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2019-02-04

【イタリア】穴場スポットも! ローマ観光のヒントになる映画『天使と悪魔』のロケ地を巡る旅


イタリア・ローマとバチカンが舞台になっている映画『天使と悪魔』。
映画の中には、有名スポットから穴場スポットまであらゆる観光スポットが登場します。ローマに行く前に観るとローマ観光のヒントになり、行った後に観るともう一度ローマを訪れているような気分に浸れる素晴らしい映画です。(もちろん内容も素晴らしい!)

そんな『天使と悪魔』のロケ地を巡ってきました!




映画『天使と悪魔』とは?

ロケ地を巡るにあたって、最低限のあらすじを!

先代のローマ教皇の逝去後、次期教皇の有力候補である4人の枢機卿が何者かに誘拐される事件と、バチカンを街ごと吹き飛ばすほどの威力を持つ「反物質」という物質が研究所から盗まれる事件がローマで起こります。
主人公のロバート・ラングドン教授は、この一連の事件には過去にカトリック教会から弾圧された秘密結社「イルミナティ」が関わっているとみて、イルミナティにとって重要な意味を持つ四大元素「土」「空気」「火」「水」をヒントに、事件の真相に迫っていきます。
果たしてラングドンは4人の枢機卿を救い出し、そして反物質を取り戻し、バチカンに再び平穏を取り戻せるのか。

これが『天使と悪魔』のロケ地を巡るにあたって知っておきたい、大まかなあらすじです。

それでは、ここからは映画で出てくる観光スポットをご紹介していきます!




1.システィーナ礼拝堂(バチカン美術館内)

次期ローマ教皇を決める選挙・コンクラーベが行われる「システィーナ礼拝堂」。映画内でもコンクラーベが行われるシーンでシスティーナ礼拝堂がたびたび登場します。礼拝堂内に描かれている『最後の審判』は、ミケランジェロの数ある絵画作品の中でも最高傑作と言われています。

システィーナ礼拝堂内は写真撮影が禁止されているので、実物は自分の目で確認してくださいね!システィーナ礼拝堂以外にもバチカン美術館は見所がかなり多く、全部の作品をしっかり見て回ろうと思ったら1日あっても足りないほどです。

▲バチカン美術館・ラファエロの間

  



2.パンテオン

ガリレオの詩から「悪魔の穴開くサンティの土の墓より」というヒントを得た主人公が最初に向かったのが「パンテオン」。“サンティ”とは、ルネサンスを代表する画家ラファエロのラストネームで、ラファエロのお墓があるのがパンテオンなんです!

パンテオンの天井には穴が空いているので、教会内には太陽光が差し込みます。その様子はとても神々しいです。私が訪れた時はちょうど雨上がりだったので、濡れた床が天井から降り注ぐ太陽光を浴びてキラキラと輝く、なかなか見られないパンテオンを見学することができました!




3.サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

主人公たちが次に向かったのは、ラファエロが“設計した”お墓がある「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」。教会内にある礼拝堂の1つ「キージ礼拝堂」は別名「カペラ・デッラ・テーラ(土の礼拝堂)」。ここが四大元素の1つ「土」が示す場所で、1人目の枢機卿を発見する教会です。

キージ礼拝堂には、イルミネティのメンバーだったと言われているベルニーニの彫刻作品「ハバククと天使」があり、これが次の枢機卿を見つけるヒントになっています。彫刻が壁から飛び出しているような躍動感溢れる作品で、目を奪われました。




4.サン・ピエトロ広場

「ハバククの天使」の天使が指差す方角にあるのが、「サン・ピエトロ広場」。広場の地面には、絵が描かれた大理石がいくつか埋め込まれており、その中の1つに天使が風を生み出している絵の大理石があります。ここが四大元素の1つ「空気(風)」が示す場所で、2人目の枢機卿を発見する広場です。

サン・ピエトロ広場もベルニーニが設計したもので、中央にオベリスクがそびえ立ち、広場を囲む列柱廊の上には合計140体もの聖人像が立っています。目を凝らしながら広場を散策すると、広場に施された細かな彫刻をたくさん発見することができます。




5.サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会

天使が吹く風の方角にあるのが、「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」。教会内にある「コルナロ礼拝堂」の祭壇中央に置かれている大理石彫刻「聖テレジアの法悦」もベルニーニの作品です。

「聖テレジアの法悦」の天使が手に持っている槍でテレジアを貫くと、テレジアは神の大いなる愛による激しい炎に包まれた、という言い伝えがあります。ここが四大元素の1つ「火」が示す場所で、3人目の枢機卿を発見する教会です。




6.ナヴォーナ広場

天使が持つ槍先の方角にあるのが、「ナヴォーナ広場」。「四大河の噴水」「ネプチューンの噴水」「ムーア人の噴水」の3つの噴水があるここが、四大元素の1つ「水」が示す場所で、4人目の枢機卿を発見する広場です。

中心にオベリスクがそびえ立つ「四大河の噴水」の彫刻もまた、ベルニーニの作品です。ここはバチカンではないのですが、よく見ると2つの鍵に王冠のバチカン国章が彫られています。四大河の噴水は人気の観光スポットなので、多くの観光客が噴水をバックに写真を撮影していました。




7.サンタンジェロ城

オベリスクの上の鳩像が向く方角にあるのが「サンタンジェロ城」。四大元素のヒントをたどっていき、最終的に行き着いたここがイルミナティの隠れ家で、終盤の重要な局面の舞台となっています。サンタンジェロ城の前に架かる橋は10体の天使像が置かれており、そのうちの2体はベルニーニの作品です。

サンタンジェロ城の中には、バチカンに繋がる秘密の通路や隠れ部屋があるのだそう!少し探してみましたが見つけることはできませんでした... ですが、こういう言い伝えは探究心をくすぐられるし、なんだかロマンがありますよね。




8.サン・ピエトロ大聖堂

秘密の通路を通って、最後に主人公らが向かうのが「サン・ピエトロ大聖堂」です。キリスト教カトリック教会の総本山で、歴代のローマ教皇が眠っている聖地!物語のクライマックスの舞台にはぴったりのスポットです。

サン・ピエトロ大聖堂内は背筋がピンッとなるような雰囲気に包まれています。訪れるのにオススメの時間は早朝です。早朝だとかなり人も少ないのでサン・ピエトロ大聖堂の荘厳かつ神聖な雰囲気を肌で感じることができます。




有名スポットも穴場スポットも登場する『天使と悪魔』のロケ地は、ローマ観光の参考になります!しかも、映画を観てから観光をすると、フィクションだと思っていた世界が目の前にある!という興奮を味わうことができるので、観光が何倍も楽しくなりますよ!

ローマとバチカンを訪れる際には、ぜひ『天使と悪魔』を観てみてくださいね!




このしおりのライター

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