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「ドイツで最も古い街」と言われるトリーア。今から2000年以上前、トリーアはローマ帝国の一部となりました。街に残った遺跡の数々は、「トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会」として世界遺産に登録されています。
ここでは学生時代トリーアに住んでいたライターが、トリーアでぜひ見たい世界遺産5選を紹介します!




ドイツ最古の街・トリーアって?

トリーアはドイツの西端、ルクセンブルクとの国境付近に位置しています。小さな街なので、名前を聞いたことがない方も多いかもしれませんね。フランクフルトからは電車で約3時間半の距離です。
街にはモーゼル川が流れ、旧市街を少し離れるとフルーティーなモーゼルワインを生み出すブドウ畑が広がります。

トリーア市民は、街のあちこちに残るローマ時代の遺跡とともに暮らしています。
それらのローマ遺跡群は、同じくトリーアにある聖ペテロ大聖堂と聖母マリア教会とともに、ユネスコの世界遺産に認定されているのです。




存在感抜群!街のシンボル「ポルタ・ニグラ」

トリーアのシンボルでもあるポルタ・ニグラは、街の中心部にそびえ立つローマ時代の遺跡。トリーアに来た旅行者が必ずと言っていいほど訪れる、観光スポットの代表的存在です。

ポルタ・ニグラという名前は「黒い門」を意味します。その名の通り黒みがかった砂岩で造られており、重厚感のある独特な色が特徴的。
建てられたのは2世紀で、当時は城門として使われていたそう。間近で見るとあまりの迫力で、「遥か昔にこれほど大きな門が建てられたなんて……!」と驚いてしまいます。

ポルタ・ニグラは中に入ることも可能。螺旋階段を上ると……?

このような二階部分につながっています。
壁面に施された美しい装飾には、思わずため息が。

門の上からは旧市街を見下ろせますよ!

ポルタ・ニグラがある広場は、お祭りなどのイベントにも使われます。写真のように、ポルタ・ニグラの真後ろでロックバンドの演奏がある日も。
ローマ時代の遺跡が21世紀の文化と融合し地域に根付いている様は、見ていて感慨深いものがありました。




建設されたのは4世紀!「聖ペテロ大聖堂」

ケルン大聖堂やマインツ大聖堂に並び「ドイツ三大大聖堂」の1つに数えられる、トリーアの聖ペテロ大聖堂。
最初に建てられたのはなんと4世紀で、ドイツ最古の大聖堂とも言われています。堂々とした佇まいは非常に美しく、見ているこちらを厳かな気持ちにさせてくれます。

この大聖堂は内部も必見。精巧な彫刻が施された丸天井や祭壇があり、時間を忘れて見入ってしまうことでしょう。




大聖堂とつながっている「聖母マリア教会」

聖ペテロ大聖堂の真横に立っているのが、聖母マリア教会。大聖堂とは回廊でつながっていますが、ロマネスク様式をベースとしている大聖堂に対し、こちらはゴシック様式で建築されています。異なる様式の大聖堂と教会が連なる様子は、とても珍しいものだそう。
教会内部のステンドグラスも非常に美しいので、ぜひ見てみてくださいね。




大きさに驚き!「コンスタンティンバジリカ」

コンスタンティンバジリカは、ローマ皇帝のコンスタンティヌス帝が造らせた建物。ラテン語で「アウラ・パラティーナ」とも呼ばれています。当時は謁見場として使われていましたが、現在は教会になっています。
建物の横には、ピンク色の外観がかわいらしい「選帝侯宮殿」がありますよ。

コンスタンティンバジリカで特筆すべき点は、その大きさ。高さは36メートルもあり、なんとビル10階程度の高さに相当するのだとか! 長さも71メートルと非常に大きく、オルガンの音が約7秒も反響するほどなのだそう。

選帝侯宮殿の正面には、カラフルな花に彩られた美しい庭園が広がっています。
歩き疲れたときは、ここでひと休みするのもおすすめですよ。




古代の大浴場「カイザーテルメン」も

ローマ帝国では温泉文化が盛んだったと知られていますが、ここトリーアにも大浴場がありました。
「皇帝浴場」の意味を持つカイザーテルメンは、コンスタンティヌス帝の時代に造られたもの。現在残っているのは浴場の一部ですが、敷地の広さからは当時の大きさをうかがい知ることができます。




古代の歴史を知れる博物館はお宝だらけ!

トリーアの歴史にもっと触れたい方は、「ライン州立博物館」に行くのがおすすめ。常設展示ではローマ時代の彫像や金貨など、貴重な出土品の数々を見ることができますよ。
博物館はコンスタンティンバジリカのすぐ近くにあるので、訪れたついでに寄るのもよさそう。

またトリーアの世界遺産には、ご紹介したスポット以外にも、円形闘技場やバルバラテルメンなどがあります。
これほど世界遺産が集まっている街、他にないのではないでしょうか?




小さな街でも見どころはたくさん!

トリーアで暮らしていると、ローマ遺跡がとても身近に感じられます。
ポルタ・ニグラが友人との待ち合わせ場所になったり、コンスタンティンバジリカが通学路になったり……。ふだんの生活の中に遺跡が溶け込んでいる様子は、見ていると何とも不思議な気持ちになり、古代ローマへ思いを馳せるきっかけにもなりました。

トリーアの世界遺産の中でも、ポルタ・ニグラと大聖堂、教会、コンスタンティンバジリカは距離がとても近く、いっぺんに回れてしまいます。
1日あれば主要な見どころは押さえられるので、ドイツ旅行の際に足を運んでみてはいかがでしょうか?




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