 冬のガラスのピラミッド

ピラミッドと言われると、ピラミッドらしい四角錐状の形をしているような気がしてしまいますが、実はとても複雑な形をしているんです。
一辺が51.2mの三角面と四角錐、さらには立方体までもが組み合わされて造られています。

写真の撮る位置によって形が変わるのも、このガラスのピラミッドの魅力の一つです。
三角形の見た目ですが、中から撮るとこんな風に見える場所も。
外からも中からも、いろいろな位置で写真を撮ってみてくださいね。



ピラミッド内

そんなガラスのピラミッドには入ることができます!
閉館時間は季節ごとに変化しますが、開館時間は年中9時に統一されています。

▲ 二階のアトリウム

陽が入りキラキラと輝く時間も、陽が傾いて薄暗くなってきている時間もとても素敵です。
様々な季節、様々な時間に行くと毎回違う雰囲気が味わえていいかもしれません。

▲ 一階のアトリウム

館内は主にアトリウムと呼ばれるおしゃれな休憩スペースになっています。週末にはこのスペースで、音楽やダンス、美術の展覧会なども開かれるそうですよ。


▲ L’enfant qui rêve

また、フレンチレストランも併設されています。『L’enfant qui rêve(ランファン・キ・レーヴ)』というレストランで、「Restaurant Moliere」という人気のフレンチの系列店。モリエールは、ミシュラン北海道で三つ星を獲得したことがあるほどの実力派フレンチです。


▲ L’enfant qui rêveの前菜

写真の料理は、パイ生地にバニラ風味のクリームと甘酸っぱいトマトが最高にマッチしていました。
おしゃれで落ち着いた店内で、ゆっくりおいしいごちそうを楽しむ。
たまには、こんな贅沢もいいかもしれません。

その他、デザイン設計を手掛けたイサム・ノグチのギャラリーやショップなども併設されています。



夏の特別イベント!

夏のイベントといえば…そう、花火大会!!
北海道民は夏の花火大会が大好きなんです!
半年間もの長い長い冬を耐え、やっとやってきた夏なんです…存分に楽しみたい!という思いが盛大な花火大会に表れてしまうんですね!!


『モエレ沼芸術花火』という花火大会が毎年9月の第一土曜日に開催されます。60分間で1万8000発も打ち上げられ、その打ち上げ数は北海道でTOP3に入るほどの規模なんです。
モエレ沼の起伏のある土地を活かした立体的な花火大会は、他の花火大会とは一味違いますよ。
全席有料チケット制です。

去年は新型コロナの影響で、花火大会をはじめ多くのイベントが軒並み中止でした。
そんな中、モエレ沼花火大会は開催してくれました。
暗いニュースばかりが流れ、気持ちがどんどん沈んでいく中、開催を決定してくれた実行委員会の方々には感謝しかありません。
以下、モエレ沼芸術花火2020実行委員長さんのお言葉を抜粋させていただきました。

【この様な状況下、私たちが立ち返るべきは、この祭りごとの原点である「市民を元気に、子供たちに明るい未来を」という開催主旨でした。未だ新型コロナウィルスの収束が見えない中、withコロナとして新たな開催指針を示すことにより、閉塞した社会に一石を投じ、地域の明るさを取り戻し、経済の活性化につなげることこそ、今、私たちが求められることと考え、本年のモエレ沼芸術花火開催を決意致しました。】


もちろん、感染予防対策はばっちりでした。
5000人限定で開催され、屋台などはなく、ソーシャルディスタンスもフェイスガードもばっちり。
様々な方の想いをのせた花火は、言葉では言い表せないほどの感動を与えてくれました。



アクセス

モエレ沼公園までは車で行くのがおすすめです。
札幌駅からは20分ほどです。無料の駐車場が公園内にいくつかあるので安心ですよ。
公共交通機関で行くには、かなりアクセスが悪く、地下鉄とバスを利用しなければいけません。
乗り換えの時間にもよりますが、片道1時間は見ておくといいと思います。



日が昇っている明るいうちは、ピラミッド内も写真映えしますが、噂によると夜もライトアップされていて綺麗なんだそう。

札幌に来たら、ぜひ少し足を延ばして行ってみてくださいね。



このしおりのライター

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