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2021-03-03

人気のクラフトビアバー! ブラジルの量り売りビール専門店

お酒を楽しむならBarに行こう!

日本から遠く離れたブラジルでは、日本で言ういわゆる“居酒屋”というのがありません。(日本の居酒屋をコンセプトにしたお店はあります。)食事をするならレストラン。もちろん食事をしながらお酒を飲むことはできますが、お酒を楽しむならバーに行くというイメージがあります。

平日然り、休日ともなれば、昼から店先でビール片手に会話を楽しむ人々の姿も。そのような陽気で明るい開放的な雰囲気はこちらブラジルではごくごく一般的な日常風景です!



庶民の味!ブラジルでよく飲まれている缶ビール

現地在住者として、せっかくですのでブラジルのスーパーなどで見かけるビールを少し紹介したいと思います。

ブラジルで有名どころといえば、「BRAHMA(ブラマ)」や「SKOL(スコール)」、「ITAIPAVA(イタイパバ)」という銘柄ですね。現地で知らない人はおそらくいないでしょう。
日本でもよく見かける「Heineken(ハイネケン)」や「Budweiser(バドワイザー)」なども、こちらではよく飲まれているようです。

この写真を見てください。

日本で有名な缶コーヒーのパッケージによく似ていませんか?(私はそう思って、ネタとして買ってみたのですが。笑)
これもよく飲まれているブラジルの銘柄の一つで、「ANTARCTICA(アンタルチカ)」というものです。

暑い気候のせいか、いずれも苦味を抑えたライトなタイプが多く流通している印象。お手頃な価格も相まって多くの国民に好まれているのかもしれませんね。



ビール醸造所併設のクラフトビール専門店

日本でも数年前からクラフトビールが流行っていますが、私が暮らすこちらサンパウロでも同じようにクラフトビールを専門に扱うビアバーが増えてきているようです。

今回訪れたビアバー「Cervejaria Tarantino(セルヴェジャリア タランチーノ)」は、サンパウロ市街地にある唯一且つ、最大のビール工場でもあります。

店内の飲食エリアからずらりと並ぶ大きな醸造タンクを眺めることができるので、ビール好きであれば見ているだけで思わずテンションが上がってしまうこと間違いなし!


<豆知識>
ブラジルの公用語であるポルトガル語で“ビール”はCerveja(セルヴェージャ)、“生ビール”はChope(ショッピ)と言います。最低限これらの単語を覚えてからバーに向かうと良いかもしれませんね!ちなみに、店名の「Cervejaria」は“ビール屋さん"という意味です。


かつてはこの一帯は倉庫街でした。バーは倉庫をリノベーションしたイマドキな作りで、外壁にはブラジルらしくグラフィティアートがどーんといっぱいに描かれていました。



「Cervejaria Tarantino」の楽しみ方

店内でビールを楽しむために、まず専用のプリペイドカードを購入します。その日に飲むであろう金額だけをチャージするのも良し、後日訪れて使うも良し。好きな金額をチャージしておきます。

店内の壁にビールのメニューとそれぞれの味わいや特徴などが書かれています。定番のラガーやピルス、IPAをはじめ、このお店「Tarantino」のオリジナルビールもありました。


そして、ビール好きに堪らないのがこのシステムではないでしょうか。好きなビールを好きなだけ自分でサーブするというもの。これがなかなか楽しい!

注ぐ量によって値段が変わるいわゆる量り売りのスタイルなので、テイスティングとしてほんの少しだけ注ぐも良し、お気に入りであればグラスいっぱいに注ぐも良し。


電子プレートにプリペイドカードをピッ!
注いだ分量と金額、デポジット残金が表示されるので、それを見ながら注ぎます。


店内で使用するグラスは基本的に一人一つ。テイストの違うビールを味わうときは、噴水のように湧き上がる洗浄機でグラスを洗います。これも斬新でなかなか面白かった!

おつまみはガツンとしたお肉(あくまでおつまみ)やチーズなど、基本的におつまみ程度のものしかありませんので、ある程度空腹を満たしてから行くのが良いかもしれませんね。
店内での注文に加え、オープンテラスにもいくつかフードトラックが常設してありました。



イベント多し!タイダイ染めイベントに参加したよ

この日は「RUVA」というストリートブランドがタイダイ染め体験イベントを開催していました。
せっかくなので私たちもビール片手に参加しましたが、このイベントを目当てに来ているであろう家族連れや子供の姿も多かったのが印象的でした。


どうやらこのお店では頻繁にイベントやフェスタが行われているようですので、それによってお店の雰囲気も違って見えるかもしれませんね。

オープンテラスにはバスケットコートもあり、お客さんが各々自由に楽しんでいる雰囲気がとても心地よかったです。



「Cervejaria Tarantino」への行き方

場所はサンパウロのLimãoという地区。サンパウロのダウンタウン(パウリスタ大通りのあたり)から車で15〜20分くらいの立地です。
最寄り駅はLinha 3(Linha Vermelha)のPalmeiras–Barra Funda駅か、Linha 7(Linha Rubi)のÁgua Branca駅。駅からも少し距離があるので、タクシーかUberを使うと良いでしょう。

日本では馴染みが薄いですが、サンパウロではタクシーと並んで「Uber」がよく使われています。Uberは車内でのお金・クレジットカードのやり取りがありませんし、ドライバーの評価も予めわかるので流しのタクシーより治安面で安心できるかと思います。

ブラジルのすべてのタクシーが危ないわけではありませんが、残念ながら危ないものも中にはあります…。ですので、ブラジル観光の際にはスマホにUberアプリをダウンロードしておくと良いかもしれませんね!



ローカルに混ざってブラジルの音楽を楽しみつつ、日本では飲めない(であろう)ブラジルのクラフトビールに舌鼓を打つのもなかなかツウな旅になるのではないでしょうか。

是非ともビール好きには訪れてもらいたいおすすめの場所です。



このしおりのライター

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