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プラハから日帰りで!「ムニェルニーク」でチェコの自然を体感しよう

ムニェルニークってどんなところ?

チェコ共和国の首都プラハの35㎞北、中央ボヘミア地方に位置する小さな町です。プラハからは電車で約1時間、またはバスで40分でアクセス出来るのでプラハからの日帰り旅にぴったり。

ムニェルニークの歴史は古く9世紀にプショヴァン族の要塞として使われた後、14世紀にはボヘミア王・神聖ローマ皇帝カレル4世の下王家所有の街となり、歴代ボヘミア王妃に受け継がれました。
また中央ボヘミア地方はチェコの中でも特に重要な農業地帯で、多くの果樹や野菜栽培が行われています。ムニェルニークも例外ではなく、人口約19,000人の小さな町ながらワインの産地として有名です。

派手な観光地ではありませんが、歴史と自然に彩られたチェコの一面を覗く事ができると思います。プラハ観光の日程に余裕があったらぜひ足を伸ばしてみてくださいね。




電車旅は旅情たっぷり!

プラハからバスでも電車でも訪れる事が出来るムニェルニークですが、個人的には電車をおすすめします。バスより時間がかかりますし、本数も多い訳ではないのでスケジュール調整が肝になりますが旅情をたっぷり感じられるかと思います。


ムニェルニークの駅舎はとてもレトロ。プラハ駅の華やかさも素敵ですが、ムニェルニーク駅はシンプルながら温かい雰囲気です。





チェコを代表する2つの川を1度に満喫!

ムニェルニークの目玉はなんと言ってもチェコを代表する2つの川、ヴルタヴァ川とラーべ(エルベ)川の合流地点です。

ここで合流した流れはラーベ川としてドイツ方面に向かって流れていきます。ヴルタヴァ川とラーベ川の他、運河も流れ込んでいます。

展望台から見る川の流れは、チェコの作曲家スメタナの連作交響詩「わが祖国」の第2曲「ヴルダヴァ(モルダウ)」の最後にも描写されています。雄大な眺めながら、流れは穏やか。

中央ボヘミア地方の平野を望む展望台からはこんな美しい空模様も見ることが出来ました。




ムニェルニーク城

ムニェルニークの町で一際目を引くのが丘の上に聳え立つムニェルニーク城です。

塔の右側、オレンジ色の建物がムニェルニーク城。数度にわたる建て替えを経て、ルネサンス様式を中心とした現在の姿になりました。

ムニェルニーク城は歴代ボヘミア王妃の邸宅として使われてきました。15世紀に最後の王妃が居住した後はいくつかの貴族によって所有されてきましたが、現在はロブコヴィッツ家の所有となっています。城内の美しいインテリアや美術品を楽しめる見学ツアーがおすすめです。




ムニェルニークを見守る聖ペトロ・パウロ教会

ムニェルニーク城の傍に建つ聖ペトロ・パウロ教会はチェコ共和国で最も古いキリスト教建築の1つで、ムニェルニークの町を長く見守ってきた由緒正しい教会です。11世紀に建てられた後、14・15世紀の修復・増築を経て16世紀初頭にゴシック様式の現在の姿になりました。教会の時計塔からはムニェルニークの町のみならず葡萄畑や中央ボヘミア平野が一望出来ます。

聖ペトロ・パウロ教会の地下には納骨堂があり、15,000人もの遺体が安置されています。
人骨の小山は人よりも高く積み上げられており一見怖いようにも思えますが、「メメントモリ(死を忘れるな)」というメッセージを感じます。安置されている骨や頭蓋骨のいくつかは信仰や愛を表すモチーフを模しています。




美しい広場(ムニェルニーク通り)

ムニェルニークは中心の広場も見応えがあります。優しいパステルカラーの建物が立ち並ぶ広場は歩くだけで楽しい気分になります。暖かい季節にはオープンエアのカフェやレストランで賑わうよう。

私が訪れた際は広場の周辺にお土産らしいおもちゃや日用品の屋台も出ていました。楽しく散策出来ますが、観光地化されすぎていない所が良いバランスです。




可愛い建築も盛り沢山!

ムニェルニークでは可愛らしい建築の数々も見逃せません。広場のほぼ中央に位置するムニェルニークの市庁舎はなんとストライプ!市庁舎とは思えない可愛らしい建物です。


美しい回廊風のアーケードなどもあり、大きな町ではありませんが歩きがいがあります。


町の中心を少し離れると緑豊かな公園や閑静な住宅街が広がっています。住宅街は共産主義時代の名残を感じる少し殺風景な雰囲気の建物が並んでいますが、そんな中にひっそりと美しい建物が建っていたりして不思議な魅力があります。





ワイン好きも必見の町

ムニェルニークのワイン作りは10世紀には既に知られているほどで、現在も良質なワインが作られている、ワイン好きも必見の町。ムニェルニークはチェコでのワイン作りの北限にあたるよう。毎年9月にぶどう収穫祭が開催され大変な賑わいを見せます。

ラーベ川を望む斜面にはブドウ畑が広がっています。聖リュドミラが始め、神聖ローマ皇帝カレル4世が発展させた歴史のあるワインをぜひ味わってみてくださいね。
ムニェルニーク城には14世紀に作られた大きなワインセラーが併設されており、見学とワインテイスティングが可能です。また城内のレストランでオリジナルのワインと食事を楽しむ事も出来ます。




チェコの美しい自然に触れる日帰り旅

プラハから1時間弱で行けるムニェルニーク。プラハの歴史溢れる豪奢な街並みも素敵ですが、スケジュールに余裕があったらぜひムニェルニークへの日帰り旅も検討してみてくださいね。美しい自然に囲まれた、可愛らしい街並みのムニェルニークでまた違ったチェコの魅力を感じることが出来るはずです。




このしおりのライター

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