スターバックスには、その地域らしさを大切にした「リージョナル ランドマーク ストア」と呼ばれる店舗があります。訪れる人々がその地域の歴史や文化を感じられるよう、さまざまなデザインの工夫が織り込まれているのだそうです。
これまでittaライターの旅のしおりにも、おしゃれで個性的なスターバックス店舗がたびたび登場してきました。
今回はその中から、レトロな雰囲気が楽しめるリージョナルランドマークストアをピックアップ! 旅行の際にはぜひ足を運んでみてください。
スターバックスコーヒー 弘前公園前店(青森)
写真:「美しい自然からロケーション最高の温泉まで! たった1日で青森の名所を巡ってみた」(ライター:かずのこ)より
2015年4月、青森県弘前市にオープンした「スターバックスコーヒー 弘前公園前店」。日本有数の桜の名所として知られる「弘前公園」の目の前に位置しており、観光の合間の休憩にもぴったりです。
1917年(大正6年)に建設された「旧第八師団長官舎」(国登録有形文化財)が店舗として活用されており、大正ロマンの面影を感じられる空間。店内には建物の変遷の写真も展示され、歴史を感じながら過ごすことができます。
スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店(埼玉)
写真:「【埼玉】地酒飲み比べも! レトロな『川越』日帰り観光」(ライター:ちゃんちか)より
2018年3月、埼玉県川越市にオープンした「スターバックスコーヒー 川越鐘つき通り店」。小江戸川越のシンボルである「時の鐘」のすぐ近くに位置しています。
こちらの店舗の特徴は、川越の古き良き街並みに溶け込む “和” のデザイン。店内バーカウンターには川越の蔵をイメージした素材が使われ、ベンチシートには川越で江戸時代から愛されてきた織物「川越唐桟」を使用。店舗奥には日本庭園を眺められるテラス席も! 季節ごとに移ろう景色を楽しめます。
スターバックスコーヒー 神戸北野異人館店(兵庫)
2009年3月、兵庫県神戸市にオープンした「スターバックスコーヒー 神戸北野異人館店」。スターバックスコーヒージャパン初の文化財内店舗です。
この店舗が入っている建物「北野物語館」(国登録有形文化財)はもともと、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅で、阪神淡路大震災後に移築・復元されたもの。店内には建築当時の生活を思わせる調度品も配置されており、歴史ある洋館の雰囲気を楽しむことができます。
スターバックスコーヒー 道後温泉駅舎店(愛媛)
写真:「【愛媛】『坊っちゃん』の舞台! 道後温泉・ハイカラ通りを歩こう」(ライター:ちゃんちか)より
2017年12月、愛媛県松山市にオープンした「スターバックスコーヒー 道後温泉駅舎店」。夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台でもあり明治時代の面影を残す道後の、観光気分をより一層盛り上げてくれる店舗です。
この建物は、1911年(明治44年)に施工された明治洋風建築の旧駅舎を、1986年(昭和61年)に新築復元したもの。店内はところどころに枕木が使用されているなど、“鉄道の旅”を彷彿とさせる空間となっています。
スターバックスコーヒー 門司港駅店(福岡)
写真:「【福岡・北九州】レトロな雰囲気が味わえる! 門司港レトロに行ってきた」(ライター:SAHO)より
最後にご紹介するのは、2019年3月、福岡県北九州市の門司港駅1階(旧三等待合室)にオープンした「スターバックスコーヒー 門司港駅店」。
1914年(大正3年)に創建され、日本で初めて駅として重要文化財に指定された「門司港駅」。スタバ店舗のある旧三等待合室も、大正時代の待合室の雰囲気が感じられるレトロな空間となっています。天井の鉄骨や壁面の足元には、役目を終えた九州の鉄道レールが再利用されているのだそう!
各地域の歴史が感じられる、レトロなスターバックス店舗をご紹介しました。
「リージョナル ランドマーク ストア」は他にもたくさんあります。旅先で見つけたらぜひ立ち寄って、その地域ならではの要素がどのように取り入れられているのか注目してみてください。