古くから江戸っ子に愛されてきた墨田区の庭園「向島百花園」。
その向島百花園では現在、秋を代表する花である“萩”をメインにした「萩まつり」というイベントが開催されています!(2019年10月6日(日)まで)
なんでも萩まつり期間中は、園内にある「萩のトンネル」という絶景のトンネルが見られるらしい。とても気になったので行ってきました!
向島百花園って?
「向島百花園」は、東武スカイツリーライン「東向島駅」から徒歩10分ほどの場所にある、自然豊かな庭園!その歴史は古く、およそ200年前の江戸時代後期、文化人たちによって造られたのだそう。今では国の名勝及び史跡にも指定されており、東京を代表する庭園のひとつになっています。
隅から隅まで見ても1時間かからないくらいで回ることができるコンパクトな庭園です。
萩の花に包まれる「萩のトンネル」
ここが「萩のトンネル」の入り口!...なのですが、右上にちらっと淡い紫色の萩の花が咲いているくらいで、トンネルのほとんどが緑色の草木に覆われていました。萩のトンネルというよりも緑のトンネル?
「胡枝花洞」という名前が正式名称で、「萩のトンネル」というのは通称みたい。
外から見る限り、ただの草木の茂みのように見えていた萩のトンネルでしたが、中には萩の花がたくさん咲いていました!トンネル内には太陽光がいい感じに差し込んでおり、なんだか絵本の世界のよう。
トンネルの全長は30mほど。萩が竹の柵に沿って植えられており、それがトンネルの小径になっています。反対側から歩いてくる人とすれ違うのがギリギリの横幅なので、人が少ない頃合いを見計らって歩くのがおすすめ!
萩のトンネルはあまり高さがなく、なおかつ天井から萩の花が垂れ下がっているので、成人男性の平均身長くらいだと普通に歩いているだけで萩の花にぶつかってしまいます。ぶつかると花が落ちてしまうかもしれないので、前かがみで歩くようにしましょう!
萩の花は9月中旬から咲き始め、9月の下旬に見頃を迎えます。
ちょうど私が訪れた9/26はほぼ満開でした!
園内のいたるところに萩の花
「萩まつり」ということで、萩のトンネルだけでなく、園内のいたるところに萩の花が咲いていました。外で見る萩は、トンネルの中で見るのとはまた違った美しさがありました!
萩は古くから日本人に愛されてきた花で、日本最古の歌集『万葉集』の中でも秋の季語として、最も多く詠まれた題材なのだそう!
萩以外にも秋の草花がたくさん!
群生はしていませんが、ヒガンバナもちらほら咲いていました。
黄金色のススキが風になびく姿は、これぞ日本の秋!という光景。
目立たないですが、萩以外の秋の七草(キキョウ、ナデシコ、クズ、ススキ、オミナエシ、フジバカマ)も植えられており、秋を感じることができます。
「萩まつり」で秋を感じてみて!
向島百花園で開催中の「萩まつり」は、秋の訪れを感じることができるイベントでした!
浅草やスカイツリー方面にお出かけの際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。