皆さん、キューバと言えば何を思い浮かべますか?歴史を感じるクラシックな街ハバナ?それとも美しいビーチ?実はキューバには他にも沢山の魅力があるんです。今回はわたしが夫婦2人でキューバを訪れた際に、ハバナよりも気に入ったビニャーレスという町をご紹介します。
ビニャーレスってどんなところ?
ハバナから車で約4時間のところに位置するビニャーレス。谷あいにあるこの小さな町は、美しい自然と土着の建築の融合、そして伝統的なたばこ生産の技術などが総合的に評価され、1999年に世界文化遺産に登録されました。観光客も少なからず訪れますが、町全体にゆったりとした空気が流れています。
基本的に治安が良く、車通りも少なめでとてものどかです。レンタサイクルも出来るので自転車を借りてのんびりサイクリングもおすすめ。
町歩きが楽しい
ビニャーレスは小さいですが、カラフルなお家が立ち並ぶ、町歩きが楽しい町です。道端で遊ぶ子どもたちや玄関ポーチでまったりするお年寄りなど、キューバの日常生活を肌で感じる事が出来ます。
町の縫製工場をちらり。他の国が失くしてしまった古き良き雰囲気が残っています。
小さな町ですが、お土産市場もあります。木や木の実など、自然素材で作られた素朴なお土産が並びます。
日差しが強いので帽子をお土産に買うのもおすすめです。
ビニャーレスの中心から歩いて30分弱の高台にあるホテル、Hotel Horizontes la Ermitaからはこんな景色が堪能できます。宿泊客でなくても敷地内のレストランや軽食カフェが利用できるので、お散歩がてら訪れてみても。
ビニャーレス渓谷を満喫できる!ツアーに参加しよう
ビニャーレスでの一番のおすすめは、地元ガイドによるツアーに参加すること。ウォーキングツアーや乗馬ツアー、サイクリングツアーなど好みに合わせて様々な楽しみ方が出来ます。町中のツアー会社で申し込みも出来ますし、道端でガイドさんから逆に声をかけられることもあります。(地元の人が副業としてガイドをやっています。)
わたしたちは、町中で声をかけてきたガイドさんのウォーキングツアーに参加することにしました。3時間弱のツアーで一人約15ドルほどでした。
ツアーは個人ツアーだったので、わたしたち夫婦とガイドさんの3人だけ。ビニャーレスの町中から出発し、畑を抜けぐんぐん歩いていくとこんな景色がどーんと現れます。
ツアー中は目についた植物の説明をしてくれたり、キューバの生活の様子を話してくれました。
こんなところ歩いていいの?と言うような場所を進んでいくと、たばこ農家さんのお家に到着しました。ビニャーレスは伝統的なたばこ栽培、製造で有名。その製造過程を見せてもらえました。
この手前の茅葺のような建物は収穫したたばこの葉を乾燥させるためのもの。道中ちらほらと点在していました。
たばこの葉をしっかり乾燥させた後、くるくるっと大きな葉で巻いたら葉巻の完成。あっという間に完成する様子は職人技!追加料金(チップ?)で体験している旅行者もいました。
こうしたたばこ農家さんで葉巻を購入することも出来ますが、正規品かどうかは怪しい部分があるので気を付けた方が良いかもしれません。
たばこ農家さんを見学した後もツアーは続きます。
渓谷がこんなに間近に!
美しい池にも寄りました。緑が濃くてとても気持ちが良いです。泳ぐことも出来ます。
色合いが素敵な木造のお家。子どもたちのはしゃぐ声が響いていました。映画の1シーンに出てきそう。
こうしてウォーキングツアーは3時間ほどで終了。沢山歩くのでぜひ歩きやすい靴で参加してくださいね。また日差しがかなり強く暑いので、帽子や多めのお水を持参しましょう。
ビニャーレスの宿泊
ビニャーレスにはホテルもいくつかありますが、カサ・パルティクラールという民泊が一般的です。Booking.comなどで予約が出来るカサも増えているようですが、基本的には予約なしでも泊まることが出来ます。客引きのおじさんやおばさんもいますし、民泊の看板が出ているお家なら突撃訪問しても大丈夫。お部屋が空いていれば泊めてもらえます。値段などは要交渉ですが、キューバの生活を体験することが出来て貴重な体験になる事間違いなし。
白いドアの左手に掲げられているのが公式のカサ・パルティクラールの看板。カサの名前の上に見える青いマークが目印です。
わたしたちがビニャーレスで泊まったカサ。お家はカラフルで室内もとっても可愛らしい雰囲気。1泊$20~と、お値段も良心的です。別料金で夕飯や朝食も出してもらえます。キューバの家庭料理もぜひ味わってみてくださいね。
まとめ
日本ではまだあまりメジャーではないビニャーレスですが、ビーチリゾートやハバナだけでは味わえない自然やキューバらしさを満喫できます。キューバに旅行する機会があったらぜひ足を伸ばして訪れてみてください!