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2021-02-04

隠れキリシタンの島・五島列島!「下五島」が誇る感動の絶景まとめ

九州西方の「五島列島」。隠れキリシタンの歴史が根付くこの島は、世界遺産に登録されて以来、旅行先として一層脚光を浴びるようになりました。しかし、メジャーな旅行先と比べて観光地化されておらず、素朴な風情を残しているのが醍醐味。

隅々まで目を凝らせば、そこには壮麗な教会やビーチ、大迫力の展望台など、美しい風景に出会うことができます。今回は、そんな五島列島のうち、南部の下五島(福江島・奈留島)で訪れたい絶景スポットをご紹介!



まるで阿蘇山上!?福江島のシンボル!スコリア丘「鬼岳」

まず紹介したいのは福江島のシンボル「鬼岳」。火山活動により生成されたスコリア丘という現象で、山頂付近に木々が生えない特異な景観をなしています。しかし、それ故に眺望が抜群!駐車場から一つ小高い丘へと上れば、その先には周囲の五島各島と福江の町を見渡す絶景が広がります。


そんな「鬼岳」のオススメの時間帯は夕方。日中の暑さが少し和らぐとともに、太陽に照らされてオレンジ色に輝く山肌を、風が優しくなびいていきます。ぜひ草原の上に寝転がり、全身で自然を感じながら、夕涼みしてみてはいかがでしょうか?

<鬼岳の基本情報>
住所:長崎県五島市上大津町
アクセス:福江市街より車と徒歩で30分



日本一美しいビーチ「高浜海水浴場」グラデーションの神秘

五島列島の中でも一番有名な観光名所と言っても過言ではないのが、福江島西部の「高浜海水浴場」。起伏に富んだ地形と、白い砂浜、そして透き通った海が織りなす景観が特徴で、「日本一美しいビーチ」とまで言われる五島列島を代表するビーチです。


もちろん海辺を歩くのもオススメですが、ぜひ眺めて欲しいのは隣接する「魚藍観音展望所」からのパノラマ!波打ち際から水色・青色・藍色とグラデーションを見せながら大海原へと続いていく湾の様子は、思わず見惚れてしまう神秘の絶景です。

<高浜海水浴場の基本情報>
住所:長崎県五島市三井楽町貝津
アクセス:福江市街より車で約1時間



おとぎ話の世界のよう?メルヘンな「江上天主堂」

福江島から船で30分~1時間程の場所に位置する「奈留島」。旅行先としてはあまりメジャーではないものの、近年世界遺産に登録された「江上天主堂」が人気を博し、次第に観光客が足を運ぶようになりました。

そんな奈留島の看板と言える「江上天主堂」ですが、何と言っても特徴的なのは、その可愛らしい外観!クリーム色や水色といった色使い、森の中にこぢんまりと顔を覗かせる佇まいが、まるで物語の中に出てきそうなメルヘンチックな雰囲気を醸し出しています。



また江上天主堂のポイントは、その信奉者であった人々が暮らしていた集落とセットで残っているということ!とても小さな江上集落ですが、江戸時代における、この地の潜伏キリシタンの原風景として、非常に興味深い文化景観です。

<江上天主堂の基本情報>
住所:長崎県五島市奈留町大串1131
アクセス:奈留島港から車で30~40分



大迫力の岩礁と紺碧の海のコントラスト!「奈留千畳敷」が凄い

そんな五島有数のスポット「江上天主堂」を有す奈留島ですが、実は他にも様々な見所があるのもポイント!コンパクトな島には美しいビーチや展望台、道などが散りばめられています。中でもぜひ訪れて欲しいのが「奈留千畳敷」。小島へ続くダイナミックな岩礁と、紺碧の海のコントラストが作り上げるパノラマは必見です。


また舅ヶ島(しゅうとがしま)海水浴場というビーチと隣接しているため、海辺を歩きながら、様々な角度で眺められるのもポイント!また千畳敷へ渡る場合、干潮でなければならず、予め潮位表でチェックしておくのがベターです。

<奈留千畳敷の基本情報>
住所:長崎県五島市奈留町泊517
アクセス:奈留島港から車で20分



五島列島だから成立!「渕ノ元カトリック墓碑群」に感動

最後に紹介したいのは、福江島の穴場絶景スポットの「渕ノ元カトリック墓碑群」。名前の通り、キリシタン関係の史跡なのですが、その特徴は素晴らしいロケーションにあります。なんと、東シナ海の大海原を望むように墓碑が据えられているのです。


通常キリシタン墓地は、信仰が露見するのを防ぐため、森の中にひっそりと建てられるのですが、ここは五島列島の中でも“最果ての地”、幕府勢力がある長崎本土より一番遠い場所です。まさに隔絶性の高い五島列島だからこそ成立し得た墓地の形と言えるでしょう。

<渕ノ元カトリック墓碑群の基本情報>
住所:長崎県五島市三井楽町渕ノ元436
アクセス:福江市街より車で1時間



美しい風景の連続「五島列島」へのアクセスは?

今回紹介したする「五島列島」は、通島・若松島・奈留島・久賀島・福江島の5島を中心とする群島の総称。実際に“五島”という一つの島が存在するわけではありません。そのため実際旅行をする際には、事前にアクセス方法をしっかり調べておきましょう。

今回ご紹介した下五島へ行く航路は下記になります!

<長崎・佐世保~福江島>
(1)長崎港から3時間~4時間、1日往復2便(九州商船のフェリー)
(2)長崎港から約1時間20分、1日往復3便(九州商船のジェットフォイル)

<博多~福江島(深夜便)>
野母商船「フェリー太古」博多23:45発~青方(上五島/中通島)経由~福江(下五島/福江島)8:30着

<福江島~奈留島>
奈留港/奈留島まで約1時間、1日往復2便(五島旅客船フェリー・ブルーオーシャン)


感動の連続間違いなしの「五島列島」の旅。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?



このしおりのライター

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